WA/コルト ガバメント M1911A1トランジションモデル
種別 | 仕様 |
---|---|
発売 | 2008/10/中 |
価格 | 36,750円 |
型番 | WA-GMCV |
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 非貫通ナロー型、めくれ対策あり |
フロントサイト | 差込型 |
リアサイト | ノーマル型ミリタリータイプ |
トリガー | スモールサイズ、ノーマルトリガー(Rブルー) |
バレル | 真鍮製黒メッキアウター&真鍮製メッキ無インナー、黒染メタルチャンバー、プラグ一式 |
セフティ | 4mm軸ミリタリータイプシングル |
スライドストップ | 凄く抜けにくい |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
---|---|---|
――― | ――― | 米軍 |
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
左右両面
トランジション(過渡期)モデル
大元のM1911およぼM1911A1については、
・WA/コルトM1911 U.S.ARMY
・WA/コルトM1911A1ミリタリーCB
をご参照下さい。
今回紹介するモデルはその中間(A1なのでどちらかというとM1911A1寄り)となるモデルです。
第一次世界大戦で実戦を経験したM1911は現場の声を反映してM1911A1へと改良されます。 そして第二次世界大戦が勃発。軍では再び大量の拳銃が必要となります。 そこで民間に出回っていたM1911A1を回収、これに軍用のプルーフマーク(品質証明刻印)を追加したものを一時的に支給することになりました。
軍用のM1911A1はパーカライジング仕上げだったのですが、このトランジションモデルは民生品を回したためブルー仕上げだったのが最大の違いです。 軍ではコルト以外の銃器メーカーにもM1911A1の製造を指示、こちらが納品されるようになるとトランジションモデルの流用は無くなっていきました。
グリップは実銃の写真
写真1/
写真2/
写真3
を見るに、ウォールナットのフルチェッカー(ネジまわりにフチの無いタイプ)木製グリップが付けられていた様です。
右側面。
理想のM1911A1
中古品をネットオークションで購入。元々M1911の方が好きだったのですが、あるきっかけで欲しくなったモデルです。
以前同じモデルを部品取り用に購入したところ、あまりの完成度の高さに驚いたのです。
その時は部品取りを優先して分解したのですが、保存用にもう一挺と捜しておりました。
以下の様に、私が好む仕様がことごとく網羅されているのです。
- ロイヤルブルー塗装
- 木製グリップ標準装備
- 真鍮にブラック塗装のアウターバレル
- 無刻印の黒染めメタルチャンバー
- スモールサイズのスライドノッチ
- スライドノッチプレート装備
スモールサイズのノッチプレート付スライドノッチ
特に貴重な部分です。
何故ならトランジション以降、スライドノッチがワイドサイズになってしまったからです。
「確実にスライドストップが掛かる為」トイガン用に成されたアレンジです。
実銃と違うのでかなり気になっていたのですが、元に戻る可能性がありません。
トイガンでもトランジション(過渡期)と言える貴重で理想的なスライドなのです。
ミリタリーには木製グリップが似合う
次に好きなのが木製グリップ標準装備という点です。
通常グリップは交換してしまうのですが、当モデルにはヘレッツ社OEMの木製グリップが似合うと思っています。
ちょっと荒い感じがクラシックなM1911ミリタリーに似合うからです。
唯一残念なのが「インナーバレルがメッキされていない」事です。 これも最近の標準仕様となってしまいましたが、交換すれば事足ります。 その為あまり気になりません。
前部と後部
バレルブッシングまでロイヤルブルー塗装が施されています。インナーバレルがメッキされていないのは残念です。
前後サイトは当時の小さいタイプなので使い勝手は悪いです。

前部。

後部。
ノッチとチャンバー
スモールノッチにノッチプレートという大変珍しい組み合わせです。他のモデルでもSVインフィニティの旧型スライドモデルしかありません。
黒染めのメタルチャンバーは多少酸化に強くて好きです。
亜鉛むき出しのメタルチャンバーはスグに曇って白くなりますので。

ノッチ周辺。スモールサイズノッチ+ノッチプレート

無刻印の黒染めメタルチャンバー。ムキ出しの亜鉛より好き
スライド幅とトリガー
WA製品でSCW2までの伝統&ツッコミ所だった「デブスライド(耐久性確保の為スライドが厚い)」も解消されています。
またトリガーは旧来のスモールサイズなのですが、トリガー自体が小さいのであまり気になりません。
いつかはミリタリーもリアルサイズにして欲しいですが。

スライド。旧来よりも薄くなっています(左がトランジション)

トリガー周り。グリップ上部にプルーフマークあり
実射
シアーのキレも良くキビキビと動きます。少しスライドを動かすとメタルチャンバーから「コツン」という鈍い音がするのがよいですね。
例によって命中精度の調査などはしておりません。
総評
そんな訳で再現度はほぼ最高といって良いM1911A1です。
インナーバレル以外に隙の無いこのトランジションの最大の弱点は値段。
SCW3になって木製グリップ、メタルチャンバー、スライドノッチプレートとロイヤルブルー塗装を施したとは言え、旧トランジション(SCW2)の23,100円から36,750円と13,000以上も値上がりしています。
しかし中古価格はあまり高くないので、見つけたら購入をオススメします。 オールドM1911ファンなら是非手にとって欲しい一挺です。
- スモールノッチ
- 木製グリップ標準装備
- ロイヤルブルー塗装
- メッキ無しインナーバレル
- 値段が高い
特に考えていません、このまま保管しようと思います。
部品 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
特に無し |
トランジションだけじゃなく
この仕様でM1911とM1911A1も出して欲しかった。ノッチが大きくなる前に三兄弟で出しておけば、非常に魅力的なシリーズとなったでしょう。
また現在発売されているミリタリー系のM1911はメタルグリップを止めて木製グリップを標準装備して欲しいです。 特に値上がりが酷い最近のモデルには最低これぐらいの配慮は必要だと思います。
ホールド・オープン。