WA/ナイトホーク・ヴィッカーズタクティカル
種別 | 仕様 |
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発売 | 2006年12月23日 |
価格 | 28,000円 |
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 非貫通ワイド型、ノッチ対策なし |
フロントサイト | ドブテイル(ドット有) |
リアサイト | ノバック型(ドット有) |
トリガー | ラージサイズ、ノンホールトリガー(銀) |
バレル | 真鍮製メッキアウター&真鍮製メッキインナー、バレルブッシング&プラグ一式 |
セフティ | 5mm軸シングル |
スライドストップ | 抜け難い |
フレーム | 実物グリップ装着不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
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※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
左右両面
元特殊部隊のラリー・ヴィッカーズと、旧ウイルソンのスタッフが独立したナイトホーク社によるコラボレーションモデルです。 日本でヴィッカーズというとコンバット・マガジンで紹介されたスプリングフィールド製の方が有名ですが、 「CUSTOM VICKERS」でネット検索(画像検索)するとこちら殆ど出てきません。大体ナイトホークの方と、ヴィッカーズ機関銃が引っかかります。 どうもスプリングフィールドの方は日本だけで有名なバージョンみたいです。
フレーム、スライドを初めレバー類にもキャスピアン製の部品が多用されています。 カスタムの素材として最上級とされるメーカーです。
基本スタイルは一緒ですが、リアサイトにいくつかバリエーションがある様で、WAが製品化した
ノバックサイトバージョン の他に、
G-10サイトバージョン
ヘイニーサイトバージョン が存在する模様です。
実売価格は約3,000ドル超となっています。
シブヤ・エリート2007
として、2006年の末に発売されました。WAでもかなり力を入れたモデルと言って良く、当モデルだけの独自パーツがかなり使われています。
右側面。VICKERS TACTICALの刻印が映えます
- スライド
アール(カーブ)のきつい独特のリーフとノッチ周りの肉盛り&面取り。上部と後部にセレーションが入った、とても凝ったスライドです - ハンマー
肉抜きされたフォーミュラータイプのハンマー - グリップセフティ
テールの両サイドがカットされています - MSハウジング
下部に丸みがつけられ、ランヤード・リングのカットが入った一体型マグウェルファンネル
仕上げは銀色がメッキに近い色の塗装、黒色部分は薄手のマット調といった具合で大変上等です。
実射
SCWの通常作動でリコイルもばっちり、命中精度は毎度おなじみ省略です。
トリガーを引くと少し上下にガタつくのが気になりましたが、この個体だけかもしれません。
総評
以上の様に出来の悪くないヴィッカーズですが、あまり売れていません。
2年以上も売れ残っていたり、某ラジコン屋にて半額で投売りされていたという話もありました。
シブヤ・エリート(SE)の名が付くモデルとしては何とも厳しい成果です。
私見ながら、以下の理由で売れなかった気がします。
- カスタムとしては見た目が地味
タクティカルとして正しく、前述の通り独自パーツがかなり多いのですが一見して地味・或いは新鮮味が無い事は否めません。フレームシルバーのモデルを選ぶとか、リアサイトをヘイニータイプにするといった「見た目で一味違う」感じが必要だったのでは無いでしょうか。 - マグウェル一体型フレームが再現できなかった
発表当時から散々言われていた部分です。 この銃はフレームとマグウェルが一体化したキャスピアンのフレームを使用しています。 当然ながらそんなフレームはWA製品にありません、作るなら金型を新規作成です。 プラス、マグウェルの分でフレームが延長されるのでハウジングも通常より長いものが新規で必要になります。 これを回避する為、WAヴィッカーズではマグウェル一体型ハウジングで代用しています。
しかしシブヤ・エリートを謳う以上、新規でフレームを作成して後のバリエーションに繋げる所だったと思います。 これは実際にSE2001でやった方法です。 元々WAのウイルソンは「コルトベースのウイルソンカスタム」でした。 当時既にウイルソンは100%自前のカスタムを作っていた為、WAのカスタムにはどうしても違和感がありました。 SE2001でWAからウイルソンのスライドとフレームを使ったモデル「プロテクター」が登場、のちのウイルソン系カスタムの発展に至ったわけです。 - 「ヴィッカーズ」なら日本ではスプリングフィールドの方が有名
スプリングフィールドアーモリーをベースにしたヴィッカーズがあります。当モデルよりも先に日本に紹介され、かつてシェリフがコンプリートガンを作成していました。専用のアーレンズ製「LAヴィッカーズモデルグリップ」も販売されています。皆がヴィッカーズと聞いてこちらを思い浮かべてしまった為、当モデルが「期待ハズレ」的な印象をもたれてしまった可能性があります。 - グリップ
実銃に装着されている、ワッフルパターンの「ガナーグリップ」を模したグリップです。 こちら性能はともかく、見た目がいまいち映えません。 加えてWAで再現したプラスチック製のガナーグリップはかなり滑って握りにくいです。 見栄え・性能共に前述のSFAヴィッカーズ(実物はアーレンズ製)にとても及ばないと思います。
- スライドのデザイン
- グリップセフティのデザイン
- スライドストップが固くて抜きづらい
- マグウェルファンネルがフレーム一体型でない
- スライドノッチプレートが無い(半年後に標準装備)
スライドを自作カスタムのベースにしようと思っています。
部品 | 症状 | 対策 |
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特に無し |
2009年12月の新製品でヴィッカーズ09バージョンとして復活。 メタルチャンバー、スライドノッチプレート装備のリニューアル版となっています。 一方フレーム一体型マグウェルはやはり再現されませんでした。 尚、値段は28,000円→33,600円と5,600円アップしています。
ホールド・オープン。シンプル過ぎてシブヤエリートとしては物足りない気が