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KSC/ベレッタM93RII HW07ハードキック

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レビュー:by RIK

KSC/ベレッタM93RII HW07ハードキック

ジャンル作品使った人
映画ロボコップピーター・ウェラー(オート9として)
映画パリ警視Jジャン・ポール・ベルモンド
映画ブロークン・アロージョン・トラボルタ
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

左右両面
左右両面

マシンピストル
以前はサブマシンガンを指す言葉としても使われましたが、最近はあまり聞きませんね。
ベレッタM93Rは同社のベレッタ92の強化版です。
ロングバレルにロングマガジンにフォアグリップを備え、セミオート&3バーストが可能になっています。
当時イタリアでは誘拐がビジネスになっており、当然ながら要人に警護を付ける必要がありました。
ところが身を守るためとはいえ、でかいアサルトライフルやサブマシンガン持った護衛を張り付かせるのは、無関係な一般人を威圧しかねません。
テロリストの犯行声明ビデオでは目出し帽被った連中がこれでもかと銃を見せびらかしていますね。
拳銃サイズに強力な火力を持たせたい、そこで生まれたのがマシンピストルです。

元々ベレッタ社ではM1951をマシンピストル化したM1951Rというのがありました。
言わばM93Rの先祖です。
ところがシングルカアラムの為ロングマガジンでも装弾数10発、フルオートであっという間撃ち尽くしてしまう。
そのためM93Rでは一回トリガーを引くと3発発射して止まる「3ショットバースト」を搭載することにしました。
ロングマガジンの装弾数は20発なのでチェンバー内の+1と合わせて21発。
7回で打ち切る計算になります。

強力な3バーストに耐える為に角ばった肉厚のスライドが採用されています。
ロングバレルにガスポートを空けて反動を軽減する工夫がされています。
こちら初期型は四角い穴が左右3個ずつ合計6つ、後期型ではスリット状の穴という様に形が変わっています。
トリガーガードがかなり大きく、前方に折りたたみ式のフォアグリップを備えています。
倒して左手で握り、トリガーガードに親指を入れることで3バーストの反動に対応する為です。
M1951にも木製式の折りたたみ式フォアグリップが付けられており、その発展型と言えます。
マシンピストのためダブルアクションの92と違い、シングルアクションのみとなっています。
他方マガジンは92と共用が可能です。

ロマン武器。
かなりニッチな需要向けのため、あまり売れません。
実際M93Rは注文があった時だけ生産・供給する受注生産の様です。
実用性も3バーストになったとは言え反動が強いため、使いこなすのに相当な熟練が必要になります。
マシンピストルの常として取り外し式のストックがオプションにあります。
しかし取り付けると更に大型化してしまいます。
だったら最初からアサルトライフルorサブマシンガン持てばいいじゃん、という本末転倒な事になっちゃうと。

他にもマシンピストルが作られる場合があります。
つまりギャングやテロリストが違法改造する場合です。
おおっぴらに強力な火器を持ち歩けない為の苦肉の策ですね。

トイガンについて

右側面
右側面。

二重の意味で旧MGCの子孫。
まだエアガンが手動コッキング式だった頃「トリガーを引くだけで連射が可能」と旧MGCが出してきたのが固定スライド式ガスガンのベレッタM93Rでした。元々モデルガンメーカーはエアガン参入に消極的だったのですが、モデルガンの売り上げが減ってしまい、作らざるを得ない状況になってしまった。
どうせ作るなら画期的なものをと作ったのが連射できるエアガンだったという訳です。
目論見通りにM93Rはサバイバルゲーマーに大ヒット、その売り上げ何と50万丁、挙句ニセモノまで作られたとか。

時代は流れエアガンの拳銃がガスブローバックに移行していきます。
元々「使えるガスブローバック」 としてグロック17を発売し、固定ガスからガスブローバックへの流れを作ったのも旧MGCでした。
しかし旧MGCと提携(というか子会社みたいな扱い)していたWA(ウエスタンアームズ)がマグナブローバックを完成。
両者の立場が逆転してしまいます。
そんな末期のMGCが作ったのはまたもM93Rでした。
固定ガスのM93Rを持った時「このスライドが動けばなあ…」と思っていた夢が遂に適ったと。

しかし売り上げ回復には繋がらず、結局旧MGCは活動を停止。
この時協力会社として旧MGC製品を作っていたKSCはM93Rを引き継いでメーカーとして独立したと。
以後M93RはKSCの手で数度に渡る改良を受けて現在に至ります。
エアガンとして画期的だった固定ガスのM93R。
実際に作っていたガスブローバックのM93R。
KSCのM93Rはこの2つのイメージを引き継いでいる訳です。

前部
前部。
後部
後部。

久々のM93R。
前振りが長くなりましたが、ようやく本製品の話です。
私にとっては旧MGCの固定ガス以来のM93Rになります。
前々から欲しいと思っており、改良前のバージョンであるM93RIIを買おうと思っていました。
ところが知人に先に買われた事で購買意欲が無くなりました。
子供の頃貧乏ガンマニアだった為か「知人が買った銃は買わない」傾向が今もあります。
しかし更に07ハードキックにリニューアル、加えてイベントで特価だった事もあり遂に購入しました。

旧バージョンも併売。
購入を躊躇していた理由が他にもあります。
WAが出すかもしれないと思っていた。
WAが嘗てデザートイーグルを販売した時PRビデオも作っていました。
その最後に「新製品紹介」としてベレッタM93Rが出ていたんです。
試作品をWAの国本社長が快調に撃っていた。
どうせ買うならマグナブローバック版が欲しいと思っていましたが、流石にもう出ないだろうと。
トイガンには制作が発表されながら諸般の事情でお蔵入りになった銃がいくつもありますので。
(旧MGCのワルサーP5、マルシンのブローニングハイパワーMKIII等)。

今一つはKSCのバージョン管理です。
M93Rは大きく2度バージョンアップされており、以下の部分が改良されています。
M93R-AG…旧MGCから引き継いだバージョン。
M93RII…フルオートシアが追加されました。
M93RII 07HK…07ハードキックユニット搭載。

困ったのは3バージョン全部が今でも売られていることで、どれがどれだか分かりにくい。
更に部品の共用、特にマガジンが使いまわせないという難点があります。
社外品のカスタムパーツの適用とかもう分かりません。

スライドの動くM93Rだ!
元々M93Rのマシンピストル然とした個性的な見た目が大好きです。
私としては「満を持して」の購入になります。
デカイ、重い!
コマンダーサイズでポリマーフレームの拳銃が主流の昨今。
バレルが5インチ以上でロングマガジンとフォアグリップが付いたオールスチール…は実銃の話ですがスライド&フレームがHW樹脂製の拳銃の重さにビックリ。
試しに測ったら1200g以上あります。
普通のガスブロ拳銃の1.5〜2倍近い重量です。
そしてスライドを引いてホールドオープンした姿に感動します。
固定ガスじゃやりたくても出来ませんでしたからね。

細部とか。
スライドのエキストラクターとリアサイトは一体成型のダミーです。
旧MGCから引き継いだ部分と思われます。
強度的にこっちが良いのと、精密射撃する銃じゃないので許容範囲です。

フレームとスライドはHW樹脂の質感もあって大変リアルですね。
他方レバー類は亜鉛合金に黒染め仕上げなのですが、下地処理がいまいち。
ここはちょっと残念でした。

旧MGCの固定ガスではフォアグリップの軸受けがフレームと一体成型でした。
こちら本来別の部品だったんですね、初めて知りました。
小さいスペースによく詰め込んだなという同軸のセレクターとセフティ。
M1911のサムセフティに似ている方がセレクター。
上げるとセミオート、下げると3バーストになります。
また実銃と違い間に入れるとフルオートが可能です。
このエアガン用のアレンジは勿論大歓迎です、フルオート撃ちたいですしね。
おまけの様にくっついている小さいレバーがサムセフティになります。
こちら小さいですがかなり柔らかいので簡単にセフティ掛けられます。
フニャフニャすぎてちょっと不安ですが、そうしないと固くて動かせなくなりそうです。

握ると右側グリップ上部の出っ張りが少し当たります。
大きく膨らんでいるためハイグリップは無理そうです。
こちら3バーストメカを入れるために太くなっています。

マガジン横
マガジン横。
マガジン正面
マガジン正面。

気に入らなかったけれど納得した部分。
ロングマガジンの下部に付いているカバー。
確か名前があったと思うのですが忘れました。
こちら実銃では全体を覆うタイプと一部を覆うタイプ両方あります。
…M93RIIで採用していた全体を覆うタイプのほうが好きなんです。
何であれ止めちゃったんだろう、そう思ってマガジンを見て納得しました。

エアガンのマガジンにはマガジンファロアーを下げるスリットが付いています。
全体を覆うカバーだとスリットが隠れちゃうんですね。
以前のKSCならスリット有りとスリット無しマガジン両方作ったりしていましたが、今回はスリット方式で統一。
リアリティと実用性を天秤にかけて後者を取った様です。

実射・総評
3バーストのキレが素晴らしい。
フルオートシアと07ハードキックユニットのお陰でHW樹脂のスライドを物ともしないブローバック。
何より確実に3バーストが効くのに感動しました。
元々ロングマガジンなので、ガス圧も安定しているのでしょうか。
実銃では実用性イマイチのマシンピストルですが、エアガンとしては最高です。
将にM93Rの決定版と言って良いんじゃないでしょうか。

ホールド・オープン
ホールド・オープン。

好きな所

  • 見た目
  • 重量感とHWの質感。
  • キビキビしたブローバックと3バーストのキレの良さ

嫌いな所

  • レバー類の金属パーツの下仕上げが甘い
  • バリエーションが多くて分かりにくい
  • マガジンカバーが全体を覆っていない(実用性重視のため納得)

バリエーション

メーカー商品名価格
KSCベレッタM93R ABS07HK(ハードキック)21,000円
KSCベレッタM93R HW07HK(ハードキック)23,000円
KSCベレッタM93R 07HK専用32連スペアマガジン4,000円
KSCベレッタM93R-C15,800円
KSCベレッタM93Rデザートスパルタン16,600円
KSCベレッタM93R-C 3バーストパーツセット1,000円
KSCベレッタM93R専用メタルフォールディングストック4,000円


カスタマイズ

カスタムパーツは色々出ているのですが、前述のとおりバリエーションごとの適用がはっきりせず分かりにくいですね。

ここが壊れた!

壊れたわけじゃありませんが。
分解した後のスライドの組み込みにコツが要ります。
リコイルスプリングがスグに外れてしまうようです。
マルシンやマルイのベレッタ92は楽なのに、というか分解が楽なのがベレッタの売りだと思っていたんですが。

1.組み込むとき、銃口を下に向けて太ももに当てます。
2.右側グリップ上の「ディスコネクター」を押し下げて
3.太ももに銃口を当てたままエイヤッと押しこむ
4.ツライチの位置でディスアッセンブリーボタンが戻せなかったら、 スライドを少し引く。
こうするとやり易いです。

部品症状対策
特に無し --- ---

その他

07ハードキック版のオート9とベレッタ92(M9)も欲しくなる。
M93R-AGバージョンで出ているオート9ですが、是非07ハードキック版にリニューアルして欲しいですね。
架空銃でトップクラスに好きなのですが、マガジンが共用出来ないという事で二の足を踏んでいます。
逆に実銃通りのマガジン共用を可能にしたベレッタ92(M9) 07ハードキックも欲しくなる。
ロングマガジンをベレッタ92に付けたり、ショートマガジンをM93Rに入れてみたり。
また別売りで49連超ロングマガジンが有りますので、こちらも手に入れたいですね。

ホールド・オープン
ホールド・オープン。

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