GUN雑誌2016年11月号発売、ガンプロフェッショナルズ

●Kel-Tec KSG
マルイが発売したことで話題のショットガン。
Kel-Tec社のジョージ・ケルグレン設計です。
ポリマー銃といえばグロックのガストン・グロックが有名ですが、この人もポリマー拳銃をかなり設計していますね。
クリップ式のグレンデルP-10、別名KG-9とも言うイントラテックTec-9そしてKel-Tec P-11。
P-10とP-11が似てるな~とは思っていたんですが、同じ人が設計して違う会社で売っていたんですね。

実銃はかなり話題になりましたし、今ではマルイのトイガンとして話題になってる。
でも私は今ひとつこの銃の魅力が分かりませんでした、これまでは。
まずショットガンとしてチューブ式というのが古く感じたこと。
マガジン方式のほうが再装填は速いに決まっている。
加えてKSGのせいではありませんが、マルイがガスショットガンとして出したこと。
マルイのショットガンはシェルがマガジンになる構造のため、KSGのメリットが殆んど生かせない。
なのでこれまであまり注目して来なかった。

ブルパップ方式のため短い全長ながらチューブ1本に7発装弾できる、これが2本で14発(+チェンバーに1発)。
通常のショットガンではスラッグ(1粒弾)とバックショット(9粒弾)を互い違いに入れたりしていたが、KSGはチューブ毎で分けられる。
これまで誰も考えなかった空白を埋める製品なのかもしれません。
今後はチューブを3本4本に増やしたショットガンを作るメーカーが出るかもしれませんね。

●FN Five-seveN MK2
レバー類が黒くなった!
まず思ったのがこれです、旧来のファイブセブンはレバー類がグレーでした。
元々外側が殆んどプラスチックのファイブセブン。
加えてグレーのレバー類が物凄くおもちゃっぽさを出していた。
マルシン製のガスガンを持っていた頃「実銃もこんな感じなんだろうな」と思った程です。
これが黒くなったのが嬉しい。
そしてスライド前部にセレーションが入り、カッコ良さがアップしました。
逆にフレームは旧来とあまり変わって無さそう。
これなら東京マルイや マルシンが簡単にバリエーションとして作れそう、いや作って欲しいです。

●試製甲号自動拳銃
正直これ本当に日本製か?と疑っています。
もしかしたらアメリカ人が作って「幻の日本拳銃」と言って高額で売りつけたんじゃなかろうかと。
つまり「偽作」じゃないかと。
パッと見ダブルカアラム の南部十四年式。
でも大戦当時の日本軍がダブルカアラム拳銃なんて設計するだろうかという疑問がある為です。
現在の自衛隊の拳銃だってシングルカアラムのP220なのに。
試作品で大戦時であれば数が少ないのは分かりますが、あまりにも資料が少ない。
ダブルカアラムと言ってもモーゼルC96みたいなダブルフィード(リップ部が絞られてない)のがそれっぽくはありますが。
さらなる調査を期待したいですね。

●ステアーGB
言わずと知れた「グロック」に負けた銃。
オーストリアの次期制式拳銃トライアル。
下馬評では小銃でステアーAUGが採用されたこともありこちらの採用が濃厚だった。
蓋を開けたら「グロックPi-80」のちのグロック17が採用されてビックリ。
見た目もさることながらグロック社って何ぞや、と話題になりました。
不採用になったステアーGBは民間販売に活路を見出そうとしますがここでもトラブル発生。

アメリカの仲介業者がステアーGBを勝手にコピーし販売を開始。
しかもこれがとんでもない粗悪品。
何せ肝心のガスディレイド・ブローバックが再現できなかった。
これで本家の信用も落ちたのかとっくに製造中止。
それが日本の犯罪で使われたことで再び話題となりました。
日本の拳銃犯罪といえばロシア製や中国製、或いはフィリピン製などが大半。
つまりガンマニアが見向きもしない銃ばかり、有名ドコロ持っているのなんて漫画のヤクザだけ。
ところが不採用になったとはいえ一流メーカーの製品持っていたもんだから驚きました。
ちなみにこの犯人、コルトM1911A1 MKIVガバメントまで持っていた。


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