マルシン・金属ルガーP08(モデルガン・ダミーカートモデル)の思い出。

私にとってのモデルガン=プラスチック製。
という認識です。
既に52年規制後でありモデルガンの主流は金属からプラにシフトした後でした。
勿論いくらか金属モデルガンもありましたが、プラ製よりも高くて手が出ない。
何より子供の小遣いではプラ製の完成品モデルガンすら買えない。
数ヶ月貯金して、マルシンのキットを買うのが精一杯でした。

マルシンのキットは子供の味方。
現在でこそ1万円ぐらいするマルシンのキットですが、当時はほぼ全てのモデルが5,000円未満で買えたんです。
再生産の度に値上げされて現在の価格になりました。
そして馴染みのガンショップは2割引き、つまり実売4,000円で入手が可能。

モデルガンはガスガンと違って年齢制限がありませんから、小学生でも堂々と買えました。
小学生のガンマニアなんてまず居ませんでしたがね。

初の金属モデルガン。
そんな私が遂に金属モデルガンを手に入れたのは、あるショップのセール。
安さもさることながら、普段店頭に並んでいないモデルまで出てくるので毎年楽しみにしていたイベントです。
CMCチーフのキットとかこのイベントで買いました。
そんな中で、マルシン製金属ルガーP08 が売っていたんです。

再後発だけあって再現度は最高。
当時ルガーP08は旧MGCもプラ製モデルガンで出していた。
こちらキットも出ています。
しかし設計が古くまた作動を重視したためリアリティは今ひとつ。

他方マルシン製金属ルガーP08はACG製ゲーリング・ルガーから派生した新規設計によるもの。
両者の再現度の違いは一目瞭然だった。
因みに売っていたのは6インチのマリーネ。
セールなので仕方ありませんが、正直不人気 のモデルでした。

ルガーといえば4インチ。
何と言っても基本モデルです。
そして一番長い8インチの「ランゲ・ラウフ」。
ロングバレルであることと、他のモデルにはないタンジェントサイト装備。
これらと比べると6インチ「マリーネ」は余り人気がなかった。
中途半端は良くない、コルトSAAでアーティラリーが不人気なのと同じ感じでしょうか。

無論私が欲しかったのも1に4インチ、2に8インチ、正直6インチはその次という感じでした。
しかし金属ルガーがお手頃価格で買える、なら6インチでも構わないと買ってしまった。

何という冷たさ…そして重量感。
金属モデルガンを手にして最初に感じたのはこれです。
当時はHW樹脂まだ一般化しておらず、金属モデルガンとABSプラ製モデルガンの重量差は歴然。
そして握った時の「ヒンヤリ」とした感触がなんとも言えない。

加えてこのモデルは木製グリップが標準装備なのでもう何も言うことはありません。
「実銃を持ったら、きっとこんな感じなんだろうな…」
えもいわれぬ感動に打ち震えたものです。

唯一の弱点・メッキが弱かった。
マルシンの金属ルガーは22K、つまり22金メッキです。
加えてマルシン製品全般に言えることですが、メッキが弱い。
黒染めはすぐ退色しますし、一般的に強いと言われるシルバーメッキさえ微妙。
曇ってきたり白いブツブツが浮くのは日常茶飯事。
WAの塗装も色々言われますが、比べ物にならないほど弱いんです。

この金属ルガーも握ったところから退色が始まりました。
せめて24Kなら剥げない限り大丈夫だったんですが…後2Kぐらい何とかして欲しかった。
その為綺麗に保存するためには手袋とオイル塗りは欠かせません。
しかしそれを除けば文句のつけようのない出来でした。

参考サイト:
・I Love Western Arms>>ACG ゲーリング・ルガー P08 4in(MG) 


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