GUN雑誌2015年7月号発売2、ガンプロとコンマガ読了。

ガンプロ(GUN PROFESSIONALS)
M1911特集ですが、メインはM1911とアーセナル・デュエラー。
貴重なM1911の実射にびっくり、まさか撃つとは。

そして初めて見たとき「何考えとんじゃ」と思ってしまったダブルガバメントことデュエラー。
M1911が2個くっついたようなアレです。
今回開発者の話が載っていましたね。
てっきり「実は意外な有効性がある」と言うかと思ってたら、
自分が2個くっついたM1911が欲しかったらから作った。
という率直な理由に面食らった、そして興味が出た。

売れなくてスグ製造中止になりそうとも思ったら意外と売れているのだとか。
因みに一丁8000ドル。
どういう基準か分かりませんが、この手の銃(この手って何?)は500丁売れればペイするんだそうで。
それが1000丁売れているんだから大ヒット。
最新型が007での採用が決まったらしいので、近々スクリーンで見られそうですね。

コンバットマガジン(COMBAT MAGAZINE)
こちらの実銃特集で目を引いたのはブレンテンとM&P。
「マイアミ・バイス」ソニーの銃として有名なブレンテン。
というかそれ以外に有名な要素無いんだけどね。
いやコンバット・シューティングの大家ジェフ・クーパー監修という売りがあった。
元々チェコ製のCz75に高評価を与えたカーネル(ジェフ・クーパーの通称)。
・(当時)共産主義のチェコ製
・.45口径じゃない
という所が気に入らなかった。
だったら俺らで作ってしまえというのが発想の大元。

幸いというかCzにとって不幸というかこの銃全く特許を取っていなかった。
ひとりのものはみんなのものある意味共産主義らしいですね。
実は取っていたんですが「それ自体国家機密」という特許の意味が無いことをしていた。
そんな訳でいくらコピーしても問題なかったんですね。
これを当時買った人の話が面白かった。

二人が購入しようとしたのだけれど、
予約金200ドル入れてその後何の連絡もなし。
催促すると「もうちょっと待って下さい」というあからさまな引き伸ばし。
そのうち供給が始まったのだけれど、同時に不穏な噂が。
・マガジン2個付きの筈が1個しか付いてこない。
・そのマガジンがヘッポコで作動不良続出。
待ちきれず一方はキャンセル、他方は来るまで粘り強く待った。

別の話では、
結局マガジンが無いまま本体だけ来た。
という人もいたんだとか。
マガジン無い自動拳銃に何の意味があるんだろう。
これ実は銃本体とマガジンを別々の会社で作っていたために生じたトラブル。
スタートダッシュに失敗したブレンテンは結局商売が成り立たず、会社も潰れてしまいました。

そして今ひとつのS&W M&P(ミリタリーポリス)。
三度目の正直とばかりにS&Wが送り出したポリマーオート。
1度めのシグマは本家グロックに訴えられ製造中止。
2度めのワルサーと提携して売りだしたP99はパッとせず。
今度こそと送り出したM&Pは結構売れているみたいです。
最初ミリタリーポリスという名前と現物のギャップに絶句した。
大元の「ミリタリーポリス」と言えばM10のこと。
似ても似つかない、というかリボルバーですら無いじゃないか!

でも考えてみたら「ミリタリーポリス」という名前には合致します。
昔は警察がリボルバー、軍隊がオートを使っているイメージが強かった。
つまり一丁で警察と軍隊両方網羅するなんて不可能。
でも現在では警察も軍隊もオートです。
だからこれ一丁でどちらにも売り込める。

あと個人的に米軍の時期制式採用拳銃の最有力だと思っています。
元々ベレッタM9が採用されたこと自体がビックリ。
銃大国アメリカが外国製の銃なんて採用するはずがない。
というイメージがあったからです。
9mm、ダブルアクション、ダブルカアラム。
この条件に合致した良い銃をアメリカのメーカーが提供できなかったのが大きい。
コルトはM1911の栄光にとらわれ、S&WのM39/59シリーズは古すぎ、スターム・ルガーは間に合わなかった。

しかし今ならメイド・イン・アメリカのM&Pがある!あとスターム・ルガーのSR9もある。
時代的にポリマーオートになるのは間違いないと思います。
そしてポリマーオートといえば大御所グロック。
しかし当時革新的だったグロックにも時代の流れが押し寄せる。
個人的に一番痛かったのは.45口径を同じフレームで作れなかったことだと思います。
最初そこまで売れるとは思ってなかったのかもしれない。
最近のポリマーオートは9mmから.45まで同じフレームサイズに治めるのがトレンド。
逆転の発想で「弾の方を短くすればいい」と.45GAPなる新カートリッジまで作ったけどぱっとしない。
そんな訳でポスト・グロックの中から選ばれると思っています。


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