WA/キンバー・ステンレス・ゴールドマッチII
[WA/KIMBER STAINLESS GOLD MATCH II]
種別 | 仕様 |
---|---|
バージョン | SCW3 |
フロントサイト | ドブテイル方式、ホワイトドット(白点)入 |
リアサイト | ボーマー |
トリガー | リアルサイズ、キンバータイプ2ホールトリガー |
ブリーチ | SCW |
バレル | 真鍮ストレート、ブッシング、リコイルスプリングガイド |
セフティ | 5mm軸キンバー用 |
ジャンル | 作品 | 使った人 |
---|---|---|
映画 | SWAT | SWAT隊員(L.A.P.D SWATモデルを使用) |
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述 |
キンバーはガバメント(M1911A1)のクローン(コピー製品)で有名なアメリカの銃器メーカーです。
ガバメントのクローンメーカーは数あれど、LAPD SWATや海兵隊に採用されるなど目ざましい実績を挙げています。
個人的にキンバーのイメージというと、
- 低価格
- 高品質
- 垢抜けないデザイン
ゴールドマッチIIシリーズはキンバーが米国のオリンピック射撃チームの要請で作った銃とのことです。 ここに疑問があります。「何故ガバメントなのか」という事です。 オリンピックのラピットファイア・ピストル競技に使われる拳銃は.22口径、グリップが手と一体化したような精密射撃ピストルです。 形も反動も違いすぎる気がします。
公式サイトを読むと別の理由も載ってました。キンバーはチームのスポンサー料として40万ドル払っています。 …もしかしてこっちが主な理由なんでしょうか。
ゴールド・マッチIIの特徴は、
- アジャスタブル・サイト
ボーマー似の可動式サイトです。 - ノンチェッカー・フレーム
最近のタクティカル系、レース系では珍しく、フレーム前部にチェッカーがありません。 - バンパー無しマガジン
全くノーマルではなく、大きな残弾確認穴に数字(弾数)つきのマガジンです。
新品を通販で入手。欲しかった理由はこれをベースにあるモデルを作りたかったからです。
<ゴールドマッチIIシリーズ>
キンバーのゴールドマッチIIシリーズには以下の製品があります。
- チームマッチII
- ゴールドマッチII
- ステンレス・ゴールドマッチII
- ターゲットマッチ
<実銃と比べてみる>
公式サイトの画像と比較すると、
- セフティはハンマーピンで固定するタイプなのに違う(グリップ固定型)
- マガジンはバンパー無しなのに付いている(チームマッチIIの特徴)
<ここが野暮ったい>
「垢抜けないデザイン」と評したのはグリップ・セフティの形のせいです。素人がパテをてんこ盛りにしたような感じです。
ただ使い易そうとは思っていました。実際確実に作動するのでちょっとイメージが変わりました。
<フレームと塗装部分>
シルバー仕上げはお馴染みの塗装で、グレーっぽい仕上がりです。やはりABSにメッキの方がシルバーは映えます。
ネット等で指摘されていますが、トリガーガード前あたりに毛ごと塗装したような跡があります。
またフレーム前方にチェッカーが無いデザインですが、これは元々あるチェッカーを金型修正して平らにした様です。グリップの傍に加工跡があります。
<パーツ部分>
良かったのがトリガーとセフティです。トリガーは2ホールのデザインが気に入っています。
セフティは全体的に丸みを帯びており、レバーが手にチクチク刺さらず使いやすかったです。
他方手動でハンマーダウンをすると、マガジンが入っている時のみちゃんと落ちませんでした。
ファイアリングプレートの調整に難がある様です。
<実射しての感想>
作動は今まで撃ったSCWの中でも特に良かったです。SCWではブローバックにムラのあるものがあり、
「ガスコントロールシステムで安定してるんじゃないのか?」
と疑問を持ったりしていたのですが(未だにRタイプ中心である遠因)、
ステンレス・ゴールドマッチIIはとても調子が良かったです。
尚初速や的を使ってのチェックは例によってしてません。
<不人気者>
造形も作動もそんなに悪くないのですが、このステンレス・ゴールドマッチIIは不人気です。
ショップではデルタエリートと共に安売りの目玉、実際この製品もかなり格安で入手しました。
WAのホームページでも「完売」の知らせなく、ヒッソリと削除される始末…
原因の一つは、知名度の低さではないでしょうか。 同じキンバーでもSWATカスタムはLAPD SWAT御用達ですし、MARSOCは海兵隊のDet-1採用という説得力があります。 いちおうステンレス・ゴールドマッチIIにも“USA射撃チーム使用”という売りがあったのですが、あまり宣伝されていなかった気がします。 あとはボーマーサイトでしょうか。最近の潮流はタクティカル系で、レース系はあまり売れていない気がします。
<「キンバー」を名乗らない理由>
宣伝に消極的な原因かどうかは分かりませんが、
WAが製品名に「キンバー」の名を冠していない事が前々から気になっています。
ゴールド・マッチIIはじめL.A.P.D SWATカスタム、TLE/RLIIなど皆ありません。
公式サイトのカテゴリに「キンバー」が作られず、製品はSCWや海兵隊のカテゴリに分散されています。
「スライドのロゴ『KIMBER』が潰れている風なのは版権対策」なんて声も聞かれます。
形態模写はOKで名称は使用不可だったのでしょうか。
- 2ホールトリガー・・・デザインが好きです
- サムセフティ・・・丸みを帯びて使いやすいです
- グリップ・セフティ・・・使うと少し評価↑ですが
- 塗装・・・メッキが好きです。毛が乗ったまま塗っているのも↓
メーカー | 製品 | 価格 |
---|---|---|
WA | 沢山あるのでリスト参照願います。 | 円 |
<USAシューティングチーム・グリップ>
以前イベントでこのグリップを手に入れました。
買ったのは「派手だし安いから」という理由で、ゴールドマッチ用と知ったのは後の話です。
写真だと色が抑え目になってますが、実物は赤と緑のコントラスト(対比)が非常に派手です。 こういうグリップはシルバーの銃のほうが映えると思います。
メーカー | 製品 | 価格 |
---|---|---|
アルタモント | USAシューティングチーム・グリップ | 7,000円 |
部品 | 症状 | 対策 |
---|---|---|
ハンマー | マガジンを入れて手動デコッキングすると戻り切らない | 作動に関係ないので放置しています |
<ラプターを熱望>
「KIMBER RAPTORII」というモデルがあります。
キンバー製品の中でも特にデザインを重視したモデルらしく、爬虫類をイメージしています。
- スライド上部にウロコ状の反射防止処理
- スライドのセレーションやグリップのチェッカーにウロコ
- グリップもウロコ(というより松ぼっくりみたいです)
松笠の様な実物グリップはE-bayで二度だけ見ました。
一度目は値段が160ドルくらいまで上昇し入札を断念。アメリカでもあまり出ない代物の様です。
二度目は本気で落としにかかり、170ドルまで入れましたが敗北。
スタッグ・グリップが買える値段なのに!・・・本当に珍しい様です。