エアーガン・ガスガンのページ

マルゼン/ワルサー P38(ac41)ブローバック シルバー

にほんブログ村 その他趣味ブログ トイガンへ
にほんブログ村

レビュー:by RIK

マルゼン/ワルサー P38(ac41)ブローバック シルバー

ジャンル作品使った人
漫画・アニメルパン三世ルパン三世
------ドイツ軍
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

左右両面
左右両面

ドイツ軍が1938年に採用した軍用自動拳銃
最大の特徴は軍用自動拳銃初のシングル&ダブルアクションである事です。 それまでの自動拳銃はシングルアクションのみで、携帯時の安全性が問題となっていました。
・手動セフティを掛けていても不安。
・ハンマーダウンしていると咄嗟の時に撃てない。
・増して薬室未装填ではスライドを引く必要がある。
その為初弾をダブルアクション、次弾以降をシングルアクションで撃つことが出来るダブルアクションリボルバーとシングルアクションオートのいいとこ取りをした拳銃が求められました。

ワルサー社では中型自動拳銃PPシリーズでダブルアクション&デコッキング兼用セフティを確立しており、これを大型化したのがP38です。尚、初期の試作型「ワルサーAP」はハンマー内蔵式でしたが、のち露出式に改められました。 グリップも当時では先進的なベークライト(初期のプラスチック)が用いられています。 他方でマガジンキャッチはグリップ下という保守的なヨーロピアン方式を採用しています。 閉鎖方式はのちのベレッタ92でも使われたブロップアップ方式です。

採用後ワルサーのみならずライバルのモーゼル社でも大量に生産されましたが、拡大する戦線に需要が追いつかず、P08と完全に置き換えることは出来ませんでした。それどころかP08も足りなくて、占領した国の9mm拳銃(ベルギーのFNハイパワー等)まで採用するほど拳銃は不足していました。 戦後も分断後の西ドイツ軍がP1として継続採用、H&K USP(P8)が採用されるまで使われていました。 メディアではWWIIものの映画やドラマでドイツ軍の拳銃として欠かせません。 そして言うまでもなく漫画及びアニメの「ルパン三世」が特に有名です。

トイガンについて

右側面
右側面。

かいつまんだレビューをブログにも掲載しています。
マルゼン/ワルサーP38(ac40.s)シルバー(簡易インプレ)
こちらも併せて御覧下さい。

購入したシルバーモデルは元々実銃には存在しません。
WWII当時ステンレスの拳銃はほぼありません。 新品をショップで購入、たまたま特売で安かったので手に入れました。 架空モデルなのに購入したのはメッキなので錆に強いと思ったから。 あと頭の片隅にですが「ジョン・マーツ・カスタム」のイメージがあったからです。

ジョン・V・マーツ(Jhon V Martz)
こちらアメリカ人のガンスミスで、P08とP38のカスタムを多く手がけていました。
・バレルやフレームを切り詰めモデル。
・レバー類はストローフィニッシュでフレームとスライドはシルバー・フィニッシュ。
・変わった木製グリップが付いている。
などの特徴が挙げられます。 特に印象的だったのが「.45ACP仕様のP38」です。 9mmパラの拳銃をどうやって11.23mm対応にしたんでしょう。

参考:
マルゼンP38紹介ページ
ワルサーP38マーツカスタム.45ACP仕様(実銃・英語)
ガンスミス・シークレット製マルゼンP38マーツカスタム
ワルサーP38マーツカスタムショートバレル仕様(実銃・英語)

ワルサーの恩恵+マルゼンの本気
マルゼンとワルサーの関係は単なるライセンス貸与に留まりません。 実銃の設計図を提供され、完成されたトイガンは「ワルサーP38日本仕様」です。 エアガンでありながら日本の国内事情に合わせた「ホンモノ」の扱いを受けています。

これまであまり興味がなかった
・ダブルカアラムではない。
・マガジンキャッチがグリップ下
・スライドがバレル先端まで伸びておらず、貧弱そう。
という印象があったから。

現金なもので
手にとって評価が一変しました。 再現度はワルサー全面協力のお陰で全トイガン中最高です(多分)。 特にバレル後端とスライドの複雑な噛合せが素晴らしい。 ルガーP08よりコストを抑えたと言われていますが、現代銃から見ると凝り過ぎですね。 ABSにメッキ、マガジンもシングルだから軽いだろうと思ったら意外と重い。 グリップだけでも200g近くある様です。 トリガーとハンマーのアクションも素晴らしく実にスムーズ。 古き好きメカメカしさにすっかり気に入ってしまいました。 あとバレルがニョッキリ飛び出している拳銃は、ホールドオープンが映えますね。

前部と後部
すいません、シルバーの銃に光を当てたため思いっきり白飛びしています。 見づらいですが前から見た時のバレルとスライドの噛合せが無茶苦茶格好良いです。 フロントサイトは実銃からアレンジされており背が高め。 こちらエアガンとして「当たる」為の処置だと言われていますね。

前部
前部。
後部
後部。

スライド&フレーム分解
フレーム前部のレバーを180°回すと分解できます。 バレルがニョッキリした銃はリコイルスプリングの配置が大変ですね。 バレルやリコイルスプリングガイドが使えませんから。 組み込み時にもこのスプリングがちょっと面倒です。

スライド&フレーム分割
スライド&フレーム分割。マガジンプレートだけ銀色なのが残念。

実射
スライドがM1911の半分くらいしか無いから軽いだろう。 そう思ったら意外に強め、サイクルは遅め。 パッカンパッカンとWAのパーフェクトバージョンみたいな撃ちごたえです。

総評
ワルサーP38の決定版と言って良い出来だと思います。 嘗てはWAやマルシンがブローバックP38を作るのでは、と思ったんですがね。 残念なのはこれ以降マルゼンがワルサーの拳銃を作っていないこと(2016年現在)。 個人的にはワルサーP5やP88も欲しいですが、ちょっと厳しいか。 ここは最新のPPQ M2あたりが欲しいところです。

好きな所

  • バレル後端とスライド、フレームの噛合せが美しい
  • 思ったより重い
  • シングルカアラムだがリコイルは強め

嫌いな所

  • リコイルスプリングが弱いので、セフティオンにするとスライドが下がる
  • マガジンがプレートだけ銀色、ここは全部銀メッキして欲しかった。

バリエーション

カスタマイズ

マーツカスタムに欠かせないのが変わったデザインの木製グリップ。 実物は専用の職人が作ったらしいですが、似たものが市販されています。 アルタモント製P38コマーシャルグリップです。 スライドやグリップの短縮なんて無理だけど、これなら自分にも出来る。

アルタモント

実はこのグリップ、そのままだと付くけどP38がちゃんと動きません。 どうもハンマーストラット&ハンマースプリングの噛合せが悪い様で。 その為追加パーツが付いています、見た目LとRと書いてある木片が。 これを木工用ボンドでグリップに貼り付けます。

アルタモント

付けてビックリ、何とネジの長さが足りません! つまりこれ乗ってるだけです。 ネジの長さが適当すぎるのか、実銃よりフレームが厚いのか…。 買ってからじゃないと分からないのが辛い所ですね。 慎重を期すならトイガン持参で取り付けを確認したほうが良さそうです。

ここが壊れた!

部品症状対策
特に無し    

その他

木製グリップは付けたい
その為長いネジを調達するかネジ受けを削って届くようにするかの加工が必要ですね。

ホールド・オープン
ホールド・オープン。

PVアクセスランキング にほんブログ村

ページの先頭に戻る
COPYRIGHT(C)2004 RIKSGUNS ALL RIGHTS RESERVED