UMAREX(VFC)/グロック19X(GLOCK 19X)簡易レビュー



正式ライセンス!これが「本物の」グロック。

台湾のVFC(ベガフォースカンパニー)がUMAREXと組んでグロックの正式ライセンスを取ったというのがまず衝撃でした。
トイガンの商標で先を行っているのは日本、海外製はニセモノ天国。
という認識がすっかり過去になったんだなと。
むしろ日本製のトイガンがニセモノ呼ばわりされかねない状況です。
嘗てウエスタンアームズがベレッタの商標で裁判を起こし、
「ニセモノは道を開けろ!」
という挑戦的なキャッチコピーをぶちかましたのを思い出します。

実銃のグロック19X

ベレッタ92に代わる米軍の制式採用拳銃を選ぶ「XM17トライアル」でSIG P320と最後まで争った銃です。
残念ながら負けてしまったのですが、だからと言って性能が劣っているとは限りません。
嘗てベレッタ92に破れたSIG P226は性能ではなく納入価格やイタリアへのミサイル配置といった政治的理由で決まったとも言われています。
グロック19Xの特徴は何と言ってもスライドとフレームの組み合わせ。
19XのXは「クロスオーバー」を意味しており、19のスライドに17のフレームを組み合わせたモデルです。
元々グロック17のコンパクトモデルとしてグロック19が存在します。
17をM1911ガバメントに例えると、19はコマンダー…ではなくオフィサーズに相当します。
スライドのみならずフレームも短くなってますからね。
考えてみればグロックにはコマンダーに相当するモデルが無かった、19Xがまさにそれ。


購入動機:一目惚れ。

ぶっちゃけると見た目が気に入ったから。
身も蓋もない理由ですがグロックでこう思ったのは私の中では大きい。
何しろグロックの外観はシンプル過ぎて「何時まで見てても飽きない」というものではありません(私の主観です)。
国内外を問わず多数のメーカーがトイガン化しているグロックですが、私が持っているのは2種類だけでした。

  • KSC/グロック18C
  • ホグワーツ/グロック42

この2つだけ、嘗て旧MGCのグロック17を持っていましたが姿形がほぼ同じでフルオートも可能なKSCと差し替えた訳です。
ホグワーツのグロック42は何と言っても他のメーカーが作りそうにない最小モデルだったから。
正直これ以上グロック買おうとは思わなかったんですね。
そんな私でしたが「制式ライセンス」「フレームがフルサイズ」「タンカラー」という魅力を持った19Xに陥落してしまいました。




箱もシンプル、中身もシンプル。

実銃のプラスチックケースを思わせるダンボールのケース。
開けてビックリ、何もありません。
というのは言いすぎですが、

  • 銃本体
  • 説明書(英語)
  • 安全のしおり(中国語/台湾語)
  • ホップ調整用レンチ

これだけ、お試しBB弾すら入っていない超シンプル仕様。
でもバイオBB弾全盛の現在プラ製のBB弾付けられても使い所に困るので、これで正解だと思います。
加えて言うと私が貧乏性なので、あれ使いにくい。


個別シリアル入り

どうやら一丁ずつシリアルナンバーが入っている模様です。
箱のシールとフレーム先端下部のシリアルが一致しています。(※一応下3桁は加工して隠しています)
因みに合っているのはここだけで、スライドとチャンバーには別のシリアルナンバーが入っています。
そっちは共通なんでしょうね。


サイトが3ドット仕様!

グロックと言えばフロントサイトがドット、リアサイトが凹という組み合わせでした。
19Xでは3ドット方式になっていますね。
こちらに慣れているので非常に狙い易いです。


色の比較など

タンカラーの銃なので、色味が気になりました。
試しにマルシン製ファイブセブンのFDEと比較してみる事に。
19Xはスライドとマガジンケース(金属部品)が濃いタンカラー、フレームやマガジンベース(プラ製部品)は薄いタンカラーになっています。
ファイブセブンのフレームと19Xのスライド&マガジンケースの色が近いですね。


アンビスライドストップ

Gen5に先駆けて採用されたアンビスライドストップ。
反対側にスライドストップがあるこもさることながら、切り欠きがあるのに凄い違和感感じました。
あとマガジンキャッチもベレッタ92みたいに差し替えで左利きにも対応する様です。
トイガンで出来るか試していない(というか外し方が分からない)のですが、マガジンには両側に凹みありますね。


VFC独自のそのままホップ調整機能

六角レンチをリコイルスプリングに差し込み、回すことでホップを調整します。
これはVFC独自の、しかも最近のモデルで採用しているホップ調整機能ですね。
分解どころかスライドやボルトすら引かなくて良いので大変便利です。
気になるのはちゃんと機能するのか、耐久性はどうなのかという点ですが。


Gen4.5?のフレーム

19XのフレームはGen4とGen5、どちらとも異なる仕様になっています。
ドットパターンはGen4からの特色ですし、フィンガーチャンネル廃止はGen5からの特色。
更にどちらとも異なるのがフレーム下部のアゴ?が長いこととランヤードリングは独自の仕様です。
グロックはGen5からマガジンベースが前方に伸びたため、この19XにはGen5のマガジンは入らない事になります。

このフレーム、質感が実に素晴らしい。
日本製のトイガンではグロックのフレームは「ABS樹脂」という感じが強かった。
簡単に言うとテカテカして滑りやすい。
一方で19Xのフレームは実銃と同じ材質なんじゃないか、と見紛うほどです。
加えて滑り止めのドットパターン、前後はともかく、側面のは非常に滑りにくくて良いと感じました。

安定したブローバックと、傷つかないチェンバー

KSC製品と比較すると、リコイルスプリングが強め&トリガープルが重めですね。
実際に撃ってみるとかなりキックが強い上、1発目と2発目以降でほぼ強さが変わらない。
実に安定したブローバックに驚きました。初速は10発撃って、

  1. 77.36
  2. 77.25
  3. 77.12
  4. 76.08
  5. 75.92
  6. 74.63
  7. 74.21
  8. 72.96
  9. 72.71
  10. 72.55

かなり安定していると思います。
加えて素晴らしかったのがスライドとアウターバレルのクリアランス。
ガンガン撃ってもチェンバーの塗装が全く剥がれていない。
アルミスライド&アウターバレルの組み合わせは本来「傷だらけ上等」なんですが、この作りは「銃が傷つくのが嫌」な私には実に有り難い。
例によって、というか的が無いので集弾性とホップのテストはしていません。


アルミスライド&アウターバレル付きで実売15,000円くらい。

今の所欠点らしい欠点が殆ど見つからない、それくらい完成度の高いトイガンです。
敢えて重箱の隅をつつくならエキストラクターでしょうか。
別部品なのは良いのですが、固定されたりバネのテンションが掛かったりしておらずグラグラ動きます。
探しても気になるのはこのくらい。
嬉しい反面「この値段でこの内容出されたら日本のトイガンメーカーどうしたらいいの?」と思ってしまいます。
そう言えば日本のグロックのトイガンって未だにGen2とGen3だけなのって何故なんでしょうね。

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