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WA/コルト・ガバメント マークIVシリーズ70オールシルバー

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レビュー:by RIK

WA/コルト・ガバメント マークIVシリーズ70オールシルバー

種別仕様
発売2006/XX/XX
価格14,800円
型番WA-FLBC
バージョンマグナテックSCW3
重量720g(実測)
スライドノッチ貫通ワイド型、めくれ対策なし
フロントサイトスライド一体型
リアサイトスライド一体型
トリガースモールサイズ、ノーマルトリガー(銀)
バレル段差付アルミアウター&真鍮メッキインナー(バレルウエイト無)、プラグ一式
セフティ4mm軸ノーマルタイプ
スライドストップ不明
フレーム実銃用グリップ装着は不可
ジャンル作品使った人
   
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

左右両面
左右両面

ガバメントの大まかな歴史は コルトM1911 U.S.ARMY をご参照ください。

M1911からM1911A1に改良が加えられたガバメントは民間でも販売され、数度の改良を加えられました。 このうち1970代〜80年代前半までまでのモデルがマークIVシリーズ70です。 特徴としてスライドの刻印が挙げられます。字数も多く配置も絶妙で、最も美しいスライドと言われています。

トイガンについて

右側面
右側面。

マグナテック
高額化の一途を辿るWA製品を気軽に楽しんでもらおうとのコンセプトで発売されたのがマグナテック。 材料や仕上げの省力化を推し進め、東京マルイやKSC製品と近い値段を実現しました。

購入はかなり前なのですが、写真だけ撮ってレビューを放置しておりました。
「マグナテックって需要無いんだろうなぁ」
あまりやる気が起きなかったからです。

そんなマグナテック製品ではありますが、久々のノーマルM1911(通称:素ガバ)でオールシルバーモデルです。 初期型でシリーズ70オールシルバー、Rタイプでシリーズ80オールシルバーがモデルアップされてから大分空いています。それだけカスタムガバメントの需要が大きかった&メッキモデルが面倒だったという事でしょうか。

バージョンアップ最初の製品
更にマグナテックはSCW3にバージョンアップした最初の製品です。 そのため当初バージョンに付いてはSCW1→SCW2→マグナテック(のちSCW3)と呼ばれていました。 コストダウンモデルにバージョンアップを入れてくるというのは中々意欲的だと思います。

プラスチック部分は問題なし
実際に外観を見て行きます。スライドやフレーム、グリップといったプラスチック部分は綺麗に仕上げられており、安っぽさはありません。 シリーズ70で売りの複雑な刻印も細い文字で綺麗に入っています。 前後サイトがスライドと一体型というのは多少違和感がありますが、 モデルガン時代にはこれが当たり前 だったので私はあまり気になりませんでした。

更に言うと前後サイトが一体という事は、スライドに溝や切り欠きが無いのでスライドの耐久性が上がります。 ABS樹脂であれば尚更頑丈と言えるでしょう。

唯一気になるのがスライドの貫通ノッチ。ミリタリーやコマーシャルでは有り得ない位に大きい上に貫通しているのでブラックホールの様な大穴が開いているような錯覚を覚えます。「ゴミ入り放題じゃん!」ここは違和感バリバリです。

金属製の外装パーツ(レバー類)は
まあまあという所です。仕上げは思ったほど悪くないのですが、色調がフレームやスライドなどプラスチック部分とかなり違うのが残念です。モデルガンの時代ではプラと金属の色が違うなんて当たり前でしたが、1985年に旧MGCが発売した固定ガスガン「S&W M645」でほぼ完全な色の統一が成されただけに物足りない気がします。

前部と後部
アウターバレルは段差の付いたアルミ製、そしてライフリングがありません。ライフリングが無いとアウターバレルはタダの筒にしか見えません。 ご覧の通り、スライド(プラ)とバレルブッシング(金属)の色が違いすぎます。

前部
前部。
後部
後部。

更に気になったのが後部。ブリーチの仕上げが酷いです。表面がボコボコで下地仕上げが省略のうえメッキされている様です。 見た目20年ぐらい前の超合金といったレベル で、現在の技術から見るとかなり見劣りします。

スライド分解
インナーバレルはメッキされているものの、バレルウェイトがありませんでした。 最もSCW3当初のインナーバレルにはマグナテック以外でもバレルウェイトが無いモデルがありましたので、これが省略とは言えないでしょう。
尚、写真を撮るのを忘れました。

フレーム分解
フレーム側で省略したパーツは特にありません。シアー類が全く磨かれておらず、金型から出してそのまんまという感じがします。 但し作動が渋いとかデメリットは特にありませんでした。マガジンは通常モデルと全く同じものが流用されているらしく、パーツや仕上げの違いは特にありませんでした。

フレーム分解
フレーム分解。

実射
非常に快調です、恐らくここを最優先に設計したのでしょう。重量が軽いのでパワーよりもスピードを感じます。 例によって命中精度の調査はやっておりません。

総評
内部パーツの見た目には難がありますが、作動は非常に良好です。 「マグナを楽しむ」という設計思想は十分に実現した良い製品だと思います。 但しメッキを掛けるのはコストアップになりますので、シルバーモデルは不要、ブラックABSモデルだけで良かったのでは…と思います。

好きな所

  • 作動
  • 耐久性が高そう

嫌いな所

  • 前後サイトが小さい
  • ブリーチの仕上げが汚い

カスタマイズ

マグナテックという廉価版モデルなので、カスタマイズは特に考えておりません。

ここが壊れた!

部品症状対策
特に無し    

その他

マグナテックのその後
気軽にマグナ(WA製品)を楽しむというコンセプトのマグナテックですが、商業的には成功しませんでした。 理由として考えられる点は以下の通りです。

  • 対象年齢が下がらなかった
    マグナを体験してもらうなら、まず「買えなかった人にも買える様にする」努力が必要です。 値段の面でかなり頑張ったのは分かりますが、年齢制限で買えない人への配慮が必要だったのではないでしょうか。
    KSCはU-18という低年齢商品を作っていましたが、こちらもあまり売れていませんでした。 あちらの失敗はちょうどWAと逆で、 値段が10歳以上用としては高すぎた のが原因だと思います。威力を下げるだけでコストが下げられなかったのです。
  • 貫通ノッチ
    性能が良ければ買ってみようという人が二の足を踏んだのはこの点じゃないでしょうか。どうみても改悪にしか見えなかった部分です。
  • WAに廉価版を求める顧客の不在
    結局のところ、WA製品に「見てくれはいいから安くしてくれ」という需要が無かったという事ではないでしょうか。 例えばエランという高級モデルガンを作っているメーカーがありますが、あそこから低価格で省略化したモデルが出ても売れるでしょうか。 むしろ 「金に糸目はつけないから、珍しいモデルを忠実に再現して欲しい」 という需要のほうが大勢でしょう。 WA製品は値段の高騰に対する批判が強いですが、だからといって「とにかく安くしました」という製品が欲しいわけでは無いという事です。

ホールド・オープン
ホールド・オープン。

もし普及版を売るなら
今後作る見込みは薄そうですが、以下のコンセプトで販売すればどうかと思います。

  • WA渋谷店では売らない
    マグナテックをWA渋谷店で高級機と交えて売ると見劣りします。 WA渋谷店には置かず、プラモ屋等で売る専用モデルにした方が良いと思います。 数百円〜数千円の価格帯が多いプラモ屋に置くとマグナテックは高級品に見えます。
  • 完全低年齢向け
    10歳以上用にパワーを落としましょう。出来ればABS無塗装のブラックモデル、金属パーツは黒染め。 対象年齢10歳以上、値段は9,800円 を実現して欲しいです。
  • 18歳以上用にも変更可能
    その上で特定のパーツを交換することで、18歳以上対象の製品に変更できる様にすることです。 これは別に18歳未満の購入者がパワーアップを図る事が目的ではありません。  18歳以上の人でも買いたくなるようなオプションを付けて欲しいからです。  「子供用だから」と大人からスルーされる事を防ぐ処置です。
  • サイトは見やすく
    マグナテックで作られたのはミリタリーやコマーシャルという旧来のモデルでお世辞にも狙いやすくありません。 サイトが見づらいとサバイバルゲームに使えません。 交換しようにも今度はサイト一体型のスライドが足枷になります。 サイトは一体型でも構わないので、コルトが80年代後半から採用した大型・ホワイトドット入りのサイトにするべきだと思います。 架空モデル云々より、実用性を重視する訳です。

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