WA/REMIX ディティクティブ・スペシャル
種別 | 仕様 |
---|---|
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 貫通ワイド型、めくれ対策なし |
フロントサイト | コンプ一体型(ドットなし) |
リアサイト | ボーマー型(ドットなし) |
トリガー | ラージサイズ、ノンホールセミロングトリガー(銀) |
バレル | 真鍮製メッキアウター&真鍮製メッキ有インナー、プラチャンバー、リコイルスプリング一式 |
セフティ | 5mm軸ウイルソンタイプアンビ |
スライドストップ | 抜きやすい |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
---|---|---|
TV映画 | 刑事ナッシュ・ブリッジス | ドン・ジョンソン |
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
前作 「WA/ディティクティブ・スペシャル」 のレポートをご参考ください。
左右両面
渋谷カスタムワークの存在意義をご存知でしょうか。
- 少数限定
- 渋谷店とガンネットのみで販売
- 再販はしない
この禁を初めて破ったのが投票で再販を決めた「ウイルソンFBIトライアルモデル」です。
その後REMIXと称して再販商品がシリーズ化、第一弾はギルデッドV12で、第二弾が本作のディティクティブです。
オリジナル発売当時はプロップの資料が少なく詳細が分かりませんでしたが、今は分かります。
再販のうえ情報量も増えたという事で、前回よりも厳しい目で見て行きたいと思います。
旧作とREMIXの比較
ぱっと見で思うのは、前作のVer.1とあまり変わっていないという事です。
バレルやブリーチなど、内部メカだけVer.3に差し替えてお終いっという印象です。
新旧比較。左が旧作のVer.1、右が今作のVer.3です
REMIXで変わった部分
- コンプがアルミ削り出しから亜鉛の鋳物になった
- トリガーがロングタイプからセミロングタイプになった
- グリップセフティがウイルソンタイプからコルトのカスタムタイプになった
- MSハウジングがフレームとツライチに近くなり、チェッカーが20Lpi→30Lpiになった
- グリップが茶色のメタルグリップからパックマイヤータイプのラバーグリップ(セパレートタイプ)になった
- 内部メカがVer.1→Ver.3になった
一目で分かるのは5.ぐらいでしょうか。しかもこの変更に関係なく、オリジナルのプロップに比べると似ていません。 オリジナルとの差異は以下のとおりです。
プロップとREMIXの相違
- スライド先端のリーフ・カット。プロップはもっと抉り込む様なカーブを描いている
- スライドはコルト、フレームはスプリングフィールドなのにREMIXは上下コルトである
- セフティはキングスタイプなのに、ウイルソンタイプが付いている
- ハンマーはダブルホールの黒なのに、コマンダータイプの銀が付いている
- グリップセフティはエド・ブラウンタイプなのに、コルトのカスタムタイプが付いている
- ハウジングはS&A一体型なのに、ウイルソンタイプの分割型
- マガジンはバンパーのないノーマルなのに、ウイルソンタイプの肉厚バンパータイプが付いている
フレームがスプリングフィールド、ハウジングがS&Aタイプという事で、J-ARMORY製SFAプロフェッショナルのフレームを付けたほうが似ています。こんな感じです↓。
実験。フレームをSFAプロフェッショナルと交換
前部と後部
インナーバレルはコンペに合わせた特別仕様です。
コンペを前から見るとノッペリしてて味気ないですが、迫力はあります。
フレームが旧作と同じくABS製なのも残念です。ここはHWにして欲しかった。
のち発売されたオールシルバーではフレームもHWになっています。

前部。リコイルスプリングガイドがコンペンセイターに入り込む構造です

後部。3ドットに慣れるとドットの無いサイトが少し見づらいです
コンペ部分とスライドノッチ
鋳物ながら、出来は悪くないと思います。スライドのリーフ・カットは後加工で似せて欲しかったです。
スライドノッチが前回と同じ貫通仕様、シャーシ丸見えなのは頂けません。マグナテックかと思ってしまいます。

コンペンセイター。

スライドノッチ。
グリップ後部とチャンバーカバー
サムセフティ、ハンマー、グリップセフティ、ハウジングと似てないパーツのオンパレードです。
サムセフティはオールシルバーモデルで再現していますし、グリップセフティはSVインフィニティのを付ければOK、ハンマーもウイルソンの黒のほうが似ています。ハウジングはSFAプロフェッショナルがどんぴしゃです。

グリップ後部

チャンバーカバー
実射
作動は素晴らしいです。何故かと言うと、作動のたびに金属音がして大変格好が良いからです。
スライドを引いて放すと、チン、とカン高い音がします。
嫌が上にもテンション上がります
その後トリガーを引くとスライドの作動音に前述のガイドの音がキンキン響きます。 おお、これは格好よい。 恐らくコンペとリコイルスプリングガイドが当たる音だと思いますが、この心地よさは最高です。 あまり調子に乗るとスライドが壊れそうで怖いですが。
スライドが小さいせいか、通常よりも動作が更に速くなっている気がします。 尚、リコイルスプリングガイドのロッドが緩んでいたので締めたら、スライドが動かなくなりました。 精度にちょっと不安を感じました。
総評
こちらも先日完売となりましたが、再現度でいえばお粗末もいい所で、かなりの「なんちゃって」モデルとなっています。既存パーツで再現できない部分はまだしも、似たパーツがあるのに使ってない部分が多数あり、努力不足といった感が否めません。しかも値段が36,000円とかなり高額。それでこの再現度は納得いきません。
次回の再販時には是非徹底的な見直しをお願いします。
右側面。パーツ構成は前作とあまり変わっていません
- 作動時の音。コンペとリコイルスプリングガイドのお陰で金属音がします
- プロップと似ても似つかない所
上でやっているSFAプロフェッショナルのフレーム以外にも、似ている部品を使って
「真・ナッシュコンプ」
を作成しようと思っています。
部品 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
特に無し |
もう一回やり直し
REMIXも完売しましたし、SFAの刻印も使える様になりましたので、今度こそ本当にソックリのディティクティブを作って欲しいです。パーツ交換では再現不可能なトリガーガード部分やハウジング周りのチェッカーなどを是非再現してもらいたいです。
ホールド・オープン。コンペ付きの銃はホールドオープンすると物凄く格好が良いです