思い出のエアガン~MGC/グロック17

エポックメイキングな製品。
トイガンには時々その後の業界の流れを一変させてしまうような革新的な製品が誕生します。
・MGC/ベレッタM93R…引き金を引くだけで連射&リキッドチャージ方式のガスガン。
・WA/ベレッタ92F…スーパー・リアル・ガスブローバック→のちのマグナ・ブローバック。
・東京マルイ/FA-MAS…紐付きガスとエアタンクよさようなら、の電動ガン。
今回紹介するMGC/グロック17はまさにその一つでしょう。

初の「使える」ガスブローバック。
当時ガスガンの主流はスライド固定式ガスガン。
MGCがM93Rで確立したスライドが動かない、ダブルアクションでBB弾をバシバシと飛ばすものでした。
だから全部ダブルアクション。
上記M93Rだって実銃はシングルアクションですし、ガバメントタイプは長いトリガーでしたし、
WAに至ってはわざわざダブルアクションのコマンダー「シーキャンプ」をモデルアップしていました。

またMGCグロック以前にもガスブローバックは存在しました。
意外ですが東京マルイがこの分野のパイオニア、他にも今ではマグナを借りているタナカワークスも 作っていた。
ブローバックに全力投球、あとは知らん。
そして前回のマルシン/CZ75の様にトリガー二段引き。
なので連射するのは厳しいと。
ワンウェイでBB弾発射&ブローバック。
MGCのキャッチコピーがこれでした。
つまりギミックを楽しむだけだったガスブローバックの実用性を旧来のスライド固定ガスガンのレベルまで引き上げたんです。

面白くて一日中撃ってました。
発売前、MGC/グロック17のチラシに衝撃を受けました。
スライドが後退してる!
今までのスライド固定ガスガンでは考えられなかった。
しかも装弾数が15+1発。
実銃より少ないじゃん。
というのは問題ではありません、問題なのは+1発という部分。
チャンバー内に1発という概念がスライド固定ガスガンには無かった。
そして発売直後に手に入れたのですがいや面白くて面白くて。
もう一日中バンバンバンバン撃ちまくっていた。
こんな軽いトリガープルで、スライドがバシバシブローバックして、BB弾も勢い良く飛んで行く。
今じゃ当たり前が当時は当たり前じゃなかった。
当時の自分にマグナとか持たせたら目ン玉飛び出るくらい驚いたでしょうね。

後から見ると。
このグロックにも色々難点はありました。
スライドを引くとチャンバーには亜鉛のブロックがみっちり。
アフターシュートつまりスライド作動中に弾が出るので命中精度に影響あり。
トリガーで直接バルブを押すので引き切りが重い。
グリップが実銃より太い&フレーム側面のシボがゴムの別部品。
それがどうした。
当時MGC/グロック17以上のガスブローバックは存在しないのですから、全く気にもなりませんでした。
そして以後のガスガン=ブローバック方式の流れを作ったと言えます。

そしてやらかした。
MGC/グロック17は言うまでもなく大ヒットしました。
これに気を良くしたMGC、雨あられのようにバリエーションを乱発。
自社製品同士の喰い合いが始まりました。
最初の勝ちで調子に乗ってしまい、のち大敗北。
旧日本軍のごとくMGC倒産の一因だったんじゃないかと思えなくもありません。


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1件の返信

  1. 2017年11月12日

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