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JA/スプリングフィールド・ミルスペック・スライドHW

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レビュー:by RIK

JA/スプリングフィールド・ミルスペック・スライドHW

種別仕様
バージョンSCW3
スライドノッチ非貫通ワイド型、めくれ対策なし
フロントサイト差込型
リアサイトノーマル型
トリガースモールサイズ、ノーマルトリガー(灰)
バレルアルミ製アウター(ライフリング無し)&真鍮製メッキ無インナー、プラチャンバー、プラグ一式
セフティ4mm軸コマーシャルタイプシングル
スライドストップ抜き易い
フレーム実銃用グリップ装着は不可
ジャンル作品使った人
   
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

スプリングフィールド・アーモリーはスプリングフィールド造兵廠という国営の兵器工場を、 民間人が「スプリングフィールド」の名前と共に買い取って営業を開始した会社です。 その為名前は似ていても両者には経営的な繋がりはありません。

国営時代からM1911の製造(コルト社だけでは軍の需要を賄えない為)を請け負っていた為その機材とノウハウを生かし.45オートのコピーを生産、1980年代には本家コルトの品質低下が叫ばれる中、良質でしかも安いコピーモデルという事で人気が出ます。

スプリングフィールド社でもシューティングマッチなどを積極的に支援し、ロブ・リーサムやブライアン・イーノスといった一流のシューターをスポンサードする一方で、彼らの意見を取り入れてM1911の改良を重ねます。

左右両面
左右両面

現在でこそキンバー、ウイルソン(ウイルソンは現在メーカーですが、当時はショップでした)、S&Wといったアメリカの多くのメーカーがM1911のコピーモデルを作っていますが、その魁となったメーカーです。

個人的にスプリングフィールドはデザインと宣伝力に優れているメーカーだと思います。 クロスキャノン(交差した大砲)と呼ばれるロゴやスライドのセレーション、ビーバーテイルの形状など、銃に詳しくない人が見ても「この銃格好良いな」と思わせる力があります。何と言うか、綺麗にまとまって見えるのです。

近年の例として XD PISTOL が挙げられます。高性能ながら「グロックのコピー」というイメージと野暮ったさが抜けなかったデザインのクロアチア製HS2000ピストルをXDとしてリファイン、見事にヒットさせています。同様にデザインが優れているというイメージがあるのはS&W、対極にあるのがコルト社やスターム・ルガー社でしょうか。但しスターム・ルガーは近年のSR9などかなり格好良くなっています。

今回モチーフとなった「SPRINGFIELD MIL-SPEC」はいわばスプリングフィールド版のコマーシャルモデルです。 パートリッジのフロントサイトや高さを増したリアサイト、そしてドット入りとコルト版のシリーズ80に近い仕上げになっています。

トイガンについて

中古品をネットオークションで購入。スライドが欲しくて買いました。 J-ARMORY第二弾で、前作でオールABSだったのがスライドHW、グリップはメタル製ラバーコーティングとなって差別化を計っています。 同種のモデルはウェスタンアームズでも出ていました。 あちらはフルHWな反面、当時の事情でスプリングフィールドのロゴや刻印の無いのっぺらぼうモデルとなっていました。

トイガンでスプリングフィールドというと、1980年代後半に旧MGCが発売していた固定ガスガンを思い出します。 当時のMGCではレースガンを多数作成し、同社のカタログにも実銃のシューティングマッチの記事を掲載して大々的に宣伝していました。 そのレースガンのベースになっていたのがスプリングフィールド製のM1911です。

私が前述のロブ・リーサムやブライアン・イーノスを知ったのもこのこのカタログ(+当時の月刊GUN)からです。 スプリングフィールドのロゴ入りキャップを被って肩口から袖に渡って「SPRINGFIELD ARMORY」とプリントされたシャツを着て、彼らのために用意されたスプリングフィールドのカスタムガンを手にシューティング・マッチで大活躍する二人はまさに憧れでした。

右側面
右側面。パーツ構成は前作とあまり変わっていません

  1. コルト以外にも、アメリカでM1911を作っているメーカーがある
  2. コピーでも安かろう悪かろうではない
  3. アメリカには、プロのシューターという職業がある

このカタログは本当に色んなことを教えてくれました。 昔話が多くなりましたが、ここからはトイガンについて書いていきます。

まずスライドを見て、スプリングフィールドのロゴと刻印に感動。 ノーマルタイプのM1911A1でスプリングフィールドの刻印が入っているトイガンはタナカワークス以来です。

前部と後部
インナーバレルとアウターバレルはJ-ARMORY製品共通の泣き所です。 インナーバレルはメッキされておらず(WAも現在そうなりましたが)アウターバレルもアルミ製で色は安っぽい白、ライフリングすら入っていません。 前後のサイトはノーマルタイプですが、山が高くなっているタイプで3ドットもあり大変見易いです。

前部
前部。いまどきライフリングの無いバレルとは…
後部
後部。普通のサイトですがちゃんと3ドットです

フレーム
フレームの材質と色ですがABS製品でグレー、つまりスライドブラック・フレームグレーのツートーンになっています。 同系色ツートーンが好きではない私には残念カラーもいいところです。 その上レバー類もフレームに合わせてグレー塗装されており「フレームだけ交換」という訳にもいかないのが厳しいです。 実銃の写真を見てもフレームとスライドが色違いには見えないのですが、昔のモデルでは2色だったんでしょうか。

スライド分解
スライド分解。バレルがJAクオリティです

フレーム分解
フレーム分解。色とトリガーが残念です

加えてSCW3にもなって未だにトリガーがスモールサイズなのが気になります。 ミリタリーやコマーシャルにはWA製品でもスモールサイズのままというモデルが多いです。ここはラージサイズに統一して欲しい所です。 また何故かこのモデル、マガジンの出し入れがきつめです。 フレーム寸法が異なるのでしょうか。

実射
文句が多くなりましたが、実射に関しては大変良好でした。 ブローバックの調子もよく、トリガーやシアーなどパーツのガタツキもありません。 例によって命中精度などは省略です。

総評
スライド以外の見栄えはイマイチですが、実射した感覚はかなり良かったので撃って遊ぶのにもってこいです。 J-ARMORY製品ではMEUフォースリーコンと共に早々に完売となりました。 わりと潜在需要(=人気)があったのかも知れません。 そうであればオールHW、SCWクオリティで作っていればもっと売れたのに、と思わずには居られません。

好きな所

  • ノーマルタイプのHWスライドと前後サイト

嫌いな所

  • アウターバレルがアルミ製でライフリング無し
  • インナーバレルはメッキ無し
  • フレームとレバー類がグレー
  • トリガーがスモールサイズ

カスタマイズ

スライドを自作カスタムに流用する予定です。

ここが壊れた!

部品症状対策
特に無し    

その他

フル刻印・フルHW化を
JAとWAの両方で製品化されていながらどちらも物足りないという、大変不遇なモデルです。 是非フル刻印・フルHWで再販をお願いします。 上下ブラック塗装、トリガーをラージサイズにしてもらって、完全版スプリングフィールドM1911A1をラインナップに追加して貰いたいです。

ホールド・オープン
ホールド・オープン。バレルの銀色が安っぽいです。

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