WA/ハードボーラー・ロングスライド(WA-GMCL)
種別 | 仕様 |
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発売 | 2007/06/08 |
価格 | 28,000円 |
型番 | WA-GMCL |
バージョン | SCW3 |
スライドノッチ | 非貫通ワイド型、めくれ対策無し |
フロントサイト | 差込型 |
リアサイト | ATM型可動タイプ |
トリガー | ラージサイズ、ワイドATMタイプトリガー |
バレル | 真鍮製メッキアウター&真鍮製メッキ無インナー、無刻印プラ製チャンバー、プラグ一式 |
セフティ | 4mm軸AMTタイプシングル |
スライドストップ | 凄く抜けにくい |
フレーム | 実銃用グリップ装着は不可 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
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TV映画 | ターミネーター | アーノルド・シュワルツェネッガー(レーザーサイト装備) |
アニメ | ブラック・ラグーン | 張維新(チャン・ウァイサン、二挺拳銃) |
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
左右両面
ステンレス特化会社
AMT(アルカディア・マシン&ツール)社が製作したM1911のクローンです。
他にもライセンスを譲り受けたオートマグやルガー.22オートなど、基本コピー製品を多く作成していたメーカーです。
特徴としてほぼ全ての製品がオール・ステンレスというのが挙げられます。
オートマグは元々ステンレス製でしたがM1911を初めてオールステンレスで作ったのはこの会社です。
更にオートマグの名前を借用し、オートマグII〜Vまでのバリエーションを作成しています。
製品自体はM1911の改良型なので初代オートマグとメカは全然違います。
しかしながらよくあるコピーメーカー同様、品質および信頼性がいまひとつだった為結局倒産してしまいました。
現在でも一部の製品がハイスタンダード社(High Standard Weapons and Arms Manufacturing Company)に譲渡されて販売が継続されています。
ハードボーラーはシューティングマッチで6インチロングバレルが流行った時期に、その上を行くものとして作られた7インチスライドモデルです。
他にも通常の5インチサイズや10mmバージョン(こちらは「ジャベリナ」という名前)が作られました。
見て分かるのですが、何故ビーバーテイル・グリップセフティを採用しなかったのかが疑問でした。
今時スパーハンマーにノーマルのグリップセフティでは使い勝手が悪い気がします。
箱だしで使えるカスタムになっていないのはコピーメーカーとして不利ですね。
ターミネーター
アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作ですが、ハードボーラーにとっても大きく知名度を上げた作品です。
劇中ではグリップマウントにスライドとほぼ同じ大きさのデカいレーザーサイトを装着したカスタムでした。
「.45 Long Slide with Laser sighting...」(45口径ロングスライド、レーザー照準付き)
カタコトで注文するのがいかにもロボット。
そしてレーザーサイトの光跡がサラ・コナーを捉えるシーンがとても印象的ですね。
参考資料
IMFDB:ターミネーター
IMFDB:AMTハードボーラー・カスタムの写真
ウィキペディア:AMT社(日本語版)
ウィキペディア:AMT社(英語版)
AMT社公式サイト
右側面。
ナショナルマッチの応用?
中古品をネットオークションで購入。
リブ付のスライドやワイドトリガー対応のフレームなど、WAの前作「コルトGCナショナルマッチ」の金型を流用したと思しき意匠が多く見られます。
スライドストップとサムセフティ
スライドストップは良くあるラインタイプを加工したものの様です。
実銃のスライドストップはレバー延長タイプが多いですから、ちょっと違いますね。
サムセフティも既存の4mm軸レバー延長タイプを加工して作った様ですが、雰囲気は出ています。
このセフティは角ばっているので手に当たると痛いですね。
無論AMTがそうなっているので、WAに責任はありません。
前部と後部
バレルは7インチに足りず、6インチモデルを流用しているみたいです。
WAで7インチの製品はハードボーラーとボブチャウIIしかありませんので、コスト面で見送られたんでしょうね。
フロント&リアサイト及びサイトビューはコルト・ナショナルマッチにそっくりです。

前部。

後部。
スライド分解
アウターバレルに比してインナーバレルが短いのが分かります。
またプラグ後部は一部分だけ出っ張りがあり、ここがスライドの凹みにはまり込んで固定するナショナルマッチ方式です。
プラグの分解の手順
1.スライドをフレームから外す
2.バレルブッシングを抜く
3.リコイルスプリングを外す
4.プラグを少し引いて、180度回す
5.プラグの出っ張りがフリーになるので、そのままスライド前方からプラグを引き抜く
スライド分解。
フレーム分解
微妙にパーツ形状は異なるものの、ナショナルマッチと同じ構成です。
個人的にワイドトリガーとハンマーが気に入っています。
ナショナルマッチだと側面が磨かれており劣化しやすいのですが、ハードボーラーはきっちり塗装されています。
フレーム分解。
実射
7インチものロングスライドだけあって作動が不安でしたが、かなり快調でした。
スピードはあまり感じませんが、「バガンバガン」とPV(パーフェクトバージョン)に近いリコイルです。
トリガーはワイドだけあってガタも無く大変スムーズでした。
例によって命中精度等の調査はしておりません。
総評
ターミネーターorゲテモノガバメントが好きなら迷わず買いです。
但しあのレーザーサイトとマウントをどう手に入れるかが問題です。
ニューMGCがPVでハードボーラーを作っていたときにレーザーサイトのレプリカを作っていましたが、入手は難しそうです。
ブラック・ラグーンの張大哥を気取るなら二挺必要です。
現用バージョンはスライドノッチプレートやメタルチャンバーが装備されていますので、そちらの方がお勧めです。
- ワイドトリガーが使い易い
- 2011年現在、唯一の7インチモデル(ボブチャウIIはバレルのみ7インチでスライドは5インチ)
- インナーバレルが7インチじゃない
- サムセフティが角ばっていて痛い
これぞ最強?
最大の長さを誇る(ギガント除く)ハードボーラースライドをダブルかアラムフレームに装着。
数発は問題なく作動しましたが、その後バースト気味になりました。
ハードボーラーとパラオードフレーム
部品 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
特に無し |
5インチモデルを作る予定はありますか?
WA渋谷店で聞いたことがあります。
店員さんの反応は渋かったです。
やはりハードボーラーは7インチじゃないと意味が無いという事でしょうか。
ホールド・オープン。