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思うところ その3

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 「ファースト・ロットに手を出すな!」・・・メーカーにとっては嫌な言葉です。
ここでは私が感じたメーカー別の製品の特徴を述べて行きます。その過程で上記発言についても説明していきます。

「ファースト・ロットに手を出すな!」とは

 新製品の完成度に問題が多いメーカーへの合言葉です。
ファースト・ロット(初期生産分)は新製品で一番最初に生産された物です。
誰でも待ちに待った新製品が手に入った時の感動はひとしお。 しかしそれがとんでもない不具合を抱えていたため、 「可愛さ余って憎さ百万倍」になってしまった経験は無いでしょうか。

 私も特定のメーカーは最低「半年寝かせる」のが通例になっております。
メーカーはファースト・ロットが売れなければ、二次ロットの生産がままならず、 ひいては次期新製品の開発も断念しかねないので買い控えされるのはたまらないです。 トイガンメーカーは体力の無い会社が多いので、売れないと即経営危機なんてことも当然あるでしょう。

 でも「最初に買ってくれた人には泣いて貰って…」という考えはとても容認できませんので、 心を鬼にして書いていくことにします。

ガスブローバック要注意

 ファースト・ロットで問題が多いのは、やはりガスブローバックです。
機構が実銃以上に複雑なうえ、その機構にパテント(特許)が多く、互いにこれを回避するため開発が困難となるからです。

ハドソン産業・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・S
私はハドソン製品を持っていませんが、話を聞く限りでブッチギリに危険なのはこのメーカーです。 本来モデルガンメーカーで、ガスブローバックのラインナップが少ないのがノウハウの蓄積不足に直結している様です。 同社のトカレフ、ジェリコ共に初期ロットは「製品として完成していない」「お客さんに売るのに罪悪感を感じる」と酷評。 問屋に突き返したショップの話すら聞きました。

 ただしきちんと改良は行い、現行品は別物の様に快調との評判が少なくありません。

[対策]
・初期ロットには絶対に手を出さない。
・ショップやネット、雑誌等で情報を収集し、「改良済み」と判断したら購入。
・中古品は買わない。

[特徴]
・売れ筋商品には目も暮れず、珍銃を製品化する。
・モデルガンメーカーなので、リアリティはかなりのもの。
そのため「製品は不安だが、ハドソン以外作りそうも無い」と購入するユーザーも多いです。
「スライドが引ければ良い」とモデルガン的に楽しみたい人なら問題はありません。

KSC・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・A
 元々はやばい所か、業界最高のサービスを誇っていました。
ブローバックが遅いとは良く言われたものの、実射性能は悪くありませんでした。 ハードキック・ユニットを発表したときも全モデルに採用し、既存ユーザには格安販売。 特に印象的なのがソコムピストルのスライド形状変更です。

 実銃通りの形だと着弾点がずれるからと金型を変更し、既存ユーザには無料での交換サービスをした上格安販売も実施。 「先に買ってくれたユーザーに絶対損をさせない」という執念の様なものを感じました。

 そんなKSCの転換点はやはりSTIの躓きでしょう。
これと裁判で資金力が低下して、十分に試験する余裕が無くなったのか、
・グロック18のノッチ削れ、スライド割れ
・CZ75のスライド割れ
・ガバメントのリコイルスブリング詰まり
と発売後の不具合を定期的に発生させています。

 こちらも最終的には改良は行うのは同じなのですが、是非とも初期完成度を上げて欲しいです。 ハドソン産業よりも技術の蓄積はあると思います。

[対策]
・初期ロットは手を出さない。
・ショップやネット、雑誌等で情報を収集し、「改良済み」と判断したら購入。
・中古品はファースト・ロットの評判が良ければ買う。

[特徴]
・売れ筋商品と、実銃でも発売ホヤホヤの新製品の二本立て。
・リアリティは異常な程高い。
・メッキ、機械加工などの仕上げも最高級。
・かつて「スローバック」と揶揄されたが、ハードキック化後はスピード、リコイルもそこそこある。

マルシン・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・A
買ったトイガンが FNファイブセブン6mm しかありませんので、全てに当てはまるとは限りません。
ガスブローバックに参入して日の浅いメーカーなのに、KSCと同評価。何か変ですが、ちゃんと理由があります。

  • 次ロットで改良したという話を聞かない
  • 基本性能が低い

1stロットで手を出すなと言えるのは、次ロットで改良する可能性のあるメーカーです。 改良しないメーカーにロットは関係ありません。現在のところマルシンがガスブロをロット毎に改良したという話はありません。
そんなマルシンですが、まだノウハウが不足しているのかいまいち性能が良くありません。 FNファイブセブン6mmの場合、初弾こそ勢い良くブローバックするのですがマガジンが冷えに弱いらしく、次弾以降目に見えてブローバックが弱っていきます。そして装弾数。8mmならまだしも6mmで実銃以下の装弾数とかありえません。弱いブローバックと相まって、
『まともにブローバックするギリギリの数=装弾数なんじゃないのか』
と思ってしまいます。ファースト・ロットが云々以前に、お願いだから次のロットで改良してくださいと思ってしまうメーカーです。

[対策]
・どうしても欲しいモデルがある場合、実射性能は無視して購入する。

[特徴]
・製品化するのは過去モデルガン等で作っていた製品の焼き直しと全くの新製品という両極端
・過去に作ったモデルガンやエアガンの金型を改良してガスガンを作ることがある
・モデルガンメーカーなので、リアリティはかなり高い
・ガスブローバックメーカーとしては後発なので、ノウハウ不足
・独自規格の8mmBB弾を開発・使用している為か、8mmモデルを優遇している様に見える

タナカワークス・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・B
このメーカーで気になるのはオートのマガジン、これしかありません。 旧ロットのタナカ製オートはとにかくガスが漏れます。 WAにも同様のトラブルがあったのですが、比較的早くRタイプ化したWAに比べ タナカは対応が遅れました。その為「ガス漏れ=タナカ」というイメージがあります。

かつて所持していたタナカ製USPの話です。 予備マガジン含めマガジンを二個持っていたのですが、 一個が故障すると修理に出し、直る頃にもう一個が故障。 マガジンのどっちかが常に壊れているという製品でした。 旧タイプのマガジンは時間が経つとどうしてもガス漏れし、 根本的な解決策はありません。必ず「Rタイプマガジン」「ヴァーチカルマガジン(P226Rでの呼称)」の製品を選んで下さい。

また、タナカ製品は予備パーツの流通が良くない事でも有名です。壊れても直してもらえるかどうか分かりません。その為バンバン撃つのには向いておりません。ショップでも「上級者向け」と銘打っている所がある程です。この点は留意して下さい。

[対策]
・新品を買うかRタイプマガジン以降の中古と確認して購入する
・他社で作っていない製品を、主に観賞用として購入する

[特徴]
・ボルトアクションなど、マニアックな長物をよく作る
・WA程ではないが、HW製品が多い
・マガジンを差し引いても、箱出しは作動が渋く、慣らしが必要(特にHW製品)
・マグナエンジンなので(アタリが取れると)動作はそこそこあるが、WAに比べこなれていない気がする
・モデルガンメーカーなので外観は素晴らしい。マルシンと逆に「ガスガン化→モデルガン化」が多い
・上記の通りユーザーに余り優しくない製品だが、「手のかかる所が好き」という濃いファンが居る

マルゼン・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・B
買ったトイガンが Vz61スコーピオン 、他に伝聞でガバメントとP99のを合わせた評価となります。
ガスブローバック製品はそれほど多くありませんが、作動はわりと安定しています。 タニオコバ設計のユニットを使用している為です。 またマルシンと同じくあまり次ロットで改良したという話を聞きません。外観はよく変えて販売しています。

Vz61は現状、特に問題ありません。 ガスオートショットガンM1100ですが、徐々にガス漏れします。 シューシューと豪快に音を立てる訳ではなく、ガスを入れれば普通に撃てますが、数日経つとガス欠になっています。個体差であれば良いのですが・・・。 またP99とガバメントは壊れ易いという話を聞きました。

[対策]
・新品は問題なし、中古は破損の多い機種のみ注意。

[特徴]
・マシンピストル(M11、MP5K、Vz61)をよく作る。
・ユニットはタニオコバ設計、信頼性は高い。
・以前は安さが命で外観は二の次のメーカーだったが、P99以降はリアリティが格段に向上している。
・サイレンサーとのセットやレール付モデルなど、外観を変えて発売するモデルが多い。
・トイガンメーカーでは唯一、公式ホームページが無い。

東京マルイ・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・C
ファーストロットでもあまり心配の無いメーカーです。 開発期間を長めに取り、しっかりと検証が出来ている様です。 その代わり無可動実銃やモックアップが展示されても製品が中々発売されず、痺れを切らす(別メーカーの製品購入)ユーザーも多いです。

また初期完成度が高いので、改良したという話を余り聞きません。 デザートイーグルがハードキック版になって発売されましたが、これは改良と言うよりもリメイクと言った方が適切でしょう。

[対策]
・新品・中古共特に問題なし。

[特徴]
・初期完成度が高いが、開発期間が長い。
・M9のデコッキング機能を止めたり、モナカ線の上からメッキしたりとリアリティよりコストを重視している模様。
・ハンドガンは有名どころで手堅い機種が中心。
・大量生産で仕入れ値が安いのか、ショップでの割引率が凄い。その為かなり割安で手に入る。

ウエスタンアームズ[WA]・・・製品の傾向・対策

ファーストロットやばい度・・・C
ここもファーストロットでもあまり心配の無いメーカーです。 理由は東京マルイと全然違います。 新製品が同じ銃のカスタムばかり=内部が一緒だからです。 中身がほぼ一緒で、遥か以前に完成されたユニットを使っていますので、ロットを気にする必要がありません。 また限定品が多いので、ノンビリ改良を待っているとあっという間に売り切れてしまいます。

初期型→Rタイプ→SCW1.2.3の様なメジャーな改良以外にも、細かく改良しています。 お陰で整合性を取るのが大変です。 他方マガジンに関しては、初期型から現用品まで共用が可能としています。 高い部品なので、有り難い所です。

作動に関しては問題ありませんが、仕上げが良くツッコまれます。 私自信は仕上げが命のKSCを除き、他メーカーと比べてそんなに悪いとは思いません。 ハイキャパ初期の安っぽい塗装と比べ、最近は随分良くなったとすら思います。 ただWA製品は他社製品よりもかなり高いので「同じなら良いか」では済まない、ユーザーは一段上の仕上げを望んでいるのだと思います。

[対策]
・但しRタイプマガジン以前の製品はマガジンがガス漏れする
・上記以外は新品・中古共に特に問題なし。

[特徴]
・HW製品が多い。
・裁判で評判を大きく落としたが、初期不良は無料交換・無料修理などユーザーへのサービスは良い。
・他メーカーと比べ値段が飛びぬけて高く、更にどんどんアップしている。
・完全新規の製品はあまり無く、ベレッタの再販とガバメントのカスタムが柱。

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