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JA/スプリングフィールド・ビューロモデル
[SPRINGFIELD ARMORY MODEL FBI SPECIAL BUREAU]

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レビュー:by RIK
JA/スプリングフィールド・ビューロモデル

種別仕様
材質HW樹脂製スライド&フレーム
全長約219mm
重量約874g(カタログ)、約900g(実測)
装弾数約21発+1発
リリース2006年07月
バージョンSCW3相当
スライドノッチ非貫通ワイド型、ノッチ対策無し
フロントサイトドブテイル(ドット有)
リアサイトノバック型(ドット有、刻印有)
トリガーラージサイズ、3ホールトリガー(銀)
バレルアルミ製黒染アウター&真鍮製メッキ無しインナー(固定HOP-UPバレル搭載)、プラグガイド一式
セフティ5mm軸アンビ
スライドストップ普通
フレーム実物グリップ装着不可
マガジンRタイプ・マガジン
価格24,675円

ジャンル作品使った人
――――――FBI SWAT HRTユニット
※TV・映画では俳優名、漫画・アニメ等では役名を記述

実銃について

FBI SWAT HRT(Hostage Rescue Team:人質救出部隊)ユニットが採用したスプリングフィールド社製のカスタムガンです。 ビューロとはFBI(Federal Bureau of Investigation)のBUREAUから来ています。 聞きなれない単語ですが、「部署」「局」といった意味です。

このFBIの拳銃トライアルの内容には驚かされました。

  • ガバメントタイプのピストル
  • シングルカアラム
  • オール・スチールのフレームとスライド
ダブルアクション、ダブルカアラム、軽合金&プラスチックという
現代オートの仕様とことごとく相反するものだったからです。

米国では拳銃の装弾数を10発に規制するアサルト・ウエポン規制法(時限立法:1994〜2004年)の施行によって、
「弾数いっしょなら大口径がいい」
と.45が見直される動きが出ました。失効後もこの流れは続いているのですが、
法執行機関にこの法律は全く関係ありません。20発でも30発マガジンだろうと携帯できます。
せめてSTIとか、ダブルカアラムにするべきではなかったのかと云う気もします。

同じものは一般に売られておりませんが、多少変更を施した民間バージョンが発売されています。
TRP(Tactical Responce Pistol:戦術対応拳銃/約1650〜1750ドル)および上位機種のTRP Pro-Model(約2500ドル)です。

自社・社外品を問わず著名なカスタムパーツがてんこ盛りで、かつ非常に美しくまとまった拳銃です。
特徴的な部品として、

  • NOWLIN製バレル
  • ノバック製リアサイト
  • SPRINGFIELD製デルタハンマー
  • スミス&アレクサンダー製マグウェル一体型メインスプリング・ハウジング
  • キム・アーレンズ製木製グリップ(初期型のみ)
などが挙げられます。

ただ残念な事に実際に使用している映像等がまったくと云って良いほど出てきません。
FBI HRTは、地元警察でも、地元SWATでも手に余る事態で無いと出てこない為です。

トイガンについて

JA/スプリングフィールド・ビューロモデルJA/スプリングフィールド・ビューロモデル
左が箱、右は説明書。通常のマニュアル以外にビューロ用のパーツリストが付属しています。

新品をWA渋谷店にて購入。足掛け9年も切望したモデルだけに久々に興奮しました。
人気モデルにも関わらず、発売にこれだけ時間が掛かったのは版権の問題でしょう。

日本でスプリングフィールド・アーモリー(SFA)の商標使用権を持っているのはシェリフです。
WAのユニットを使い、上下メタルのコンプリートモデル(※)や高級カスタム・パーツを生産しているメーカーです。 極端な金属化を好まず、またパーツメーカーを管理下に置きたいと考えるWAとは摩擦があった様です。
(※)当時。現在は発売しておりません

シェリフがSFAの版権を取った時、「もうWAでビューロはムリだろう」と思った方も多いのでは無いでしょうか。 そのシェリフでビューロのコンプリート・ガンが発売されましたが、一挺約20万円ではおいそれと手が出せません。

以下は推測ですが、
ここでWAが考えた解決策がジャック・タクボ氏を代表にしたJ-Armoryの設立ではないでしょうか。 そしてシェリフから商標の二次使用権を取得し、WAからマグナエンジンの提供を受け、遂に完全版のSFA拳銃が誕生。三作目にして遂にビューロが発売となった訳です。

実際見ていくと、今までの不満点がほぼ解決しています。

  • 刻印
    左右両面、チャンバー、リアサイト等、思いつく限り全ての刻印が入っています。WAでもSFAらしき銃(ミルスペック、MEUなど)はありましたが、無刻印です。シェリフ製でさえチャンバーに「NOWLIN.45」が入っていたかは不明です。
  • マグウェル
    WAは分割式で形も別物、シェリフでは大分後になって作られました。
  • ハンマー
    デルタハンマーはBuch-Upと海外製品しかありませんでした。
  • フレーム
    SFAのフレームは本家コルトに比べ角ばっています。地味な違いの割りに金型の変更が必要な為、今までスルーされていた部分です。GUN雑誌ではこの部分に興奮しているレポーターが居ました。
  • マガジン
    ノバック・タイプの8連発マグを初めて再現しています。バンパーはニューMGC製品にもあったタイプですが、仕上げが遥かに上等です。BB弾はダブルカアラムで入りますが、ファロワーとスリットが正面にあるので大変やりやすいです。

正直この価格で出るだけありがたかったのですが、既存の高額品を遥かに凌駕する再現度に感動です。 また、これが限定品ではなく量産品であるのは特に重要です。 すぐ売り切れて部品の供給もままならないのではコレクションにはなっても愛銃にはなりませんので。

スライド分解
スライド分解&マガジン。

フレーム分解
フレーム分解。

作動自体は良好で、キックも強いのですが、SCW特有の 「ベキッ」と何か部品が折れたり、壊れたりするような作動音がどうにも気になります。 これから打ち込んでいきますので、そのうち慣れるとは思いますが。 尚、申し訳ありませんが精度やホップの掛かり具合は全く調査しておりません。

J-Armory創設当時から多くの人が待ち望んだモデルだと思います。期待を裏切らない出来になっていますので、是非多くの人に手にとって欲しいモデルです。

好きな所

再現度、特に以下の部分です。

  • デルタハンマー
  • スライド右側の刻印(ロゴやCustomの文字)
  • マグウェル一体型ハウジング
  • マガジン

嫌いな所

九分九厘満足しているので、重箱の隅です。

  • 銀パーツ(ブッシング、トリガー、ハンマー)の仕上げがWAみたいな白っぽい塗装
  • サムセフティを上げると少し引っかかり、二段階に感じます

バリエーション

メーカー製品価格
J-Armoryスプリングフィールド・ミルスペック14,700円
J-Armoryスプリングフィールド・ミルスペック スライドHW18,900円
J-Armoryスプリングフィールド・ビューロモデル24,675円
J-ArmoryスプリングフィールドMEU フォースリーコン25,725円
J-Armoryスプリングフィールド・セブン・ミルズ・カスタム26,250円
※豪華になっているとは言え、どんどん値段がアップしているのが気になります。

カスタマイズ

メーカー製品価格
キム・アーレンズビューロモデルグリップ11,000円
Back-Upビューロモデルグリップ用グリップ・スクリュー1,500円

ここが壊れた!

ネット等で、以下のトラブルが報告されています。
部品症状対策
刻印抜け スライド右前方に「SPRINGFIELD Custom」の文字が入ってない 販売店に相談
ハンマーが落ちない マガジンを入れて撃った時、マガジンを入れずに撃った時など状況は様々ですが、引き金を引くとハンマーがハーフ・コックで止まってしまう個体がある様です 撃っていると無くなる場合もあるそうです。それでもダメなら販売店へ
チャンバー・カバーのヒビ割れ チャンバー・カバーのピン周りにヒビ割れがある個体が報告されています。どうも最初から割れている様です。 それほど広範囲で無い場合は瞬間接着剤を流して様子見する様です。

その他

Buck-Upにて取扱いの、初期型ビューロに付いていたキム・アーレンズ/ビューログリップは是非付けたいです。

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