GUN雑誌2017年3月号発売&次期米軍制式採用拳銃(XM17)にSIG P320が決定。

記事の感想は実際読んでから書きます。
今回は趣向を変えて先日ニュースになった次期米軍制式採用拳銃(XM17)の話をします。

米陸軍の次期制式ピストル (MHS) にシグ・サワー社の SIG P320 が選定

ようやく決まったか、そしてP320と聞いてビックリ。
と言うのが正直な感想です。
てっきり「S&W M&P」が最有力と思っていたもので。
だってアメリカのメーカーだし、2代続けて外国製を採用するとは思わなかった。
でもSIGに取っては「30年越しのリベンジ」でもあります。

前回のトライアルで最終候補に残り、ベレッタ92と一騎打ちとなったSIG P226。
あの時のSIGは「ほぼP226で決まり」と思ったのか、ガンショーでも大盛り上がりだったらしいです。
自分のブースに大々的に星条旗あしらったりして。
その後ベレッタに決定するとシュンとしちゃったそうで、当然星条旗もお片づけ。
以後ベレッタは「米軍制式採用」のお墨付きを武器に他国の軍でも採用されたり、映画でも大活躍。
やっぱり2位じゃダメなんです、1位取らないとね。

SIG初のストライカー方式、原型はP250。
2014年に発表されたP320がたった3年で採用、と言うと気が早いかもしれませんがそうでもない。
元々SIGが発売していた「P250」をストライカー方式に改めたのがP320。
その名残がフレーム後端に見られます。
普通のストライカー方式の拳銃よりもフレームのテール部分が下がり気味。
如何にも「ここにハンマーが入ります」という空きがある。
要するに同じデザインで「ハンマー方式のP250」「ストライカー方式のP320」使いまわせるマルチ設計です。

過渡期の製品。
見た時私はこう思った。
要するにSIGはストライカー方式の拳銃を作ったことがない。
だから通常の拳銃(P250)をまずストライカー方式に改めよう。
本格的なストライカー方式はその次の製品で、なんて考えているんじゃないかと。
でもそれって中途半端って事。
拳銃というのは銃身に近い方、つまり上の方を握ったほうが扱いやすくなる。
しかしP320はストライカー方式のメリットである「ハイグリップ」が出来ないからダメじゃないかと。

ローグリップを物ともしない高精度なのか。
SIGの拳銃は元々命中精度が良いことで知られています。
ハイグリップできなくても十分当たるからデメリットにはならない、という事なんでしょうか。

ストライカー拳銃に手動セフティ。
実際に採用されるP320には手動セフティが追加されているそうです。
市販されているモデルには無いものもあります。
これを米軍が重視したという話があります。
思えば「ダブルアクションに手動セフティは不要」と真っ先に廃止したのはSIGです。
重いトリガー自体が安全装置になるし、内蔵セフティも付けている、だから安全という設計思想でした。
「打つ直前までトリガーに触れない」のは銃を扱う上での常識です。
しかし実際にグロック等で暴発事故が起こっています。
理論的には必要ないが、心理的に手動セフティは必要なのかもしれません。

 トイガンメーカーも忙しくなりそう。
ともあれ制式採用されたP320には注目が集まりますね。
それはトイガン業界でも同様。
東京マルイ、KSCそして海外メーカーあたりが製品化しそうです。
実銃が売れないとトイガンも売れない。
なので新製品には普通二の足を踏みます。
KSCが「ステアーM9」の発売を発表しながらいまだ出ていないのはそのせいだと思います。
しかし米軍制式採用ならその心配はない。
売れるの分かってますから。
開発は既に進んでいるのかもしれませんね。


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