WA/キンバーL.A.P.D SWAT II
種別 | 仕様 |
---|---|
発売 | 2006/08/10 |
価格 | 24,000円 |
型番 | WA-KMBL |
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 非貫通ワイド型、めくれ対策なし |
フロントサイト | ドブテイル型 |
リアサイト | キンバー型SWATタイプ |
トリガー | ラージサイズ、3ホールロングトリガー(銀) |
バレル | 真鍮製メッキアウター&真鍮製メッキありインナー、プラ製チャンバー、リコイルスプリングガイド一式 |
セフティ | 5mm軸キンバータイプシングル |
スライドストップ | 凄く抜けにくい |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
---|---|---|
映画 | S.W.A.T. | コリン・ファレル他 |
――― | ――― | LAPD SWAT |
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
左右両面
主な説明は以前レポートした、 WA/キンバーL.A.P.D SWAT IIカーボンブラック をご参考下さい。 LAPD専用モデルであり、キンバー社では CUSTOM II として一般販売されています。SWAT CUSTOM IIはこれよりもリアサイトが細く整形されている事と、チャンバー下のスライド刻印が「CUSOM II→SWAT CUSTOM II」になっている所が違います。 …まああまり変わりませんね。
右側面。
バージョン2からのリファイン
WAでもベストセラーであり、何度も再販されているモデルです。今作は単純にバレルやブリーチ、シアー類が更新されたモデルになります。現用モデルは更にメタルチャンバーやスライドノッチプレートが装備された最新バージョンになっていますが、その一歩手前のリファインになります。
スライドは旧タイプ
細かいところですがキンバーのスライドは旧タイプと現用タイプでセレーションの数が違います。
旧タイプは前6本に後8本、現用タイプは前5本に後7本と、前後1本ずつ減っています。
最初見たときはセレーションの数を間違っているのかと思いましたが、 この写真 を見て新旧2タイプあるのだと分かりました。WAで発売されるキンバー製品(WAではキンバーという事をぼかしていますが)は全部旧タイプという事になります。
実銃どおりだけど不思議な事
WA製品の問題じゃありませんが、実銃のSWAT CUSTOM IIで不思議なところが3つあります。
- プラグではなくリコイルスプリングガイドを使っている事
- アンビセフティではなくシングルセフティを使っている事
- マガジンがノーマルで、マグウェルファンネルを使っていない事
「スライドのガタツキを抑える」と言われたリコイルスプリングガイドですが、現在ではプラグと大差無い事が分かっています。同じならば分解が楽な事と、非常時に片手でスライドを押し付けてコッキング出来るプラグの方が良いという意見が現在の主流です。またシングルセフティでは左手でのサムセフティ解除が出来ません。バンパーやマグウェルが有った方がと弾倉交換に有利です。
「アンビセフティは最も負荷の掛かる中心で左右に分かれている為折れやすい」と言う意見もありますが…。これらはタクティカル.45ではほぼ必須と言われているだけに不思議です。
前部と後部
インナーバレルはメッキされているタイプです。ブッシングは黒、プラグとガイドロッドは銀色という色違いになっています。サイトピクチャーはタクティカル系でオーソドックスな3点式ホワイトドット。キンバーのリアサイトはドットが少し小さめですが、十分見やすいです。

前部。

後部。
スライド分解
ブリーチとインナーバレルまで分解できていませんが、ご了承下さい。
WAのリコイルスプリングガイドは製品によってロッドの捻じ込みが固いものと緩いものがあります。
緩い方が分解しやすくて私は好きですが、高級機は逆に固くて分解できないものが多い気がします。
スライド分解。
実射
私の主観ですが、リコイルスプリングを使っているとキックが弱く感じます。それでも他社製品より十分強いです。
例によって命中精度のチェックはやっておりません。
総評
スタイルはSCW2の時点で完成されています。タクティカル系が好きだけどゴテゴテ付いてないシンプルな銃が好きという人にお勧めです。LAPD SWATが使っているという事もあり、設定に拘る方も満足だと思います。
- マガジンがノーマル(好みです)
- リコイルスプリングガイド仕様(好みです)
シンプル過ぎてカスタマイズする余地も自作カスタムに使いたいパーツもあまり無いという印象です。 ここは趣向を変えて、パーツ比較をやってみる事にします。
スライド比較
一見同じキンバーのスライドですが、リーフカットの根元にご注目下さい。下のスライドにはベアリングが埋まっています。
これはレイルドフレームのスライドに見られる特徴です。こちらをノーマルのフレームに載せると最初は作動が渋くなります。
スライド比較。
またリアサイトも上下で違います。上はSWATII用の後端が細くなっているタイプ、下はキンバー標準タイプのリアサイトです。
部品 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
特に無し |
少数限定カスタム向き
キンバー製品はパーツのバリエーションが少なく、ちょっと変えただけで別の製品として売っている例が少なくありません。
まさにWAの渋谷試作にうってつけのラインナップだと思うのですが、実際にはCDPIIとかエクリプスなど外見が特異な製品ばかりが多くなっています。
ホールド・オープン。
あとはCDPで敢えて「旧型」と銘打った様に、スライドが旧型セレーションというのが最近ネックになっている気がします。 新型スライドを新規作成するか、無刻印スライドに新型セレーションを彫ったモデルを発売してくれない物でしょうか。