映画「エクスペンダブルズ2」を鑑賞（注：ネタバレあり〼）。

そりゃ見なきゃならんでしょう。
ハリウッドを代表するアクション俳優大集合その2。
前回は顔見世程度だったシュワルツネッガーとウィリスも本格参戦。
更に…アメリカで生ける伝説と化したアノ人が出てくる。

ジャンジャンジャジャンジャンクロード。
ヴァンヴァンヴァヴァンヴァンヴァヴァンダム。
という訳で今回の敵は長らく低迷を続け、自虐映画まで作ってしまったジャン・クロード・ヴァンダム。冷酷無比なテロリストのくせに妙にプライドが高いのが現実とリンクしている様に見えます。
リスペクト（尊敬）しろ、って絶対メタ発言ですよね。
得意の空手を生かした飛び蹴りは健在、久々に活躍の場を得て大ハッスルしてますね。
あと彼が使用するゴールドスライドのワルサーP99、マルゼンで出してくれないかなあ。

スタローンがアメリカとイタリア以外の銃を使ってる！
ヴァンダムと初顔合わせするシーンで彼が手にするのはキンバーでもピースメーカーでもない銃。
何かSIGっぽいけどモデル名が分からない。
その為Imfdbで調べましたが、どうやらP229だった模様です。

ドイツ系のウィリスはH&K416、シュワルツェネッガーはオートマチックショットガン。
オーストリアだからAUGじゃないのと思ったけどそれはヴァンダムが使ってます。
こちらはシュワルツェネッガーのキャラに合わせた選択みたいですね。

前作では教会でスリーショットを披露するにとどまったこの三人。
それだけでも当時は脳内麻薬が出まくりでしたが、今回は実際に戦闘参加。
スタローン、シュワルツェネッガー、ウイリスが横並びで銃ぶっ放す。
もう勝てる気がしない。
このメンツに戦いを挑んだヴァンダムはリスペクトされても良い気がする。

ランボーよりもターミネーターよりもダイハードよりも上の存在。
それは地獄のヒーロー＝チャック・ノリスである。
何せスタローンたちが珍しくピンチに陥った時にフラっとやってきて敵全部倒しちゃう。
相手が戦車だろうが関係なし。
ゲーマーなら「お前これチートだろ！」と叫ばずにはいられない。

因みにチャック・ノリスの役名はブッカーであり、ブラドックでもマッコイでもありません。
この役名はノリス1978年の主演映画「暗黒殺人指令」の ジョン・T・ブッカーから来ています。
しかし銃を乱射して敵をバッタバッタ倒していく様はどう見ても「地獄のヒーロー」や「デルタ・フォース」です。

チャック・ノリス・ファクト（チャック・ノリスの真実）を逆用。
アメリカではチャック・ノリスにまつわる都市伝説が沢山あります。
これを集めたものを「チャック・ノリス・ファクト」と言います。
その内容がセリフに反映されている。

例）
・銃が人を殺すのではない、チャック・ノリスが人を殺すのだ
・合衆国内での主な死因は、1.心臓病 2.チャック・ノリス 3.癌である
・合衆国には4つの法的な処刑方法がある。 致死量の注射、ガス室、電気椅子、チャック・ノリス

このうち2番目の奴は公式CMにも使われていましたね。
そしてスタローンからの「キングコブラに噛まれたと聞いたが」という質問に対する返答。
「事実だ」
「5日間もがき苦しんだ後…コブラは死んだ」
コブラって、スタローン主演の刑事物＝スタローン自身を揶揄してますよね。

シュワルツェネッガーとウィリスとノリスとヴァンダムの出番を作ったため。
スタローン率いる消耗品軍団が若干影薄くなった感じがする。
まあこれだけスター揃い踏みになると全員活かすのが難しい。
そんな中で前回出番が少なかったドルフ・ラングレンの出番が結構多かったのは嬉しい。

戦闘シーンは相変わらずのド迫力。
序盤の救出→ボートで逃亡→更に飛行機でトンズラするシーンで、
ここで予算尽きないんだろうかと心配したほどです。
またランボー4以来「容赦のない戦闘描写」を売りにしているのか50口径で撃たれて首が飛んだりナイフでズバズバ斬られて血を吹いたりと中途半端は一切なし。その為PG-12指定を受けてますが逆に「中学生以上でOKなんだ」と思ってしまった。

デートには全く向きません。
劇中でウィリス自身「男祭り」と言ってる様に、野郎それもオヤジ連中が好む映画なのは間違いない。デビュー以来ほぼ一貫してアクション映画に出演、ゴールデンラズベリー賞常連だったスタローン。
一時低迷もありましたが「生涯アクション俳優」とばかりに開き直って作ってしまった映画はこんなにも面白い。
何よりメンツ聞いただけで見たくなる、これぞ映画。
本当の「スター大集合」を見たければこれしかない、という感じです。

・公式サイト
・Imfdb>>Expendables 2, The

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