WA/REMIX vol.1 ギルデッド V12
種別 | 仕様 |
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発売 | 2006/05/上 |
価格 | 36,000円 |
型番 | WA-WLCD |
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 貫通ワイド型、めくれ対策無し |
フロントサイト | 差込型 |
リアサイト | ボーマー型L字リアブレードタイプ |
トリガー | ラージサイズ、キャスピアン3ホールロングトリガー(黒) |
バレル | 亜鉛合金製黒塗装コーンアウター&真鍮製メッキ有インナー、プラチャンバー、リコイルスプリングガイド一式 |
セフティ | 5mm軸ウイルソンタイプアンビ(黒) |
スライドストップ | スライドストップは抜き易い |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
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映画 | フェイス/オフ | ニコラス・ケイジ |
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
左右両面
WA/ギルデッドV12(GILDED V12) をご参照下さい。
右側面。スライド右側は元より、フレームは全くの無刻印です
中古品をショップにて購入。 旧作のPV(パーフェクトバージョンは)発売後即購入していますが、こちらは暫く様子見でした。 旧作よりも再現度が上がっているのですが、まだ不満点があったからです。
ギルデッド=フェイス/オフの銃は私自身かなり入れ込んでいるモデルです。何しろ出ない内から「作れ作れ」言っていた位です。 もう少しで懐具合を無視してシェリフ製品(1挺30万×2)を購入しそうになった程です。 そこで旧作との違いや改善案など、特に再現度に拘ってレポートしていきたいと思います。
かなり似てきました
旧作と比較すると、全体的にオリジナルへ近づいているのが分かります。
因みに両者のゴールドメッキの色味は撮影環境から違って見えますが、実際はそんなに変わらないと思います。
- スライドとフレーム:実物通り、スプリングフィールドベースになりました。但しロゴはありません
- スライドストップ:これもスプリングフィールドタイプ(というかノーマル)になりました
- トリガー:厳密には違いますが、三角ホールタイプになりました
- グリップ:木製の黒一色グリップになりました
- グリップスクリュー:六角からマイナスネジになりました
- ハウジング:蛇足だったマグウェルが無くなりました
- マガジン:これも蛇足だったバンパーが無くなりました
新旧比較。左が今作のスプリングフィールド版、右が旧作のウイルソン版
しかし時期的にも技術的にも間が悪かったのか、まだまだ気になる部分があります。 下記は特に気になる部分について、次回作への希望を述べた物です。
ここがまだまだ1:スプリングフィールド刻印
当時使えなかったので仕方ないのですが、スプリングフィールドの刻印やロゴが再現されていません。
あるのはスライド左側の『MODEL 1911-A1』のみであり、右側とフレームはのっぺらぼうです。
今こそフル刻印で再現して欲しい最大の理由がここにあります。
ここがまだまだ2:リアサイトはヘイニー
見るたびにガッカリさせられる部分です。
実物サイズではなくボーマーとベースを共用するアレンジバージョンで構わないので、ヘイニータイプの固定リアサイトを是非とも再現して欲しいです。
ここがまだまだ3:グリップはプラで可
実物には黒いグリップに龍のレリーフが埋め込まれています。
しかしこれを製品レベルで再現するのは至難の技でしょう。
開き直って黒いプラグリップを付けて、その分値段を下げていいと思います。欲しい人はプライム等のグリップを買うと言う事で。
或いはナショナルマッチ・コブラの様に、プラグリップに印刷でもOKです。
ここがまだまだ4:貫通ノッチ
これも時期が悪かったと言うべきでしょう。当時WAではノッチ対策(スライドノッチのめくれ防止)に試行錯誤しており、その一環として貫通ノッチのスライドを作っていました。スライドに穴が開いてリコイルスプリングが丸見えになる様はユーザーからあまりにも評判が悪く、しばらくして廃止されました。
その時期に当モデルの発売が重なったのは不幸としかいい様がありません。
ここがまだまだ5:ハンマー
一貫してウイルソンタイプでしたが、実物通りデルタハンマーを使って欲しいところです。
J-ARMORYのMEUフォースリーコンが発売された時は「やった、黒いデルタハンマーが出た!!」と本体を無視して歓喜したものです。
そんな訳で次回作には是非採用願います。
ここがまだまだ6:ABS樹脂
スライドとフレームがABS樹脂です。ゴールドメッキする以上HW樹脂が使えないので止むを得ない所です。
…と今までは我慢してきましたが、現在の技術ならゴールドメッキ調の塗装が出来ない物でしょうか。
ナイトホーク・タロンでゴールド風の塗装を施しています。
ちょっと黄色味が足りませんでしたが、これを発展させて是非黄金に近い塗装を実現して欲しいです。
そうすればHW樹脂を使うことが出来、より完成度がアップすると思います。
現状で1.3.4.5は実現可能でしょう。これに2か6のどちらか、出来れば両方を加えた2010年バージョンを作って欲しい物です。
前部と後部
売りのポート付きスライドと12穴のコーンバレルは旧作発売時点でほぼ完成されています。
こうなると気になるのがリアサイト。ボーマーは勘弁して欲しいです。
前部。金と黒のコントラストが綺麗です
後部。ボーマーはどう見てもボーマーです
スライド分解
気になるのはやはりバレルです。アウターバレルは継ぎ足した様な構造をしています。
またインナーバレルにはバレルウェイトがありません。
あとは後述しますが、ブリーチもちょっと変わった仕様です。
スライド分解。
フレーム分解
パーツとして珍しいのはトリガーです。GSRなどでよく使われているトリガーなのですが、
黒はありません。全て銀色のトリガーです。あとは木製グリップ。黒のスムースタイプでしかも木製というのは既存の製品にありません。
ヘレッツ製との説明でしたが、裏側にスタンプ等が無いのでちょっと困惑してしまいます。
フレーム分解。
実射
やはりと言うか、リコイルは軽いです。スライドがABSなのはメッキする為なので仕方ないと言ったところです。トリガーやシアーのガタツキは無く、作動に問題はありません。
いつも通りと言いますか、命中精度等の調査は省略です。
総評
『結構頑張っているけど決定版にはまだ遠い』といった感じです。
しかも値段が36,000円と、当時の最高額という高さ。
イロモノ銃でユーザーを選ぶにも拘らず再現度不足の上高額。売るには厳しいリメイクだと思います。
メッキは綺麗ですが、まず持ってみて『軽い』と思ってしまいます。 WA製品はHW樹脂が標準なのでギルデッドが特別軽い印象を持ってしまいます。 メタルグリップを付けてある程度重量を稼いだ方が良かった気がします。
ギルデッドはその後09バージョンでリメイクされました。 もう期待で一杯、遂にスプリングフィールドの刻印とロゴが入るのかと。 ところが写真を見て仰天、似ていない旧作ウイルソンタイプに先祖帰りしていました。一体誰が買うんでしょうか。この売り方には本当に首を傾げました。
現状一番再現性の高いギルデッド
そんな訳で一番実物に似ているのは本作という事になります。
ギルデッドが好きで、一挺も持っていないならば迷わずこのモデルをお勧めします。
- メッキの色
- 全体的に実物に近いパーツ構成
- 軽い
- 高い
- 無刻印
アウターバレルの分解方法
カスタマイズに当たり分解する必要がありますが、アウターバレルの分解方法がちょっと特殊なので紹介します。
V12のアウターバレルはポートが空いており、これを上向きで固定する必要があります。
そのため通常のアウターバレルの様に単にネジ式で締める方式が使えません。
凹凸を合わせた上でスリーブ式のネジを締める方法で固定されています。
分解1:アウターバレル側のスリーブを緩めます
分解2:アウターバレルの凸と、チャンバー側スリーブの凹を外します
分解3:ゴムのOリングとバレルスプリングを抜きます
分解4:チャンバーカバーピンを外して分解終了です
ブリーチに謎のピン
スライドを分解した時に気づきました。
ブリーチ後部に謎のピンが打ってあります。他のブリーチ(SCWバージョン3)と比べてもこんなピンを打っている製品はありません。
一時的な試行錯誤パーツなんでしょうか。
部品 | 症状 | 対策 |
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特に無し |
これが売り切れたら、いよいよJ-ARMORYでフル刻印の完全版がリリースされる
…そう期待していたのですが実現しませんでした。
2009バージョンで出たのは何故か先祖がえりしたウイルソンタイプで面食らいました。
今度こそフル刻印、ヘイニーサイト搭載のギルデッドが発売されることを期待しています。
ホールド・オープン。