ココボロの木製グリップはもう輸入出来ないのか?

このグリップいいなあ…だがしかし。
ナイトホークのホームページで魅力的なグリップを発見。
ナイトホーク>アクセサリー(英語)
このグリップとか、あのグリップとか。
でもナイトホークの通販は宛にならない、というのは前に買ったことがありまして。
入荷待ちさせられた挙句、注文したのと違うグリップが届いた。
距離と言葉の壁にクレーム入れるのも面倒くさくてそのまま受領。
もう頼まねーよ!と思っていたのですが格好いいグリップ見るとダメですね。

今一つの壁それは材質。
ココボロ製というのが気にかかる。
一般的な高級木製グリップの中で1番使われている材質だと思われます。
特にスピーゲルのグリップのココボロは部位によって格付けされていた。
個人的な印象は「七色の木材」です。
同じ木なのに茶だったり赤だったり混ざっていたりとかなり色味にバリエーションがあるからです。

しかしそのココボロがワシントン条約(CITES:サイテス)で規制されたという話を前に聞きました。
経済産業省>ワシントン条約:第16回締約国会議における附属書改正事項について(平成25年5月22日)
P6にココボロの記述があります。

下手すりゃ輸入できない、まかり間違って輸入出来てもそれは密輸
Back-Up-Trading>ビューロモデルグリップ(ココボロ製)
実際アーレンズの日本代理店であるBack-Up-Tradingには「ココボロはもう入りません」というアナウンスが。
ただでさえ世間の風当たりが強いガンマニアなので密輸で逮捕なんてされたくありません。
でもそうなると目ぼしいグリップの殆どが輸入できないというジレンマ。

規制にも種類がある。
ワシントン条約のWikiを見ると、おおまかに三種類ありますね。
付随書I、不随所II、不随所IIIです。
このローマ数字が少ないほど厳しく規制されています。
経産省のPDFを見るにココボロは「付随書II」ですね。
こちらのサイトでもココボロ製品について書かれていますね。
ドミノのヒマつぶし>KIM AHRENDS
総合すると「輸入はできるが、正規の流通を証明する書類が必要」という話みたいです。

経済産業省に提出する書類が増える。
結局のところこういう事みたいです。
現状まだ「正規の流通を証明する書類」がどんなものか、どう出してもらうのかは不明です。
こちらは実際に購入した時に詳しくレポートしたいと思います。

おまけ。
尚、ココボロ製じゃなくても実銃のグリップを個人輸入する場合、基本的に税関で止まります。
そして止まったという連絡がデカイ葉書で届きます。
機械類並びに武器及び銃砲弾並びにこれらの部分品及び附属品(武器類)
ここに含まれるものは経済産業大臣の許可が必要になります。
ISとか輸入許可申請と呼ばれるものです。
経済産業省に電話して担当者に「玩具用に輸入したもの、作動には無関係」と説明した上で必要書類を提出。
上手く行けば1ヶ月ほどで輸入許可が降りて、これを税関に連絡すると商品が受け取れます。
受け取り時に関税を支払うのをお忘れなく。

おまけのおまけ。
銃本体の部品じゃないから良いじゃないか、は通じません。
法律というのは厳密に見えてアバウトに書かれています。
そのアバウトな部分を担当者(要するに役人)が判断するのです。
あまり厳密にすると、ギリギリを狙う輩が出てくるからだと思います。

要するに輸入の可否は役人の胸三寸。
グリップだよ?木だよ?これがダメならカマボコ板も輸入できなくなるじゃないか!
なんて事を昔、担当者に言ったことがあるんです。
用途や目的が違うからダメです(バッサリ)。
元々実銃用に作られたという事実は動かしようもありません。
素直に指示に従って出すもの出せばOK貰えます。
プロを言い負かそうなんて私の様な愚かな試みは止めましょう。


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