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マルシン/FNファイブセブン(Five-seveN)CO2ブローバックFDE

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レビュー:by RIK

マルシン/FNファイブセブン(Five-seveN)CO2ブローバックFDE

ジャンル作品使った人
漫画・アニメガンスリンガーガールジョゼ(ジョゼッフォ・クローチェ)
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述
※現在ではMKIIが主流な為、MKIIを含みます。

実銃について

左右両面
左右両面

P90のお供
サブマシンガンとハンドガンの弾薬は統一した方が便利。
専用の5.7×28mm弾を使用するFN P90とセットにするために開発された拳銃です。
元々 P90はPDW(パーソナル・ディフェンス・ウエポン)という新しいカテゴリで作られたのですが、
他に製造されたのがMP5K PDWとH&K MP7ぐらいなので現在ではサブマシンガン扱いとなっています。
因みにH&KでもMP7用の4.6×30mm弾を使用する拳銃P46が試作されましたが、発売されませんでした。

プロトタイプでは丸っこいトリガーガードにノッペリとしたスライド&フレームでいかにも「未来銃」という形でした。
量産されるにあたり細部が見直され、現在の形となりました。
通常のポリマー拳銃と違い、フレームはおろかスライドまでプラスチックで覆われています。
こちらスライドまでポリマーなのではなく、金属のスライドに言わばプラ製の「カバー」をかぶせた形になっています。
恐らく軽量化と熱対策と寒冷時の張り付き対策かと思われます。

作動方式は当初ダブルアクションオンリーでしたがシングルアクションに改められています。
全長の長いカートリッジを使うため、グリップの前後幅が太くなっています。
他方細いカートリッジのため、装弾数は非ロングマガジンで破格の20+1発となっています。
またダブルカアラムマガジンの拳銃では珍しいダブルフィード(最初から互い違い)方式です。
のちMKIIが発表され、スライド前部にセレーション追加、リアサイト変更などの改良が行われています。

トイガンについて

右側面
右側面。

「マルシン/FN Five-seveN 6mmBB CO2 Blowback FDE」ちょこっと紹介。
こちらも合わせてご覧下さい。

CO2ガスブローバック・ハンドガン
ネットの通信販売で新品を購入。
この銃の最大の特徴は外観のリアルさや命中精度ではなくパワーソースです。
嘗てはフロンガス、現在では代替フロンがガスガンの中心的パワーソースになっています。
しかしオゾン層破壊防止の観点から廃止に向かっており、ガスガンの将来が危ぶまれます。
東京マルイが「ノンフロン」で対応する一方でマルシンが発表したのがC02、所謂炭酸ガスガンです。

CO2自体は目新しいパワーソースではありません。
電動ガンが出現する以前のガス式フルオート全盛の時代「グリーンガス」という炭酸ガスがガスガンに使われていました。
こちらジュース缶くらいのボンベをレギュレーター(減圧器)に取り付けて使用します。
炭酸ガスはそのままでは圧が強すぎるので、パワーを落として使用していたと。
ひも付きではありますがエアタンクより圧倒的にコンパクト、また安定した性能からハンドガンのシューティングマッチに使用していた人も居ました。
しかし元のパワーが強いということは、そのまま流せば凶悪なパワーになる。
業界や業界紙でCO2パラーソースの反対運動が起こったりして下火になってしまいました。
言わばマルシンはこれを復活させた訳です。

徹底的な安全対策。
危ないけど他に無いから使っている、ではお話になりません。
嘗ての反対運動の轍を踏まないように、マルシンは経済産業省や警察庁とも相談した上で万全の対策を施しているとのことです。
最大の特徴はマガジンが分解出来ないこと。
それでも業界団体や他のメーカーの賛同が得られなかったのか、別にSTGAを立ち上げています。

ダメ銃が復活!
私にとってファイブセブンは3丁目です。
マルシン製ガスブローバックガン(6mmバージョン)
東京マルイ製ガスブローバックガン
特に今回の製品の旧作に当たるマルシン製(通常のガス仕様)を所持していました。
これがとんでもないシロモノ。
ガスガンなのに実銃の20発より装弾数が少ない18発。
まあこれは実銃が5.7mmでエアガンが6mmだからと言えないこともありません。
他方で8mmと6mmBB弾のマルチ設計にした為の弊害もありそうでした。

そしてブローバックですが「撃つ毎にキックが半分になっていく」と思えるショボさ。
当時でも「これが今時のガスガンか!?」と言いたくなるような性能。
作動なら20年以上前に発売された「旧MGC/グロック17」の方が上だと思う程。
モデルガンでは散々お世話になったマルシン工業ですが、正直ガスブロは今ひとつ。
弾も出るモデルガン、実射性能はお察し。
そう思っていたのですが、このCO2ガスガンの性能が素晴らしいと聞いて入手を決意しました。

売ってない。
次に困ったのが入手方法です。
業界の反発があったんでしょうか、普通のガンショップに置いていません。
他のマルシン製品は売っていてもこの銃だけ取り扱っていない。
その為通信販売を利用しました。
ブラックとFDE(フラットダークアース)2種類ありましたが、敢えて後者を選択しました。
ブラックは既に入手したことがあり、目新しさが欲しかった為です。
加えてブラックはレバーが灰色でどうにも玩具然としているという理由もありました。

タンカラーっぽくない。
最近小銃や拳銃のトレンドであるタンカラーまたはFDE。
戦場が砂漠ばかりになった影響でしょうか。
しかしこのモデルのFDEはあまり砂色っぽくありません。
どちらかというとOD(オリーブドラブ)に近い黄土色。
ただ実銃のFDE(写真)と見比べると元もこんな感じみたいですね。
スライドストップ、アンビセフティ、分解用レバーが黒くなり精悍さが増しています。
それ以外の部分は基本的に旧作と一緒です。
あとは旧作の6mm仕様にあった「刻印に青インク」が無い事でしょうか。

前部と後部
.45口径を見慣れているとかなり細身で不安になってくるバレル。
通常スライドは側面のレールと噛んでいますが、こちら下部にモノレールのレールみたいなのがありますね。
サイトはよくある3点式ダットなので違和感ありません。
またH&K VP9同様スライド側面に「耳」が付いており、引きやすくなっています。

前部
前部。
後部
後部。

セフティと分解レバー。
まず「何故こんな位置に付けたのか」と言いたくなるのがセフティです。
トリガーの上とか解除しづらくてたまりません。
使うとしたら人差し指ですが、速い解除には向きません。
元々ファイブセブンはダブルアクションオンリーからシングルアクションに変わったという経緯があります。
ダブルアクションならセフティはおまけ、掛けなくても支障ありません。
後から取って付けたらこの位置になったんじゃないでしょうか。
頑張ればガバメントタイプのサムセフティが付きそうなんですが…。

次に分解レバーですが、これも非常に使いづらい。
表面に溝が切ってありますが、かなり固いので指を当てても押し下げられない。
加えて前方に分解レバーのガードが付いていて、前から押すことも出来ない。
結果ガードとレバーの間に爪を差し込んで下げることになるのですが、物凄く怖いです。
いつ爪が剥がれるのかとヒヤヒヤします。

以上のことは「実銃通り」なのでマルシンの責任じゃありませんが。

殆どプラ。
露出しているパーツの殆どがプラ製です。
金属の部分はアウターバレル、シリアルプレート、リアサイト、トリガー、マガジンボトム、ピン類だけ。
この中で手が触れる部分はトリガーのみ。
お陰で私が嫌いな「金属部品の退色やサビ」は最大限抑えられそうです。
実銃ならフロントサイトやチャンバーも金属だと思いますが。

マガジンは…相変わらず重い。
CO2ガスガンになってマガジンが軽くなるのでは、と期待していました。
ガスガンのマガジンが重いのはガスタンクだからです。
加えて熱伝導率を上げるために亜鉛の一体成型が多い為重いのです。
これはガスガンのガスが冷えると撃てなくなる為の対策です。
しかしCO2なら関係ない、だったらもっと軽く出来るのではと思っていた。
ファイブセブンのマガジンは相変わらずの亜鉛合金の一体成型でしたね。
もし可能ならアルミ合金製の軽量マガジンとか欲しいですね。

通常のガスガンと違うのはここにガスを液状で充填するのではなく、小型のCO2ボンベをセットすることです。
ネジになっている底蓋を外し、CO2ボンベをセットしてまた底蓋を締めていく。
途中でシュッという音がするとボンベに穴が空いた証拠です。
一気に締めないとブシュブシュ漏れるので気をつけましょう。
他に特徴としてはバルブがあります。
通常のガスガンのバルブに比べ針のように細いです。
圧が強いのでこれくらいで大丈夫という事でしょうか。

グリップは△、チェッカーは◯。
実銃の弾丸が長いため、グリップは前後に幅があります。
私自身は大きめの手をしていますが、それでも太いなとは思います。
ただ若干太めな方が実銃を撃った時にしっかり握れる気がしたので、これで十分です。
またグリップのチェッカリングは滑り止めがかなり効いていて握りやすいです。
ポリマー拳銃は大抵一体型のグリップフレームをしています。
ところが素で滑りにくいグリップフレームというのがあまり無い気がします。
カスタムガンでは大抵滑り止めが追加or彫り直しされていますので。
その中でもファイブセブンの滑り止めはかなり上位に来るんじゃないでしょうか。
他に気になったのはグリップのギシギシ音です。
マガジンを入れていても握ると結構鳴ります。

分解
上記の通り分解レバーで爪を剥がさない様に注意しましょう。
また現状バレルの抜き方が分からないのでこの状態で精一杯です。

スライド分解
分解。

実射
全ての不満をふっとばす実射性能、といっても命中精度じゃありません、ブローバックのキックです。
ボンベをセットした直後のブローバックは恐らく日本最強でしょう。
あのウエスタンアームズのマグナブローバックよりも上です。
上でつらつら挙げていた不満点はこれで一気に吹っ飛びます。
これがあのマルシンのファイブセブン!?
そう言いたくなるような目の覚めるようなリコイルです。
尚例によって命中精度当の調査はしておりません。

総評
強力なキックでほぼオールシーズン使用可能。
精度が売りのマルイとは違う意味で「実射性能」が高いと言えるでしょう。
当たる銃<動く銃。
という意味でです。
東京マルイ全盛の時代に敢えてWAそれもガバメントを愛用していた私でもこれには参りました。
旧作のファイブセブンは売り、東京マルイ製も何だかんだ言って売ってしまったのですが、これは手放せ無さそうです。

好きな所

  • CO2による強力で安定したブローバック

嫌いな所

  • セフティが使いづらい
  • 分解レバーも使いづらい
  • マガジンが相変わらず重い

バリエーション

グリップフレームの色違いとサプレッサー付きモデルとアルミピストン版が販売されています。


カスタマイズ

マガジンのカスタムが基本NGなのと、CO2ガンがまだそれほど多くないことからあまりありませんね。


ここが壊れた!

破損ではありませんが
キックが強力なせいかリアサイトのピンが抜けてくることがあります。
手で戻せるのですが、撃つとまた少しずつ抜けてきます。

部品症状対策
特に無し --- ---

その他

CO2ガンもっと増えて欲しいけれど、問題はある。
キックが強くて冷えに強い、まさに最高に思えるCO2ガン。
マルシンもそうですが他社製品、特に長物ガスブローバックでの採用を熱望しています。
現在のガスでは大きなボルトをフルオートで作動させるには無理があるからです。
但し簡単ではないと思います。

元々海外製のガスガンではCO2をパワーソースにしているものがありました。
マルシンのボンベも恐らく海外と共通の規格と思われます。
実際に海外製で日本仕様にしたCO2ガスガンや、東京マルイ製ガスガンに使えると謳ったCO2マガジンなどがチラホラ入ってきている… これ本当に大丈夫?
見た目で区別がつきづらいので、こっそり「違法品」を混ぜても気づかれない可能性があります。
万が一違法ガスガンの流入が発覚すればそこで規制一直線という事も有り得る。
違法品は入れない、売れない、買わないというモラルの育成が大事だと思います。

ホールド・オープン
ホールド・オープン。

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