M16と同じマガジンが使える!
G3をベースにし、HK33と同じ5.56mmを使用。
HK33があるのに何故作ったのか?
それはこのG41がHK33の改良型だからです。
グリップフレームがMP5で言う「旧型」だったHK33に対し、G41は「新型」と同じタイプになっています。
グリップ部分のフィンガーチャンネルが無くなり、セレクターの表示も英語(S-E-F)から弾のイラストに変わっていると。
加えて3バーストを追加しています。
そして上記の通りマガジンがHK33では独自仕様だったのが、M16/M4と同じSTANAGマガジンを採用しています。
今でこそNATO標準としていろんなモデルが対応していますが、当時はまだ少なかった。
他にFNCと89式小銃くらいしか無かったんじゃないでしょうか。
将にHK33とM16のいいとこ取り。
…しかし大きなセールスを上げることもなくいつの間にか消えました。
欠点として値段が非常に高かった事が挙げられています。
1丁およそ1700ドルだったそうです。
性能が良いのは分かるけれど大量購入には向かないと。
本家ドイツのG3に代わる次期制式採用を 狙っていたのですが結局ドイツ軍はG41をすっ飛ばしてG36を採用。
他にはアメリカ警察の「資金が潤沢な」SWATチームで使われていたみたいです。
メディアでも殆ど出てこないのですが、何故か日本の映像で見ることが可能。
あの床井雅美氏が監修したGUNビデオ、
・GUNS OF THE WORLD Vol.2 Military Armaments
こちらで実射シーン付きで紹介されているからです。
海外でも珍しいのかYoutubeでもこのビデオのG41のシーンがアップロード(多分違法)されていたりします。
ともすれば「無骨」な感じのするH&Kの銃火器の中でも特に見た目が美しいと思います。
知人にも「G41ってH&Kのアサルトライフルで一番格好良いよな!」という話をしたところ、
あんな(G3とM16が混ざったような)中途半端な銃は嫌いだ。
一刀両断されました。
参考
・ウィキペディア>G41