タナカ/スプリングフィールド チャンピオン
種別 | 仕様 |
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発売 | 1997/01 |
価格 | 20,800円 |
型番 | 不明 |
バージョン | PV |
スライドノッチ | 非貫通ナロー型、めくれ対策なし |
フロントサイト | 差込型 |
リアサイト | ノーマル型ラージタイプ |
トリガー | スモールサイズ、ノーマルトリガー(黒染) |
バレル | 真鍮製メッキアウター&真鍮製メッキ無インナー、プラ製チャンバー、プラグ一式 |
セフティ | 4mm軸コマーシャルタイプノーマル |
スライドストップ | 抜き易さは普通 |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
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※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
左右両面
ズバリ該当する銃はありません。
スプリングフィールド製のコマンダーサイズモデルです。
実銃サイトで現在のラインナップを見てみますと、
・GIチャンピオン
・ローデッド・チャンピオン
などがありますが、タナカ製品と一致するものはありません。
前者はかなり近いもののハンマーがスパータイプ、サイトは旧来の小さめのものです。校舎はリアサイトがノバックタイプ、バレルはコーンバレルとなっておりかなりタナカ製品とかけ離れています。
以前実銃であった絶版モデル、もしくはチャンピオンをイメージした半架空モデルと見るのが妥当な様です。
右側面。
ようやく手に入れました
中古品をネットオークションにて入手。10年以上前に発売したハイスペックバージョン以前のモデル。
それもタナカが一時的に発売したスプリングフィールドです。
「何で今更こんなものを」と思われる方も多いでしょうが、私にとって特別な意味を持つモデルの兄弟なんです。 詳しくは タナカ/スプリングフィールドM1911A1 をご覧下さい。
ぱっと見気になったのはフレームの刻印、コルトになっています。 スライドがスプリングフィールドでフレームがコルトとちぐはぐな構成です。 一緒に発売されたフルサイズはきちんとスプリングフィールド刻印が入ったフレームなのに何故でしょう?
「フレームが壊れて差し替えたのか」と思ってネットで検索したところ、出てくるチャンピオンのフレームも全てコルト刻印でした。 どうやら タナカ製チャンピオンのフレーム刻印は全部コルト みたいです。
前部と後部
前から見た図はコマンダーそのもの、唯一パートリッジタイプのフロントサイトが違うのみです。
後部から見るとタナカ製スプリングフィールドの特徴であるドット入り大型サイトの特徴が良く分かります。
これのお陰でタナカ製M1911は素ガバとしては非常に狙いやすい銃となっています。

前部。

後部。
実射
非常に良好です。ハイスペック以前のモデルですがかなり強力なキックを体感できます。
ブローバックメカはこの時点で既にほぼ完成していたのだと思います。
例によって命中精度等の調査はやっておりません。
のち数十発撃つとスライドが脱線しました。 フルサイズでもありましたが、どうやらチャンピオンもこのトラブルと無縁ではいられない様です。 詳細は「ここが壊れた!」で述べていきます。
総評
ブローバック自体は良かったのですが、この時期のHW製品特有の脱線トラブルがあります。
またレバー類も当時の仕上げである黒染めなので、汗に弱く退色しやすいものです。
私の様に思いいれのある人以外はWAで現在発売している「ローデッド・チャンピオン」か「コルト・コマンダー」をオススメします。
- ブローバック。過去作とは思えない迫力です
- 前後サイトが大きいうえにドット入りで見やすい
- スライドが脱線する
- フレームだけ刻印がコルト
- レバー類が黒染めで退色しやすい
特に考えていません。珍しいうえ現在ではあまり見ないモデルですので、このまま保管していく予定です。
ホールド・オープン。
部品 | 症状 | 対策 |
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スライド | スライドの脱線 ・スライドの隙間 ・脱線時の写真 |
SCW2以前のWA製HWスライドには下部が反って開いていく特性があり、隙間(クリアランス)が空きすぎるとブローバック中にフレームのレール部分を脱線してしまうものがあります。 スライド下部を万力などで締めるなどして、脱線しにくい様にするしかありません。 |
チャンバー | 上部メッキの剥がれ | タナカ製スプリングフィールドのチャンバーは無刻印となっています。チャンバー上部の刻印は後加工で消している様で盛り上がった様な消し跡があります。 作動を続けるとここからメッキがベリベリとはがれてくる場合があります。作動には問題ありませんが、見栄えが良くないので交換するか、こうなる前に別のチャンバーを使い貴重なパーツの消耗を抑えましょう。 |
J-ARMORYが…
これの発展型である「ローデッド・チャンピオン」の製作を発表した事がありました。
GUN雑誌にもサンプルを使った記事まで載っており、コマンダー好きは楽しみにしていたと思います。
ところがその後チャンピオンの情報どころか、J-ARMORYの情報自体を聞かなくなっていきました。
一時期このサンプルと思われるローデッド・チャンピオンがYahoo!オークションに出品された事がありました。 数日で削除されていたのですが、「流出!?」と驚いたものです。 その後WAからローデッド・チャンピオン発売のアナウンスが。
J-ARMOYの役目は終わったんだな…。
そう実感した瞬間でした。
ホールド・オープン。