木製グリップメーカーは生き残れるのか?

キム・アーレンズ、クレイグ・スピーゲル、エスメラルダ…。
いずれも米国を代表する木製グリップメーカーです。
アーレンズはBack-Up-Tradingで日本でも買えますね。
スピーゲルとエスメラルダは個人輸入しかありませんが、買ったことがある人も居ると思います。

特にスピーゲルは、
NOVAKSIGHTS.comで代行販売している。
・ノヴァック夫人が日本出身なこともあり 日本語でやりとりが可能。
なので代行業者を使う必要がなく便利でした。
ところが先日友人がNOVAKSIGHTを通じてスピーゲルを注文しようとしたところ売り切れ。
もしかして代行止めちゃったの?それとも作ってる人が亡くなったのか。
或いは作るのをやめたとか。

最近の拳銃はポリマーフレームばかり。
機械というものは突き詰めるといずれ同じ形に収束していく。
最も高性能でコストに優れているものを目指せばそうなると思っています。
気がつけばM1911やFNハイパワーも遠い過去の銃。
古いけど現代でも通用する→流石にもう趣味で使っているようなもの。
へと評価が変わりつつあります。
グロック以降の拳銃は殆んどがポリマーフレームとなっていきました。
そしてポリマーフレームはグリップとフレームが一体型なのが殆んど。
つまりグリップ交換の必要がありません。
そうなるとグリップメーカーの仕事は無くなってしまうのではないか、と思う訳です。

FNハイパワー用は売れない。
その昔アーレンズではFNハイパワーやベレッタ92用のグリップも売っていました。
しかし現在は取り扱っていません。
このうちFNハイパワー用は「売れないから作るの止めた」とはっきり言われたことがあります。

M1911がある限り需要がゼロになることは無いでしょうが、先細りは否めません。
稼げない仕事となれば、やる人もいなくなります。
会ったこと無いけどアーレンズ、スピーゲル、エスメラルダももういい歳なんじゃなかろうか。
そうなれば美しい木目も神がかりなチェッカリングも見納めです。

ココボロが輸出できない。
更に追い打ちとして木製グリップの4番バッターともいえる素材「ココボロ(紫檀の一種)」が減少を理由に輸出禁止されたことが挙げられます。
部位によって色や木目が全く異なる魔法の素材ココボロ。
これがもう日本に出せないし入ってこない。
将来的にまた解禁される可能性が無いわけではありませんが、その時メーカーは生き残っているのか。

魅惑の素材「チューリップウッド」。
ココボロがダメとなると個人的におすすめのグリップはこちら。
オレンジ色が凄く鮮やかな木です。
以前エスメラルダのチューリップウッドを手に入れたことがあります。
綺麗だけどハーフチェッカーだから嫌、フルチェッカーが良い。
そんな理由で売ってしまった自分はつくづくアホだったと思います。


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1件の返信

  1. 2015年10月14日

    […] 木製グリップメーカーは生き残れるのか? […]

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