GUN雑誌2015年10月号発売2、ガンプロ読了。

COLTに未来はあるか。
なんとも衝撃的なタイトル。
最初アオリ文かと思ったら、
コルト・ディフェンスが2015年6月15日にデラウェア州連邦破産裁判所に連邦倒産法第11章の適用を申請。
本当に倒産しててビックリした。

厳密に言うとコルト社は2002年から、
・民間部門:コルツ・マニュファクチュアリング・カンパニー
・軍事部門:コルト・ディフェンス
に分社化しており、後者が倒産したとのことです。
つまり完全にコルトの息の音が止まった訳じゃないのですが、大ダメージには変わりない。

とうとう来たか。
驚きは当然ありますが、実はそれほど意外とは思っていません。
コルトが潰れそう、という話はこれまでも何度かありました。
というか創業者サミュエル・コルトの時代に倒産したことありますよね。

次に1980年台後半。
米軍制式採用をベレッタ92Fに奪われ、スプリングフィールドを初めとするM1911クローンメーカーが台頭。
更に世代交代に失敗したのかコルト製品の質が大幅に下がりました。

あとは2000年代。
なんと「銃の製造を止める」宣言が出されました。
タバコメーカーが巨大な訴訟を起こされたのにビビったとも言われています。
潰れるのではなく止める宣言はかなり面食らいましたね。

盛り返したと思ったのに。
近年「M45A1 CQBピストル」が米海兵隊に採用されるなど復調の兆しを感じていたんですが、
それ以上に失敗もあった様で。
・米軍からM4カービンの契約を切られた(入札でFN社に負けたらしい)
・M240(FN-MAGの米軍仕様)の契約を勝ち取ったが、トラブル続出。
コルトはFN社に祟られているのだろうか。
挙句倒産してしまったという事です。

FNハイパワー
M1911と共に私にとってのマスターピースが久々に登場。
傑作を作ると続かない。
FN社もポスト・ハイパワーに四苦八苦していますね。
Cz75をライセンス生産すれば良かったんじゃないの。
既にCzも古くなってしまいましたが。

ハイパワー三種。
1968年製FNハイパワーのブルーイングが大変美しい。
そしてMKIIIモデルは私もトイガンで持っているのでお馴染み。
しかし注目はハイパワーのカスタムガン。
てっきりNOVAKかシリンダー&スライドあたりの物かと思っていました。
こちらレポーターSHIN氏の自作カスタム。
自分でチューンどころかカスタマイズできる日系のレポーターってターク高野氏ぐらいだと思っていたのでビックリ。
やはりビーバーテイルは必須のようですね。

私自身ハイパワー最大の弱点だと思っているのはトリガーよりもハンマー。
スパーハンマーはとにかく手にあたって痛い。
なのでリングハンマー&ビーバーテイルは必須のカスタマイズと言えましょう。
他に壊れやすい所として「エキストラクタ」「トリガーリターンスプリング」を挙げていますね。
タナカ製トイガンだと泣き所はトリガーレバーなんですが、実銃は大丈夫なのかな。

これも時代の流れか。
でも最後に述べていることが一番印象的。
今やハイパワーも古い銃=現代ではもっといい銃があるよと結んでいるのです。
・オールスチールなので重い。
・内部パーツのチューンがデリケート。
そんな悲しいこと言わないで…。

でもこれM1911の記事で「ケン・ハッカーソン」も似たようなこと言ってました。
M1911は良い銃だが欠点もある、そしてだれにでも扱える銃ではない。
私が明日戦争に行くなら持っていくのは9mmのグロックだ。
M1911で「ジェフ・クーパー」と一緒にコンバット・シューティングを体系化した大御所でさえこれです。
命の掛かった戦場で、感傷に浸っている余裕はないのかもしれません。


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