GUN雑誌2018年9月号発売、ガンプロフェッショナルズ

ガンプロフェッショナルズ 2018年9月号

●マグナムハンドガンズ その過去と現在

現在モデルガンそれもリボルバーに熱中している自分にとってタイムリー過ぎる企画。
その内容は期待通り、いや期待以上でした。
最もレポーターの興味はオートマグ復活の方みたいでしたが。

当時不完全だったモデルを現在の技術で完璧にする。
よくある話ですが、読んでみると完全版オートマグへのハードルはまだまだ高そう。
オリジナルもそうでしたが、製造先がコロコロ変わっているのが不安を煽りますね。
昔月刊Gunで読んだ話ですが、オートマグ失敗の大きな原因はステンレスで出したこと。
当時ステンレスの銃は珍しく、対応するルブリカント（潤滑油）すら殆ど無かったというものでした。

• M686にアイボリー色のデイビス・グリップ
• アストラ・モデル357にツァスタバ・モデル83
• 懐かしのCOP357
• 知らなかった327フェデラル・マグナム（10年前からある）

またS&Wのカスタム部門パフォーマンスセンターのリボルバーがこれだけでてくる特集もそうそう無い。
ジョン・フレンチにポール・リーベンバーグという名が懐かしいですね。
前者はイチロー・ナガタの（ビアンキ）カップガンを作っていましたし、後者は言わずと知れたセンチメーター・マスターの作者で現在ピストルダイナミクス社のオーナーですね。
どっちの銃もMGCカタログ1989「シューティスト」に載っています。

●東京マルイ／89式小銃ガスブローバック

正確には89Rというそうで、アンビセレクターが付いているから。
元自衛官のお笑いコンビ「トッカグン」がYoutubeで東京マルイの89式小銃電動ガンを解説した時のこと。
電動ガンは実銃と違って分解レバー押してもアッパーレシーバーが外れません、外れたら実銃です。
なんて言ってましたが、外れる銃が出ちゃいましたね。

また別の元自衛官が89式小銃ガスブロを「自衛隊式に」分解していく動画も面白かった。
エアガンと実銃の同じ所、違う所を色々言っているのですが、
（ユニット化された）バーストメカを外すとセミオートになるんですか？
ここらへん自衛官じゃないと出来ない質問ですね。

私も少し前にyatuさん所有の89式小銃ガスブロを触らせてもらいました。
ボルトリリースレバーが押すんじゃなくて下げるというのに戸惑いましたね。
「長物に慣れてないの丸わかり」と笑われましたが。
あとあのセレクターはとにかく使いづらい。
何故「安全→連発→3バースト→単発」になっているのか。
ゲン担ぎで「アタレ3」にしたくて無理やりこの順番にしたとしか思えない。

●コクサイ／S&W M10 ミリタリーポリス4インチ（ガスガン）

主役はこれじゃなくて同じコクサイのM29パワーアップマグナム。
真正銃と認定されて所持が禁止された奴ですね。
レポーターは嘗てこれを購入したものの、真正銃と認定。
警察に持って行き、破棄する旨の書類まで書いたと。
それがコクサイに渡ったのか分かりませんが、数年後コクサイからエアガンを1挺送るとの連絡が来たと。
格安で。
金取るんかい、単なる商売じゃないか。
ところが返信しても数ヶ月音沙汰無し。
しびれを切らして電話した所、ようやくこれを送ってきたと。
金まで取ってこの対応…コクサイ大丈夫か、いや大丈夫じゃなくなりましたが。

●ヴィンテージ・モデルガン・コレクション

今回のお題はマルシンのモーゼルM712。
今でも普通に売っているのであまりヴィンテージ感はありませんね。
ただマルシンの元社員による開発秘話は面白かった。
スズキベレッタ92SBのカートを使うともっと快調、という裏話もありましたし。

●モデルガンに見るマグナムリボルバーブーム

「マグナムハンドガンズ」の姉妹企画ですね。
トイガンのマグナムの話もさることながら、モデルガンの歴史が興味深かった。

• MGCとN.K.Gの対立（ブローニングM1910の発売に際し住民票登録制を採用）
• N.K.G側だった国際産業と、月刊Gunを発行しているコクサイ出版の社長は兄弟。
• その為月刊Gunには1965年から13年もMGCを広告から締め出していた。
• ベースボールマガジン社が「Gunマガジン」を創刊し、MGCはこちらに広告を出していた。
• 上記Gunマガジンは2年で廃刊。
• 東京CMC謎のキャッチコピー「発売中！ご期待ください！！」←日本語が変。

Gunマガジンって昔にもあったんですね、無論出版社は違いますが。
後発は国際出版系なのでむしろ対立していた勢力か。
そしてどっちも廃刊…呪われた名前なんだろうか。

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