WA/スミス&ウェッソンSW1911DK
種別 | 仕様 |
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発売 | 2008/08/中 |
価格 | 31,500円 |
型番 | WA-SWBO |
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 非貫通ワイド型、めくれ対策あり |
フロントサイト | ドブテイル型 |
リアサイト | ボーマー型Smith & Wesson刻印入り |
トリガー | ラージサイズ、ストレートセミロングトリガー(銀) |
バレル | 真鍮製メッキアウター&真鍮製メッキ無インナー、メタルチャンバー、リコイルスプリングガイド一式 |
セフティ | 5mm軸スウェンソンタイプアンビ |
スライドストップ | 抜きやすさは普通 |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
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※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
ダグ・ケニッグ
プロデュースのS&W SW1911のカスタムガンです。
彼はS&Wやレオポルドを初め多数のスポンサーを持つプロの射撃選手で、自身のノウハウを生かしたカスタマイズが施されたのがSW1911DKです。
SW1911をベースにボーマーサイト、アンビセフティ、ストレートトリガー、ツインホールのハンマーを装備しています。
左右両面
特徴的なツインホールのハンマーは ドーソンタイプまたはDKローマスハンマー と呼ばれるタイプで、中央部がゴッソリ抉られています。
値段
バージョンによる値段の違いがある様です。 S&Wの通常ラインナップのDKモデル は1,500ドル程ですが、パフォーマンスセンターと ダグ・ケニッグのサイト に掲載されている物は2,600ドル以上します。どうも内部の仕様が異なるのが理由みたいです。
右側面。
ネットショップで中古品を購入。以前にSCW2で発売されており、今回は再販となります。 2回目のモデル化なので、少し厳しい目で見ていこうと思います。
スライドに書かれている文字は刻印ではなくプリントです。実銃どおりとは思いますが、ちょっと物足りない気がします。 フレームがグレーがかったシルバー塗装。散々嫌いな色と言ってきましたが、今回は文句を言いません。 何故なら 「実物がこんな色だから」 です。
前部と後部
マズルまわりは通常のSW1911と変わりません。但しフロントサイトはDK独特のものが装着されています。後部を見るとリアサイトはボーマーでセフティはスウェンソンタイプのアンビと堅い作りになっています。ハンマーについては後述します。
前部。
後部。
当モデルの特徴は何と言ってもトリガーとハンマーです。
トリガー
板切れのような垂直カットのトリガーです。
SVインフィニティにも同様のカットをしたトリガーがあり、その昔旧MGCでもプラ製の垂直カットトリガーが販売されていました。競技中でままあるタイプのトリガーです。
しかし残念な事にWA製トリガーは垂直ではなく、斜めに傾いています。 SCW2で出ていた頃からこの状態で、今作でも改善は見られません。 一目で分かる部分で、しかも目立つので何とかして欲しかったところです。 尤もそれを差し引いても好きなパーツなんですが。
トリガー。少し斜めに傾いています
ハンマー。ノーズがグリップセフティに当たって窮屈そうです
ハンマー
一見穴が二つのリングハンマーですが、前述の通り 実物は中央部がゴッソリ肉抜き されている、いかにも競技用といった加工がされています。
トイガンでは穴を2つ開けただけで肉抜きがありません。
これは材質が亜鉛合金なので仕方ない部分と思われます。
スライド分解
アウターバレルが固くて分解できませんでした。インナーバレルの基部は無塗装です。
後述しますがセレーションが実銃とちょっと違う様です。
<追記>
別の固体だとアウターバレル分解出来ました。
固体差もしくは前オーナーがネジロックの様な固定剤で分解出来なくした可能性があります。
スライド分解。
フレーム分解
ハウジングは新型のフレームとラインが合うタイプです。更に分割式のマグウェルファンネルが付いています。
フレーム分解。
実射
ブローバックはメタルチャンバーがチャキチャキ当たる音が小気味良い感じで快調です。
従来リコイルスプリングガイドを使うモデルは少し抜けたような作動感があるのですが、それもありませんでした。
メタルグリップを使っている為、反動は少ない感じがします。
例によって例のごとく、命中精度の調査は省略しています。
総評
デザインに拘るS&Wらしく綺麗に纏まったカスタムです。
ただトイガンとしては「単純更新」といった印象です。内部パーツはSCW3系に換装、メタルチャンバー&スライドノッチプレートを装着したものの、外観はほぼSCW2版と同じです。他方SCW2と異なり、カラーバリエーションとしてオールブラックとオールシルバーも同時発売されたのは良かったです。
発売が少し前なので、実売25,000円ぐらいと今のWA製品中では安目の価格になっています。 毛色の違う1911が欲しい方、本来コルト製品であるM1911がS&W製という所に魅力を感じる方は買って見て損はありません。 尚、トリガーとハンマーは現状このモデルでしか採用されていないタイプです、欲しければ買うしかありませんね。
- トリガー
- ハンマー
- スライドのプリント
- トリガーが傾いている
- セレーションが実銃と違う
ハンマーとトリガーを自作カスタムに流用しようと思っています。またSW1911のSCW3バージョンを作りたいので、 オールブラックのフレームも手に入れてみたいですね。
ホールド・オープン。
部品 | 症状 | 対策 |
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特に無し |
上からパラオードHRT(SCW1およびSCW2)、パラオードHRT(SCW3)、今回のSW1911DKのスライドです。 実銃の写真と見比べると、真ん中のセレーションが一番近い気がします。 何故SW1911DKのセレーションがパラオードHRT(SCW3)で再現されているのか。
セレーション比較。真ん中のセレーションが実銃SW1911のそれに最も近いです。
あくまで噂ですが、HRTとSW1911のスライドは共用されている という話があります。 もともとHRT(というかレス・ベアーカスタム)のセレーション(間隔が狭い)で両方作っていたのですが、SCW3になり逆にSW1911のセレーション(間隔が広い)に変わったというのです。 ところがSW1911やSW1911DKではせっかく変わったセレーションが採用されず、互い違いの状態になったという顛末らしいです。