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WA/MEUピストル・アーリーモデル(グレー)

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レビュー:by RIK

WA/MEUピストル・アーリーモデル(グレー)

種別仕様
発売2005年02月19日
価格24,000円
バージョンSCW2、HW樹脂製
スライドノッチ非貫通ワイド型、めくれ対策なし
フロントサイト非ドブテイル・パートリッジ型(ドット無し)
リアサイトノーマル似特殊型(ドット無し)
トリガーラージサイズ、ショートタイプ3ホールトリガー(銀)
ブリーチSCW
バレル真鍮製黒塗装アウター&真鍮製メッキインナー、黒プラチャンバー、プラグ一式
セフティ5mm軸アンビ(グリップ非干渉キングスタイプ)
スライドストップかなり固い。道具+力が要る
フレーム実物グリップ装着は不可
ジャンル作品使った人
――――――米海兵隊MEUユニット
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

海兵隊の自作カスタム
米軍の中でも志願兵のみで構成される海兵隊がM1911をベースに作り上げたカスタムガンで、M1911を分解し状態の良いフレームのみを選出、これ以外のパーツを全て新規調達して作り上げた通称『MEUピストル』です。 MEUはMARINE EXPEDITIONARY UNIT(=海兵隊遠征部隊)の略です。

左右両面
左右両面

何故そんな面倒くさいことを…
フレームだけ流用するなら、いっそ新しいのを買えば良いのにと思うのですが、 米軍で銃を新規調達するには議会の承認が必要=手続きがとても面倒です。 そこで狭義の『拳銃』であるフレームを残し、残りを全部新規調達する。 これで名目上は『修理』として議会の承認を必要とせず新しい拳銃を手に入れる事が出来ると言う訳です。

作成はMEU本部にある修理部門が担当しました。部品を買い集めて一丁一丁作って行った為、 時期によって部品が変わり、数種類のMEUピストル(スライドがM1911A1、エジェクションポート非拡張など)が存在しているとの事です。 スライドにスプリングフィールドを使用、のちSFAから新規購入する事にしたので前期型もスプリングフィールドで作られたという誤解があります。 大きく分けて前期型と後期型があり、リアサイト(後期型はノバック)やセレーション(後期型は前部にもあり)で見分けることが出来ます。のち予算を取ってからはスプリングフィールド・トラストモデルを新規購入(価格約3,000ドル)する様になったそうで、これが前期型と後期型の分かれ目の様です。

特徴として前期後期通して使われているのがパックマイヤー製ラバーグリップ、キングスタイプのアンビセフティ、ウイルソン製マガジン、そして軍用として必須のランヤードリングが挙げられます。

前期型特有のパーツとしては大型のフロントサイトとリアサイト、リングハンマーにビーバーテイル・グリップセフティ、セミロングのトリガーなどです。

基本的に軍人の武器に対する見方は保守的です。 なにしろ故障=死に直結しかねない訳ですから、漫画の様に昨日今日出てきた、碌にテストも終わっていない新兵器に命を預ける訳には行かないのです。 いくらカタログで高性能を詠っても、手に取って使ってみないと安心なんて出来ません。

75年に渡り米軍の正式採用拳銃であったM1911は、それこそ祖父の代から使って来たと云う信頼と実績があります。 FBI H.R.Tがスプリングフィールド・ビューロモデルを採用したり、LAPD SWATがキンバーTLEIIを使用するなど、アメリカの軍隊や警察、それも精鋭と呼ばれる部隊ではM1911を好む人が多い様です。

トイガンについて

ネットオークションで状態の良い中古品を購入。付属品が全部揃っており、スライドにはオイル。ほぼデッドストックと言えるほど状態が良かったです。実銃のMEUはこの前期型が出て後期型が出ましたが、トイガンは後期型に続いて前期型を発売しています。

右側面
右側面。フレームの刻印がミリタリーです

外観は綺麗
写真では黒っぽいですが、名前の通り主要パーツはグレーです。
黒色…前後サイト、アウターバレル、バレルブッシング、プラグ、チャンバーカバー、ハンマー
銀色…トリガー
他のパーツは全部グレー塗装になっています。こちらの仕上げは大変良好です。


スクリューに金属のワッシャー×4がかまされている

前部と後部
独特のフロントサイトはこの前期型とセブンミルズのみに使われているタイプです。 また鋭角的なシルエットを持ったリアサイトはこのモデルのみの独自タイプになります。

前部後部
前部後部。サイトは大きいもののホワイトが無いと見づらいです

またMEUに特徴的なキングスタイプのアンビセフティ。このモデルより採用されて、のち別売りもされるようになったパーツです。 スウェンソンタイプのアンビセフティはグリップパネルを削って固定するタイプでしたが、こちらはハンマーピンがセフティ右側と噛み合う構造になっておりグリップを加工する必要がありません。

他方スウェンソンタイプより分解が面倒で、その上WAのパーツの場合スウェンソンタイプよりガタつき易いという特徴があります。

スライド分解
オールブラックのアウターバレルはちょっとした珍品です。 チャンバーカバーにOリングが挟まっており、バレルがブッシングよりも2,3mm飛び出す格好になっています。

スライド分解
スライド分解。スライド部品はほぼ真っ黒です

フレーム分解
ラバーグリップはパックマイヤーを模したタイプで、見た目は実銃より綺麗なうえとても握り易いです。 スクリューとラバーグリップの間に金属のワッシャーが噛まされています。 実はこのパーツ、実銃用グリップを装着する時のガタツキ防止に重宝しています。

フレーム分解
フレーム分解。こちらも外装パーツで黒くないのはトリガーとマガジンケースくらいです

実射
SCW3と比べて、ブローバックスピードが遅い反面、キックが強くどっしりとした印象があります。

総評
発売当時話題にはなったのですが、現在ではかなり安売りされているモデルです。

  • 限定で出してそこそこ売れたため、ラインナップを増やした(色バリエーション)ところダブついた
  • どちらかというと後期型の方が人気があった
  • スプリングフィールドの刻印が無い
  • J-ARMORYで決定版とも言うべきフォースリーコンモデルが発売された
  • その後WAでもスプリングフィールド刻印採用のミッドモデル、レイトモデルが発売された

上記の理由により、外観重視の人から見ると過去のモデルとなってしまいました。 しかし初期型の無骨さ&過渡期っぽい作風や、現在の仕上げに不満がある人にとっては魅力的なモデルです。 後付けで刻印を入れる店があれば、こちらを安く手に入れてショップでスプリングフィールド刻印を追加するのも手です。

ホールドオープン右側
ホールドオープン右側。スライドが寂しいです

好きな所

  • セミロングのトリガー

嫌いな所

  • 刻印が無いところ

カスタマイズ

トリガーがコンパクトに合うので、こちらをカスタムのベースにしようと思っています。

ここが壊れた!

部品症状対策
特に無し    

その他

HW樹脂での完全版発売希望
現在発売されているアーリーモデルは刻印こそ完全再現されているもののカーボンブラック樹脂製。 HW樹脂製ブラック塗装の完全版を別に作って欲しいところです。

ホールドオープン
ホールドオープン。こうしてみるとほぼ真っ黒です

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