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KTW/イサカM37ポリス[ITHAKA M37 POLICE]

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レビュー:by RIK

KTW/イサカM37ポリス[ITHAKA M37 POLICE]

ジャンル作品使った人
映画ターミネーターマイケル・ビーンasカイル・リース
軍隊−−−米海兵隊
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

 名前から日本のメーカーかと勘違いしそうですが、米国ニューヨーク州イサカ市から来ており、井坂とかじゃありません。 1880年の創業で、当初からショットガンを製造していましたが、単発と二連型が中心でした。 第二次世界大戦が始まると、米軍の銃器を生産し始めます。
・M1911A1
・M6(サバイバル・ガン)
・M3A1(グリース・ガン)
などです。開発メーカーだけの生産分だと前線に渡る銃器が不足してしまうため、 政府の命令で他メーカーでも製造させたのです。 こんな中1937年に発表されたのがイサカ/フェザーライト・ショットガンです。 同社初のレピーター(連発式)ショットガンで、既存のショットガンの良いところを組み合わせ、さらに発展させたモデルとなりました。

特徴は
・ローディングゲート(装填口)とエジェクションポート(排莢口)が一体で、その開口部は下。
・バレル(銃身)がワンタッチで分解可能。
・鉄製削り出しでありながら、軽量。

 ↑フェザーライト(羽のように軽い)はここから来ています。
またレピーターにしたのは米軍ショットガンの必須条件だったからで、見事に採用されました。

 戦後にはパトカーの積載用になりました。小型軽量が打って付けだったからです。
そこに目を付けたのは犯罪者も同じでした。
バレルとストック(銃床)をソウド・オフ(切り落とし)さえすれば、最強のアンダー・グラウンド・ウエポン(非合法武器)の完成です。 ソウド・オフの大元は水平二連(サイド・バイ・サイド)のショットガンですが、二発以上撃てるレピーターがより重宝されました。 またレピーターでもオート(自動式)はストックに機関部が入っており切断出来なかった為、ポンプ・アクションが最適とされ、イサカM37が用いられました。
 トミーガン(トンプソンM1828)同様、警察と犯罪者が同じ武器で応戦した事もあったと思われます。

 犯罪者によって生み出されたM37ソウドオフは、ベトナムで海兵隊にも用いられました。
北ベトナム兵はトンネルを掘って陣地を張っており、米軍これを潰す作戦に出ます。 ところがトンネルは暗くて狭いので、長いライフルは使えません。M1911A1(ガバメント)を持って入ったりしておりましたが、バッタリ敵に遭遇するとピストル1挺では心もとない… そこでM37ソウドオフが脚光を浴びたのです。
 全長が短い上、散弾が発射可能。散弾にもいろいろありますが、ダブル・オー・バックと呼ばれる9発入りが最も好まれたようです。 「一度にガバメント一弾倉分(7発)より多くの弾が発射でき、どれかは当たる」と云うのが理由でした。 但しジュネーブ条約で剥き出しの鉛球弾使用は禁止されているため、公式には使われていないこととされています。

 犯罪者や軍によって多用されたM37ソウドオフはあくまで自作品・改造品でしたが、のちメーカー品のソウド・オフ・モデルが発売されます。これが『M37ポリス』です。 限界まで切り詰められたバレルと、ストックの代わりにピストル・グリップを取り付けたもので、当然ながら一般の販売は許可されず法執行機関専用です。 そしてこれがイサカ社最後の製品となりました。
 ベトナム戦争後の不景気と、M37以後ヒット商品が無かったイサカ社は1980年代に、創業が100年を超えたところで倒産。 傑作を作るとそれにおんぶに抱っこ状態で次回作の開発が鈍る。 いくつのも有名メーカーがやった失敗を、イサカも繰り返した訳です。

 映画で印象的なのは何と言ってもターミネーターのマイケル・ビーン(役名:カイル・リース)。
彼はパトカーからイサカをくすね、自分でソウド・オフ。 コートの下に隠し持ってサラ・コナーを探します。
一足早くサラを発見したターミネーターが、レーザーサイト付きハードボーラーで狙いを付けた瞬間!
バンバンと打ち込んでおりました。
 また、イサカを抱いて眠っている彼は悪夢に見舞われます。
魘されて思わずイサカをコッキングして目覚めるシーンがあります。

トイガンについて

 新品をショップにて購入。ずっと欲しかったのですが、なかなか手が出ませんでした。
もともと有限会社KTWでは、5万円以上の高級機種としてイサカM37シリーズを製作しておりました。 ところがある日「リニューアル」と称して発売されたイサカは1万円強。 安いのは良いのですが前者に比べ余りにも安すぎる。前のイサカは何だったんだ・・・ この疑念が買わなかった理由ですが、購入してみると秘密が分かりました。

 箱に「ドンサン社」とあります。韓国のトイガンメーカーです。 前者のノウハウを韓国へ投入してNewイサカを作成、これを輸入販売している訳です。 ただこれだけでは半分以下の値段にはなりません。プラスチックの多様やネジのモールド化、木製ストック、フォアグリップのオプション化も 加え、ここまでコストダウンが可能になった様です。

 M37ポリスについてですが、プラ製のフォアグリップとピストルグリップが黒色ラバーコーティングされています。 木目調プラグリップの安い感じが無く、他のモデルよりも高級感があります。
コッキングですが、東京マルイ製品に比べて非常に軽く、簡単に速射が可能です。 構造が違う(マルイはバレル3本)ので単純に比較できませんが、殆どストレスを感じません。

切り替えレバー
前方で1発、後方で2発発射に切り替えられます。
セイフティ
トリガーの後方に位置するクロスボルトタイプのセイフティです。 直接トリガーをブロックして引けなくする、単純で信頼性の高いものです。
コックリリースレバー
通常1度コッキングすると発射するまでフォアグリップは引けません。 このレバーを前方に倒しながらコッキングすると、追加でコッキング出来ます。 これで2発以上の同時発射が可能になります。
マガジン
人によっては「懐かしい」と感じるかもしれませんが、ちょっと問題ありのマガジンです。 俗に言う「ワリバシマガジン」で、リップの固定が甘く、BB弾の装填には細心の注意が必要です。 マガジンを本体にセットする時も注意しないとリップが内部で当たってしまい、全弾バラけます。 一度マガジンをセットすると、弾切れまでマガジンが抜けません、抜くとやはりバラけます。 弾切れになっても構造上、本体にBB弾が残りますので油断は禁物です。

 ショットガンで私が気になるのが発射音です。エアにしろガスにしろ「ペン」「ポコン」といった情けない発射音がわりと多いです。イサカは「バスン」といった豪快な発射音で勢い良くBB弾が飛んでいきます。初速もショットガンにしてはある様です。 値段もお手ごろなので、室内戦でマルイの対抗馬となれそうです。

好きな所

  • 価格と軽さ

嫌いな所

  • マガジン(といってもこの価格ならこれでOKです)
  • オプションの木製ストック高すぎ(本体より高いのはちょっと…)

バリエーション

メーカー商品名価格
KTWイサカM37フェザーライト14,490円
KTWイサカM37ソウドオフ10,290円
KTWイサカM37ポリス10,290円
KTW旧イサカM37フェザーライト65,000円
KTW旧イサカM37ソウドオフ55,000円
KTW旧イサカM37ライアット68,500円
※旧イサカは現在販売されていません。

カスタマイズ

KTW/イサカM37ポリス[ITHAKA M37 POLICE] ソウドオフ用のストックを入手したので付けてみました。
「ポリスに付くのだろうか」と不安でしたが、全く問題ありませんでした。
これでポリス、ソウドオフの両方が楽しめます。
いずれフォアグリップも手に入れたいのですが本体より高い部品は購入に躊躇してしまいます。

KTW/イサカM37ポリス[ITHAKA M37 POLICE]
「ショットガンを背負いたい…」
そんな濃い希望を叶えてくれる、カメレオンの「ショットガンホルダー」です。 この状態で背負えます。

 先端の長さを調節する事で、色んな長さに対応出来ます。
またスリングを付け替える事で、左利きにも対応しています。
因みにイサカの場合、写真のソウドオフストックよりもポリスグリップの方が抜き易いです。 TANの他、黒やODもありますので特殊部隊やベトナム戦マニアも大丈夫です。

メーカー商品名価格
KTWプラ製ストック3,780円
KTWプラ製ポリスグリップ1,890円
KTW木製ストック14,700円
KTW木製フォアグリップ(先台)13,650円
KTW木製ソウドオフストック7,875円
KTWスリング・スイベル取り付けセット2,079円
KTWアマニ油(50cc)472円
KTWスペアマガジン840円
KTWピストン315円
KTWシリンダー420円
KTWスコープ12,600円
KTWマウント(2個)2,100円
KTWマウントベース2,940円
KTW精密バレル840円
KTWスコープ取付セット(スコープ、マウント、マウントベース、精密バレルのセット)16,695円
カメレオンショットガンホルダー(黒、OD、TANの三種)5,800円

ここが壊れた!

部品症状対策
なし    

その他

M16の下にショットガンが付いている、『マスターキー』に最適なレール付きモデルを見かけた記憶が有るのですが、未確認です。

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