東京マルイ／VSR-10　プロスナイパーバージョン　デザートカラーのレビューとストックの話。

by RIK · 公開済み 2020年6月13日 · 更新済み 2020年12月30日

何故に今更VSR？しかもGスペックじゃなくてプロスナイパー！？

こちら最後に説明しますが、一言で云うと「機が熟した」からです。

何故にデザートカラー？

プロスナイパー（黒ストック）、リアルショック（茶色ストック）を持っている知人が居たからです。
あまり人と被りたく無いですし、「限定モデル」というガンマニアにとっての殺し文句にも引かれました。
因みにAmazonを見ると発売は2009年。
限定なのに11年残っているのか、或いは定期的に生産しているのか分かりませんが、あまり人気は無さそうですね。
何となく理由は分かるのですが、これも後述します。

ローコスト梱包

箱自体はいつもの東京マルイ製品といった感じですが、開けてビックリ。
型抜きされた発泡スチロールや、紐で固定される事もなく、ただVSRが斜めに入っているだけ。
銃を保護するのは箱のみであり、しかも固定されていないから動きます。
これでよく傷が付かなかったな…いや傷が付かないならこれで正解なのか。
但し蓋の方にボルトを囲むようなスポンジが取り付けられている。
ボルトハンドルが箱を突き破らない為の措置でしょうね。

付属品はアモボックス（弾薬箱）に模した箱（厳密には下が開いていて箱じゃない）に入っています。
しかもホチキス留めされているので、ホチキス外すとバラバラ、元には戻せません。
因みにこの箱というか蓋、立てた状態で開けたら速攻で落ちました。
位置を直して撮影しています。

特典として7.62mmNATO弾のダミーカートが付いてくるのですが、このホチキスを外す時悲劇が。
リムーバーに巻き込んだままガッチャンコしてプラのケースを思いっきりグシャグシャにしてしまった。
銃本体じゃないとは言え、新品に傷を付けると凹みますね。
付属品は前述のダミーカートとマニュアル一式、試写用BB弾、六角レンチと…何か黒い治具みたいなの。
あと写真には写っていませんが、クリーニングロッドとマズルアダプターも付属します。

Gスペックを買わなかった訳

箱から出して「HOP UP」のタグを外します。
こうしてみると「ザ・ボルトアクション」と言った外観ですね。
オリジナルデザインらしいですが、レミントンM700がモチーフなんでしょう。
・レミントン公式サイト＞M700
ストックは成型色じゃなくて塗装っぽいですがハッキリとは分かりませんでした。
分解したら分かるかもしれません。
驚いたのがバレルとレシーバー、てっきりプラだと思っていたら金属製なんですね。
テーパーの掛かった先細りの銃身が如何にもライフル然としています。
これです、これがGスペックを買わなかった理由です。

Gスペックはブルバレルでしかも先にサプレッサー（サイレンサー）が付いている。
このサプレッサーがバレルとツライチならば良かったんですが、若干太くなっているのが気に入らなかった。
更に言うとボルトハンドルの形状。
プロスナイパーはよくある楕円形ですが、Gスペックは台形のような特殊な形をしています。
これも気に入らなかったのでGスペックは選択肢に入らなかった。
要は見た目が普通のライフルっぽく無かったからです。

軽い！

公式サイトによると、
・東京マルイ公式サイト＞VSR-10 プロスナイパーバージョン　デザートカラー
重量は1,923gだそうですが、手持ちの秤で計測すると1,860g。
弾を入れて早速ボルトをコッキング。
コッキングの方はむちゃくちゃ軽いという訳でもありませんが、Kar98Kとは雲泥の差。
まあこれには理由もありますが。
そして驚いたのが命中精度。
良いとは聞いていたが想像以上に当たる。
リアサイトのブレードが斜めになっているので、見づらいかと思ったら全然そんな事ありませんでした。

マルイのプロキャッチターゲット5mならテキトーに狙っても8点圏内。
しっかり狙えば赤の10点圏内も簡単。
エアコッキングなのでガス式のような冷えの影響＝初速のばらつきが無いんでしょうね。
同じエアコッキングでもケースレスなのでKar98Kの様にカート毎のばらつきも無い。
当たらない要素を尽く排除した、純粋に命中精度を追求したエアガンという気がします。
これ以上の命中精度となるとカスタムかAPSなどの競技銃しか無いという感じです。
間違いなく私が持っているトイガンではダントツで命中精度が良い。
…今まで買っていたのが「命中精度とか2の次」というのもありますが。

VSRとKar98Kとの違い。

ケースレスとカート式以外にも違いがあります。
VSRはプルコッキング、つまりボルトを引く時にエアが圧縮されます。
つまり引く時に力が必要。
他方でKar98Kはプッシュコッキング、つまりボルトを戻す時にエアが圧縮される。
昔のエアガンだとハンドガンでもプッシュコッキング方式がありましたね。
コチラ素人でも押すより引くほうがやりやすいと分かる。
但しKar98Kには敢えてプッシュコッキングにする理由があると思います。
カートを排出する関係上、引く時に力が必要だと困るのです。

マガジンの位置が…。

凄い前にありますね。
普通に考えるとチャンバーの真下当たりに来ると思うのですが、こちらリアサイトの前にあります。
マルイ方式をパクった海外メーカーが外部マガジン方式のエアガンを作るとダミーマガジンになっちゃう所以です。
こちら私自身はスペースが厳しいか、或いは規制が絡んでいるのかと思っていました。
マガジンを後ろにするとバレルが長くなってしまい、規制値を超えてしまうとか。
コレに対し知人は「シリンダー容量を稼ぐためじゃない？」と言ってました、こっちの方が説得力ありますね。

残念ポイント発見！！

コッキングしてボルトを戻す時、戻しが足りないままボルトを下げようとすると…OFFにしたセフティの頭にブチ当たります。
下手くそというツッコミはさておいて、何度かやらかした結果セフティの黒染めが剥げてしまった。
ダミーカートのケースぐらいならダメージ少なかったけれど、銃本体に傷を付けちゃったのはホント凹みます。
他方でセフティON状態でもコッキングは可能、トリガーを引くと当然撃てないという仕様です。
これは良い、セフティON時にコッキングすると壊れます、という構造じゃなくて良かった。

新品なのにもう剥げ剥げ

セフティONでコッキングOK

今更VSRを買った理由。

いよいよ今回の目的を話していきます。
木製ストックを付けた「猟銃」の様なVSRを作りたかったからです。
VSRに木製ストック、これが簡単な様でそうではなかったため、今まで購入していませんでした。
まず海外製の木製ストックは眼中にありませんでした。
絶対ポン付け出来ない、下手すりゃプロじゃなきゃ無理と思っていたからです。
国内に目を向けるとVSRの木製ストックの魁はナカヤだと思われます。
・有限会社ナカヤ公式サイト＞VSR-10
ところが製品によってプロスナイパー対応とGスペック対応が分かれている。
更に言うとGスペック対応の方が種類が豊富。
何故ならGスペックのほうが人気だからです。

マウントベースとサプレッサーが標準装備でインナーバレルとホップシステムが改良されている。
これで＋6,000円ならコスパが良い、と皆Gスペックを買うんですね。
自分のように見た目が気に入らないという人は少数派。
サードパーティーがパーツを作る時にどんな製品を選ぶか…無論売れているモデルです。
本体が売れていないといくら良いパーツ作っても売れませんから。
ちょうどテレビゲームのソフトとハードの様な関係。
そんな訳でプロスナイパー対応のストックが少なかったのですが、存在はしました。
ところがそのストックのデザインが気に入らない（またかよ）。
プロスナイパー対応のストックは先端がブツ切りになっていた、これがどうしても受け入れられなかった。

MULE（CAW）が…やってくれた！

次に目を付けたのが私が何度か紹介しているパンドラアームズ。
・パンドラアームズ＞ウッドストック
こちらがVSRの木製ストックを作り出したんですね。
全部Gスペック対応。
好きなメーカーなんですが、無いんだから仕様がありません。

そんな訳で「欲しいけれど、売ってない」状態が長らく続きましたが…遂にMULE（CAW）がVSRの木製ストックを発売。
・AMAZON＞MULE VSR
「一粒で二度美味しい」プロスナイパーとGスペック両対応のうえチェッカリングが入ったストックを作ってくれた！！
ここ重要です、何故なら「猟銃のような」VSRには欠かせない要素だったから。
個人的には唐草模様の様な凝ったチェッカリングが入ったクラシックも良いが、グリップとフォアグリップにチェッカリングが入ったSTDが一番欲しい。
正直ストックを先に買おうかと思いました。
VSRが無くなることはありませんが、ストックは売り切れる可能性がある。
ストックだけじゃ遊べない。
そんな訳で今回は銃本体を買いました。
両方一緒に買えばいい。
無理です、流石に一気に買う資金力が無いので分けることにしました。
来月迄に売り切れなければ…長年の夢が叶います。