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WA/キンバーSISカスタムレールドモデル

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レビュー:by RIK

WA/キンバーSISカスタムレールドモデル

種別仕様
発売2008/07/中
価格37,800円
型番WA-KMBR
バージョンSCW3
スライドノッチ非貫通ワイド型、めくれ対策有り
フロントサイトドブテイル(ドット有)
リアサイトキンバー新型(ドット有)
トリガーラージサイズ、ノンホールショートトリガー(銀)
ブリーチSCW
バレル真鍮製銀メッキアウター&真鍮製メッキ無しインナー、メタルチャンバー、プラグ一式
セフティ5mm軸新型キンバータイプアンビ
スライドストップ抜けにくい
フレーム実銃用グリップ装着は不可

ジャンル作品使った人
――――――L.A.P.D S.I.Sユニット
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

実銃の写真
キンバーの最新機種で、LAPDのSIS(Special Investigation Section)に採用されたのがモデル名の由来です。 LAPDといえばSWATチームが先立ってキンバーSWAT IIを採用しており、こちらの実績がSISの採用に大きく寄与したのは間違いないでしょう。 SWAT IIが良くも悪くもキンバーらしいパーツ構成(=地味)だったのに対し、SISはセレーションやグリップ等にデザイン要素が盛り込まれ、ビジュアル面でもアピール出来る製品となっています。

トイガンについて

ショップにて新品を購入。値段が高い事もあり見送るつもりでしたが、 ショップのイベントで思わず買ってしまいました。 発売の数ヶ月前よりWAから告知があり、かなり宣伝に力を入れている印象があります。 加えて最新機種である事も注目です。WA製品で最新の.45オートといえばNOVAKネクスト以来となります。

鈴木さんは何処へ
アドバイザーとして鈴木雅巳さんという方を招き、この方による試作品が当初GUN雑誌に掲載されておりました。 ところが発売が近づくと鈴木の「す」の字も見なくなりました。 トラブル?と心配でしたがコンバット・マガジンでSISのレポートにWAの社長と出演。 現在でも協力関係は続いている模様です。

左右両面
左右両面

造形は見事
SIS独自パーツの再現を中心に、造形はかなり頑張っています。

  • 文字「SIS」をモチーフにしたスライド前後のセレーション
  • 片手でコッキングする為の引っ掛かりが付いた新型リアサイト
  • SFAとも違うデルタ形状のハンマー
  • キンバータイプを初めて再現したアンビセフティ
  • フレームのグリップ前部のチェッカーが途中まで

新型リアサイトは二種類あり、キンバーのサイトを見るとWAが再現しなかった方(四角形のリアサイト)がメジャーに見えます。 レールとスタンダードでサイトを別にしても良かったかなと思います。フレームのチェッカーが途中で途切れるのはノバックカスタムでも行われている加工です。 こちら末端までチェッカーを刻むと抜く時に服に引っかかる可能性があるからです。

右側面
右側面。外装式エキストラクターは止めた様です

インナーバレル
この価格・グレードでバレルがメッキされていないのはとても残念です。

前後サイト
リアサイトがSIS独自の「引っ掛けてコッキングできるリアサイト」です。 ノバックの新型リアサイトも「引っ掛け」が付いておりそれなりに流行している様ですが、 実際の有効性が分かりません。ドットは見慣れた3ドットなので見やすいです。

前部後部
前部後部。インナーバレルは真鍮むき出しです

変な色
グレーとガンメタリックを合わせた様な独特の色をしています。 スライドやフレームだけでなく、ほぼ全てのパーツがこの色に統一されています。 メーカーの説明によれば「SISの為に特別に色を調合」したそうです。 …パーツ組み換えをする身としては独自色は勘弁して欲しいです。 黒塗装のSW1911スライドと比較すると、かなり色味が違います。

スライドの色を比較
スライドの色を比較。またサムセフティに擦った様な痕があります。他の個体でも見ました

レイルドフレームはそのまんま
塗装は独自ですが、基本構造はTLE/RLIIのままです。 スライドストップが異常に抜けにくいのも、レール部分が実銃より小ぶりなのも変わっていません。 下のネジ受け部分が削られておらず、実銃用グリップは加工しないと装着できません。 アルタモントの実銃用(SISグリップ)は加工済みか元々彫りが深く、恐らく装着可能です。

成形・加工が荒い?
サムセフティのレバー根本にガリガリ擦った様な跡があり、その上から塗装されています。 この製品だけでなく別のオーナーからも傷の写真や話を聞きます。 実銃にあった傷ならリアルですが、整形を雑にやった印象があります。

そしてスライド天辺のヒケ?なんでしょうか。SISはスライド天頂部が平らに削ってあります。 ここが何かデコボコ。HW樹脂でヒケは考えにくく、塗装ムラでしょうか。

スライドの上部
スライドの上部。平にカットされた部分から、ヒケの様な物が見えます

スライド分解
塗装が厚い為か、リアサイトがかなり抜けにくかったです。メタルチャンバーが標準装備されています。 尚、キンバー用のメタルチャンバーは現在別売りされておらず、非売品になります。 インナーバレルが真鍮むき出しなのはやはり気になります。

スライド分解
スライド分解。キンバータイプのメタルチャンバーを標準装備(非売品)

フレーム分解
こちらもスライドストップが物凄く固かったです。キンバー系のスライドストップは総じて抜けにくいのですが、 フレームの厚いTLE/RLIIは更に抜くのが大変です。ここで注目するのはハンマー、スリーブを埋め込んであります。 カスタムパーツでは存在しましたが、WA純正品では初の試みだと思います。 これのお陰かハンマーの動作は非常に滑らかでした。

フレーム分解
フレーム分解。ハンマーの回転部にスリーブがはめ込まれています

作動は相変わらず快調、命中精度などスペックの調査は省略です。 「内部パーツを一挺ずつ調整する」という話もありましたが、そこまではやっていないでしょう。 前述のハンマーにスリーブを埋め込むなどで代用したと思われます。 かなり頑張っているのは分かりますが、サムセフティやスライド上部の仕上げを考えると37,800円は高いです。 あと5,000円安ければ十分お薦め出来たのですがこの値段だと「SISに思い入れのある人」向けと思われます。

好きな所

  • スリーブを埋め込んだハンマー
  • キンバー型を初めて再現したサムセフティ
  • 途中で切れてるフレームのチェッカー

嫌いな所

  • 高い
  • 仕上げが良くない
  • 塗装の色が変
  • インナーバレルがメッキ無し(マグナテックに多い)

カスタマイズ

実銃と同じアルタモントのSISグリップが一番似合うと思います。 WAのプラグリップも造形は良いと思いますが、プラスチックの為握るとツルツルです。

メーカー製品価格
アルタモントキンバー SIS スティップルチェッカー(ウッドマイカルタ/ローズ)5,880円
アルタモントキンバー SIS スティップルチェッカー(ウッドマイカルタ/シルバーブラック)5,880円

ここが壊れた!

部品症状対策
特に無し    

その他

ホールドオープン。ダグラスカットのレイルドフレームに独自スタイルのリアサイト、 「SIS」を模したセレーションも相まって大変格好よいです。

SISの試作品が出た頃よく言われていたのが「レールが細い」実銃のレイルドフレーム先端はもっと下側にせり出しており、レールの溝ももっと幅広い物です。 結局そのまま発売されましたが、実銃通りのレールにするなら金型を新規作成しないと無理です。 止むを得ない所でしょう。

ホールドオープン
ホールドオープン。レール付フレームや独自デザインのスライドが相まって格好良いです

SISウルトラコンパクトを発売を企画中だそうです。 キンバー版オフィサーズ、3.5インチのコンパクトモデルです。 発売するなら是非黒塗装仕上げ、リアサイトは四角タイプでお願いします。

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