思い出のモデルガン~MGC/スプリングフィールド・コンペティション.38スーパー

固定ガスガン全盛期。
それでもMGCはモデルガンを作っていました。
最初のガスガン、ベレッタM93Rを出した時も苦渋の決断だった。
元祖モデルガン屋としてのプライドがあったのかも知れません。
しかしガスガンを作っていると良いこともある、モデルガンへの転用です。
このスプリングフィールドはガスガンのパーツをフィードバックして作られた感がありました。

元々MGCはデトニクスを除き、コルト製のM1911しか作っていなかった。
ガスガンでもウイルソンLEやブラウン・マキシコンポなどコルトベースのカスタムガンが多かった。
しかし時代はスプリングフィールド・アーモリー(SFA)。
実銃のコルトが凋落すると同時に評価を 上げてきたM1911のクローンメーカー。
アメリカではSFAベースのカスタムガン真っ盛り。
これに乗じる形でナストフなどのSFA系のレースガンをリリースしていた。
そのモデルガン版として.38スーパーはリリースされた、と思います。

メッキ技術の頂点。
それまでMGCのメッキは金属パーツとプラ製パーツの色味が違っていた。
これがほぼ統一されたのは固定ガスガンM645だったと思います。
金属とプラの色がほぼ同じ。
.38スーパーにもその技術はふんだんに使われていた。
HWのスライドと、ABSメッキフレームが織りなすコントラストが非常に美しかった。
このフレームもHWなら…。
という期待はコンバット・エリートで打ち砕かれたので、組み合わせ的にはこれがベスト。

カートリッジの.38スーパーも新規作成されたもの。
でもデルタエリートの様な無駄感はありません。
何しろバリエーション多いですし。
これからレースガンがどんどん出るかも、ガスガンで出しているのは全部網羅するんじゃないか。
という期待で一杯でした。
特に固定ガスで出ていた「ボウランド・ロングコンプ」これがモデルガンで欲しかった。
…のち本当に出たんですよね、短期間ですが。

但しその時は金がなくて買い逃してしまった。
そのうちそのうちと思っていたらMGCが潰れてしまい本当に幻になったんですが。
このときMGCは小物に凝っており、ダミーカートとダミーカート仕様にするチェンバーブッシュも売っていた。
BLKモデルを簡単にダミーモデルに。
一粒で二度美味しいマルチ設計になっていました。

MGCでベストの5インチM1911はこれ!
旧来のファンならミリタリーやコマーシャルこそ至高と思うでしょうが、
オールドM1911はサイトが見づらい。

・大型のフロントサイト
・ウイチタのアジャスタブルリアサイト
・スウェンソンタイプのアンビセフティ
・グリップセフティをキャンセルしたビーバーテイル
・大型マガジンキャッチ
・S&Aタイプのマグウェル一体型メインスプリングハウジング
・マコーミックバンパー付きの.38スーパーマガジン

そして何よりフレームシルバーで錆や劣化に強い!
このモデルこそベストだったと思います。
例によってCAWやハートフォードがリメイクしてくれないか、と期待するばかりです。
その時はロングコンプもお願いします。


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