GUN雑誌2012年12月号の感想その3



実銃特集が俺得過ぎる。
何せCz75にFNハイパワーにFN F2000。
好きな銃ばっかりという状態です。
まずCz75ですが、何よりもレポーターが「テリー矢野」というのにビックリ。
元月刊Gunのライターにして現在はGun Professionalで執筆中の彼が越境レポート。
同じホビージャパン系列になった事でこんな芸当も可能になりました。

正直Cz75シリーズは、
発展するごとにデザインがダサくなっていく。
もうちょっとレバー類のデザインを詰めようよと言いたい。
でもポリマーフレームの「ファントム」はわりかしよく纏まっていた。

FNハイパワーはフランス軍の要求で作られた。
という話を初めて聞きました。
せっかく傑作拳銃作ったのにフランス何故かMAS1935を採用してしまいましたが。
この銃を作るに当たりあのジョン・ブローニングにデザインを依頼。

しかし困ったことが一つ。
先だってM1911をデザインしたブローニングですが、特許など一切合財をコルト社に売却済み。
自分で発明したのに同じ機構で作れないことになってた。
多分リンクドショートリコイル機構でしょうか。
その為試作ハイパワーは上記パテントを回避。
ストレートブローバックとバレルロック方式の二本立てで 作ってました。

結局後者を採用したのですが、結果的にM1911より優れた機構だったのがブローニングの凄さ。
こちらを更に発展させたのがSIGです。

ハイパワーのカスタムと聞きNOVAKやC&S(Cylynder & Slide)のカスタムガンが出てくると思ってた。
ところがヘイニーサイト付きのカスタムが登場してビックリ。
こちらも初めて見ました。

サイーブはもっと評価されて良い。
実はハイパワー開発中にブローニングは死去してしまいます。
そこで設計を引き継いだのがFNのデザイナー、デュードネ・サイーブ。
彼はFNハイパワーを完成させ、のちにFALもデザインしています。
ハイパワー開発の功績は半分サイーブのお陰かと。

そしてF2000でもフランスか。
ベルギーがフランス語圏なんで、付き合いがあるんでしょうね。
F2000もフランスの次期制式小銃の座を狙っているみたい。
でもフランスではSCAR有利というのがレポーター評。
それアメリカ製じゃん。

先にフランスがFNハイパワーを採用しなかった理由は愛国心からと思ってました。
それだけにベルギー製よりアメリカ製を取るのは意外です。
増してフランスの現用小銃はFA-MAS、ブルパップ小銃です。
まさかここでコンベンショナル・ライフルに戻るなんて。
ベルギーはつくづくフランスと縁がないのか、その動向が気になりますね。


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