Umarex VFC/H&K MP5A5その1~外観編&MP5の思い出~


自分へのクリスマスプレゼントとして。

Umarex VFC/MP5を遂に手に入れました、感無量ですね。

MP5は1980~1990年のアクション映画のお供

リーサル・ウェポンにダイ・ハード、彼らが劇中で使っていた銃は何か?
まず自身で持っているベレッタ92(M9)。
そして敵から奪って使うのがMP5です、流石にアメリカの警官でもSMG(サブマシンガン)は携帯していませんからね。
この2丁が当時のガンマニアにとっては「二種の神器」です。
因みにダイハード1と2はクリスマスに事件が起こっているので、MP5と縁のある時期と言えなくもないですね。

MP5はそれまでのSMGと一線を画す存在。

従来のSMGを一言でいうと「玉バラマキ機」です。
拳銃弾を使用して、命中精度は二の次でとにかく火力でゴリ押しするという印象が強かった。
第二次大戦のトミーガン、グリースガン、ステンMkII、MP40、PPShしかり、第二次大戦後のUZI、イングラム然りです。
そこに一石を投じたのがMP5、最大の特徴はクローズドボルト方式です。

それまでのSMGはオープンボルト方式ばかりで、これが命中精度を下げていたんですね。
しかしMP5はSMGでありながらライフルと同じクローズドボルト方式を採用。
MP5は元々バトルライフルであるG3のスケールダウンモデルだからそうなったと言えますね。
ともあれSMGなのに狙撃が出来るという高精度が流れ弾を心配しなきゃならない警察組織に大受けして「SWATと言えばMP5」というぐらい定着しました。
価格は他のSMGより高かったのですが、対抗馬が居なかったため独占状態と言えるほど普及したんですね。

後は見た目です。
通常SMGというと鉄板をプレスで曲げたような良く言えば生産性の良い、悪く言えば雑な見た目が多かったんですね。
その極北と言えるのが「パイプに取っ手を付けただけ」に見えるステンMKIIでしょう。
しかしMP5は本体こそプレス鉄板ですが、各部が丁寧に作られており、高級感がありました。
特にサイト。
他のSMGだと「狙って打つ必要なんて無い」と言わんばかりの簡素なサイトがついていたりしました。
MP5は4段階に切替可能な豪華なサイトが付いていたんですね。

そんな訳でアクション映画の主人公は右を向いても左を向いてもMP5という寡占状態が長く続きました。
少年時代にそんな映画を見ていたら…そりゃMP5大好きになりますよ。

候補は3つ。

MP5を買うに当たり、三社の製品が候補としてありました。
VFC、WE-Tech、SRCです。
このうち「正式ライセンスではない」「マガジンのカーブがきつすぎてリアルじゃない(※)」という事でWe-Techを除外しました。
残りの2つはかなり迷いましたね。

VFCは正式ライセンスが何と言っても強いですし、SRCはパワーソースがCO2というのにかなり惹かれました。
言わば外観VS作動ですね。
最終的に決め手になったのはロアレシーバーでした。
私は新型ロアレシーバーが好きなのですが、SRCは旧型レシーバーしか無かった。
どうやらSRCは電動ガンは新型、ガスブロは旧型と棲み分けを行っている様です。
こうしてVFC製を購入することにしたと。
※後のバージョンで改善された様です。

NO COMPROMISE(妥協しない)

こう書かれたHKのロゴ入りの箱に入っています。
最初VFCのキャッチコピーかと思ったのですが、こちら本家H&Kのスローガンみたいですね。
妥協せずに良い製品を作るという職人気質を感じます。
中を空けると銃本体、マガジン、マニュアルそしてローダーが入っています。
六角レンチなどの工具や試射用のBB弾、あとクリーニングロッド等もありませんね。
マガジンが2本入っているのは1本追加購入したからで、本来はマガジン1本です。

説明書は英語と中国語のみで、日本語はありません。
因みにA4とA5共用です。
ローダーは付属しますが、普通にマルイ用のローダーが使えます。
アダプターをリップにかぶせると若干キツ目ですが入るので、そのまま装填出来ると。



Umarex VFC製MP5の外観など。

まず外観は今まで購入したMP5の中で間違いなく最高です。
これまで買ったMP5は全てアッパーレシーバーがプラでした。
しかしVFCのMP5は金属製、しかもアルミじゃなく鉄で磁石が付きます。
予想ですが実銃同様に鉄板をプレス加工して作っているんじゃないでしょうか。
加えて溶接跡です。
プラ製のMP5でも溶接跡を再現したものはありました。
ただしあくまで再現、やらなくても機能には問題ありません。
しかしVFCは鉄製なので、必要だから溶接した感があります。




そして重量。

リトラクタブルストック未展開で全長50cm程、ライフルと比べると小さいのにかなり重い。
計ってみるとマガジン無し本体のみで2.3kgあります。
マガジンはガス無しで474g、ガスを10秒装填するとプラス18gで482gになりました。
海外製なので吹き戻しの音が無く、最大容量は不明です。
ともあれマガジンを挿すとおよそ2.8kgになります。

シールを剥がすとMade in W-Germanyがコンニチワ。

マガジンハウジングまわりに貼ってある「Made in Taiwan」シールを剥がします。
すると「Made in W-Germany」の刻印が刻まれていました。
W-Germany=西ドイツ。
MP5はドイツが東西に分裂していた時代に作られたんですね。
既に過去のものとなった冷戦時代の産物、歴史を感じさせてくれます。


色々弄ってみる。

まずH&KといえばHKスラップ。
コッキングハンドルを溝に引っ掛けてバシャーンとやるあれです。
やってみると思ったほど戻る勢いが強くありません。
エアガンだからバネが弱いのかもしれません。

リアサイトはドラムクリック方式で4段階に調整できます。
ここで気になったのは「数字が書いて無い」という事ですね。
サイトの下に1~4の数字があった気がするのですが、気の所為でしょうか。

トリガーは引ききるまでの距離がかなり長いですね。
ただ切った時にハンマーの落ちる感覚が物凄く良い。
セレクターもやや重めですが、キッチリと各モードに入ります。
新型レシーバーが好きな理由は何と言っても3バーストモードがあるから。
実銃の世界では廃れつつあり、トイガンでも省略されることが多い3バーストですが私は大好きです。

マガジン挿入にはコツが要る。

かなりキツ目に作っているのか、マガジンハウジングに入りにくいです。
適当に挿すとマガジンキャッチがちゃんと掛からない事もしばしば。
何度か試してコツが分かりました。
まずマガジン先端にシリコンオイルを吹きました。
滑りやすくなり、塗装剥げしにくくなると思ったからです。
次に入れる際にはまず斜めに入れて、スルッと入ったら上に押し上げる。
これでマガジンキャッチが掛かったら成功です。
この時マガジンキャッチレバーを押して入れる補助とかしないほうが良いですね。
却って上手く行きませんでした。



実射は次回。

あまりにもリアルなMP5に終始ニンマリしていました。
実射は次回にするとして、以下は余談になります。
過去のMP5トイガンに興味があれば一読下さい。

以前買ったMP5たち

MP5大好きな私ですから、過去に何丁か買いました。

  • MGC製MP5KA4(モータードライブ電動&ガスガン)
  • JAC製MP5A5(BV(ブレット・バルブ)式ガスガン)
  • 東京マルイ製MP5A5(ホップ無し電動ガン)

VFC製は4丁目になります。
見て分かる通りMGC製以外はA5ばかりです。
ノーマルサイズ&リトラクタブルストック。
つまりA3かA5が私にとってザ・MP5なんですね。
MGCだけ何故KA4かというと、MP5K(クルツ)も次くらいに好きだからというのと、MGCからはこのタイプしか出なかったからですね。


過去のMP5の思い出

MGC製MP5KA4はモータードライブ電動&ガスガンという珍しい作動方式で、
単3電池4本でボルトを動かして、発射自体は旧来のフロンガスを仕様するというハイブリッドエアガンでした。
当時は「何かカッコイイ」と思っていましたが、今思うと電気もガスも食うのでコスパは最悪ですね。
そしてモータードライブ部分が良く壊れました。
動くんですが弾を拾ってくれなくなる(発射出来ない)になるんですね。
一度修理に出して直しましたが、しばらくするとまた壊れました。
思うにモータードライブで動かす必要はまったく無い。
しかしMGCとしては「何も動かず弾が出るだけ」というエアガンにはしたくなかったのでは無いでしょうか。

その「動かないで弾だけ出る」というエアガンが次に購入したJAC製MP5A5になります。
MP5KA4がコケたからなのか、MGCからは私の本命であるMP5A5は一向に出ませんでした。
そこにJACからA5はじめ色んなバリエーションのMP5を出すというアナウンス。
A5が欲しくて欲しくて堪らなかった私は飛びつきました。
このMP5はガスガンでしたがBV式外部ソース仕様で、当時外部ソースには三種類ありました。

  • フロンガス(ガスの入った缶と空缶(ブースター)を繋げる)
  • グリーンガス(CO2)
  • エアタンク(圧縮空気)

当時の長物ガスガンはマガジンにリキッドチャージする方式じゃなくて、銃本体からホースを伸ばしてこれらのパワーソースと繋げて発射するものでした。
そしてBV方式なんですが、トリガー引くとガスルートが開いて弾が出る。
物にもよりますがフルオートでトリガーを引いている間は弾が無くなってもガスが出続ける、というものでした。
正直これはつまらなかった。
ホントに弾が出るだけって感じでしたから。
自分のようにお座敷メインでメカや動きを楽しみたい人には全く向いていません。
わざわざMGCがモータードライブでボルトを動かした意味がよく分かります。

そして東京マルイ製MP5A5。

これは初期の電動ガンでホップがまだ付いていない時代のものです。
バッテリーで動いて銃からホースが出ていない。
これが素晴らしかったですね。
ただJACのBV方式と同じで弾が出るだけ、という所はあまり変わってない。

これを持っていた当時サバイバルゲームをやっていまして、印象的な出来事がありました。
私はこのMP5A5で、相手が当時の新製品「東京マルイ製M16A1」を持っていました。
このモデルからマルイの電動ガンに可変ホップアップが搭載されたんですね。
同じ東京マルイ製品なのにその射程は雲泥の差。
こっちの弾は相手まで届きません。
相手の弾はビシビシ届きます。
SMGとライフルの射程が違うのを、エアガンで体感させられましたね。

これらの銃は色々あって結局手放してしまいました。
やはりモデルガンから来ていて「メカを楽しみたい」自分にとっては物足りなかったんですね。
因みにハドソン産業がMP5のモデルガンを作るという情報が出て、
実銃のメカに忠実なモデルが手に入る。
と待っていましたが、遂に発売されないままメーカーが消えてしまいました。








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