エアーガン・ガスガンのページ|RIKSGUNS

思うところ その2

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 次にどんなモデルがトイガン化されるのか。これを予想するのは楽しいものです。
ここでは私の独断を元に、製品化される銃の条件を考察します。

トイガン化されるピストルとは?

  1. 最新型の銃である
    何と言っても最新の銃が話題性も高く、製品化しやすいようです。
  2. マスター・ピースと呼ばれる銃である
    最新型でなくとも、コルトSAA、コルト・ガバメント、ルガーP08などの名銃は、マスター・ピースと言われ固定ファンが付いているので作りやすいようです。最近だとベレッタM92シリーズ、グロックシリーズでしょうか。
  3. 高性能の銃である
    性能が高ければ、当然人気が出ます。マスター・ピースのマスター・ピースたる所以(ゆえん)でもあります。
  4. ガンマニア以外でも知っている銃である
    高額モデルガンを別として、マニアにだけ売れる銃というのは商売になりません。一般に認知される銃は以下の通り
    • 軍隊、警察が採用している銃である
       ニュース、ドキュメンタリー等で目にする機会が増えます。また軍や警察で採用=高性能ということで映画などで使われる機会が増えます。 他にあまり嬉しくありませんが、日本で発砲事件が相次いだ為、トカレフが非常に有名になりました。
      例:M92シリーズ(米軍)、グロックシリーズ(米警察)、SIGP220(自衛隊)、ニューナンブM60(日本警察)、トカレフTT1933(事件等)

    • 映画などの主人公が使っている銃である
       ヒットした映画、TVドラマ、漫画、アニメ、TVゲームなどで主人公達が使う銃は、あこがれから本来銃に全く興味の無い人がこの世界に足を踏み入れるきっかけとなります(あとは泥沼)。
      例:ダイハード、リーサル・ウェポン(M92シリーズ)、あぶない刑事(S&W M586他)、ガンスミスキャッツ(CZ75/1st)、カウボーイ・ビバップ(ジェリコM941)、バイオハザード・シリーズ(H&K VP70他)
  5. ダブルカアラムの銃である
    ガスブローバックではガス容量や気化スペースの関係で、ダブルカアラムの銃が製品化しやすいようです。
  6. 大型の銃である
    モデルガンを別として中身が実銃と全く違うエアガン・ガスガンは、元が大きい銃のほうが作り易いと思われます。
  7. 実銃ガンメーカーの商標が使える
    出来がいいトイガンでも、商標が違うので買わなかった…なんて事ありませんか?
    ガスガンや電動ガンはまだしも、モデルガンで商標が違うのは致命的です。
    個人的には業界団体で一元管理して、トイガンメーカーに自由に供与して欲しいです。理由は以下の通り
    • トイガンメーカーごとの商標取得は、経営を圧迫する
    • 競作の場合、トイガンの出来よりも商標の有無で決着がつく場合がある
    • 商標をもつトイガンメーカーの新製品が偏る(ベレッタばかり、とか)

以上を頭に入れておけば、どのメーカーが何を作るか予想できるかもしれません。

補足 トイガンメーカーの所有する商標

 商標と特許…それはWAが90年代後半に業界へ吹き込んだ黒い風。確かに世の流れから言えば、知的所有権の問題は避けて通れません。が、自分だけ先に取得して
「俺はホンモノ、お前等はニセモノ。だから作るな!」
てやり方はちょっと姑息。自分だってこの前までニセモノ作ってたでしょ。

 何度も業界に提言したのに、悉く無視されたので止む無く自分だけ取得した…そんな経緯があれば説得力もあったのですが、独占独占言っている所からそんな事は無さそうです。
何はともあれ、WAのこの行動から業界の商標熱は一気に加速。各トイガンメーカーの持つ主な商標は以下の通りです。 抜け、間違い等はメールにてご指摘願います。

メーカー所有する実銃の商標備考
WA
(ウェスタンアームズ)
ベレッタ社
コルト社
S&W社
SV(ストレイヤー・ヴォイト)社
PO(パラ・オーディナンス)社
ウィルソン社
 言い出しっぺだけあって、商標の多いこと。だから高いのか…いや、元から高かったですね。いくらベレッタだからと言って、M1934は無茶過ぎませんか?
SV社の商標は最初STI社を取ろうとしたら、KSCに取られた為にこっちにした感があります。
 PO社の商標はありますが、レス・ベアー[Les Baer]の商標は無いらしく、H.R.Tスペシャルが完全に再現出来ていません。
 キンバー社の商標を持っているのかがあいまいです。ロゴはちゃんとKimberの様ですが、商品名に全く使っていません。(特売で「キンバーウィーク」なる記述はありましたが・・・)
 SFA(スプリングフィールド・アーモリー)社の商標を持っておらず、同社の著名なカスタムガンを完全再現できませんでしたが、後述のJ-Armoryでそれが可能となりました。
J-Armory
(ジェイ・アーモリー)
SFA(スプリングフィールド・アーモリー)社  WAよりマグナエンジンの提供を受け、SFA社のトイガンを作成しているメーカーです。 ここのお陰で完全版のビューロモデルやMEUピストルが手に入るようになりました。
 エンジンどころかホームページもWAホームページの中にあり、部品もWA製品の使い回しや加工品が多い事から単なるOEMではなく、 WAがSFAの商標を手にするためのトンネル会社と見て間違い無いでしょう。
KSCSTI社 STI社の商標を取得し、フレームを輸入するという話はすごく話題になった。実際に発売された製品も、別の意味で話題になった(汗。
マルシンベレッタ社/
サブライセンス(※1)
 主力商品が固定ガスガンとモデルガンなので、サブライセンスが取り易いメーカーに見えます。ライセンス取得前に業界の商標熱が上がった頃は、アルファベットを微妙に修正して対応していました。(例:S M I T I I & W L S S O N)
 のちガスブローバックの製造にも乗り出しましたが、8mmBB弾用だったり、6mmBB弾用は他社と競作でないものだったりと気を使っている気がします。
東京マルイナイツ・アーマメント社
IMI社
 競作の少ない長物(電動ガン)主体からか、あまり商標取得に熱心でないように見えます。
少ないガスブローバック・ハンドガンのうち、ベレッタM92Fとデザート・イーグルがWAと競作になり苦労する。ベレッタM92Fはオリジナルのマークを使用して対応したが、デザート・イーグルは見事に商標を取得して復活した、拍手!
マルゼンワルサー社  ワルサー社との強固な提携で知られます。何せ設計図の提供を受け、発売したエアガンはワルサー社製品の日本バージョン(※2)だと言うのですから驚きです。
ただ、ライトとかレーザーにまでワルサーと入れて商標を使いすぎな気もするのですが…クレームは来ないのでしょうか?そのうちトイテックみたい(※3)にBB弾にも「ワルサー」とか印刷しそうです。
シェリフSFA(スプリングフィールド・アーモリー)社  SF社の商標を取った事は、WAに大打撃。お陰でWAはロゴの無いMEUピストルやV10しか出せませんが、言い出しっぺなので仕方ありません。
(負けたとはいえ『形態の模写』も違法、と言っていた筈ですが)
 アルミ自主規制の流れをモロに受け、Webは一時開店休業状態が続きました。売る物無いから仕方ありません。
 現在は復活しましたがフレームの再生産はやらず、また既存のアルミ上下を組む場合「銃口を閉鎖して白か黄色に塗ってください」と但し書きが付きますが、苦しそう。
 前述の通り、J-ArmoryがSFA社の商標とロゴを使った商品を発売した為、更に厳しい状況に追い込まれている気がします。 何故商標の使用を許可したのか不思議でしたが、「SFA社の商標を持っているのはガンスミス忍者(※4)で、ここがシェリフに許可を与えていた」との話があります。

※1
商標使用権を持つトイガンメーカーから商標の使用許可を取る事。要するに商標のまた貸し。
※2
オモチャでありながら、ワルサーによる日本向けの「実銃」とみなしている事です。アメリカの規制(現在は失効)に合わせてマガジン容量を10発に変更するのと同じ扱いです。
※3
その昔、BB弾に梵時をプリントした「密教怨念弾」を発売しておりました。当たると呪われそう…。
※4
削り出しや高精度が売りである日本のカスタムパーツメーカーです。値段もシェリフ製を遥かに凌ぎます(例:スライドストップ1個が15,000円以上)
尚、商標の貸与には様々な形態があります。実銃メーカーが商標専門会社に委任している場合もありますし、実銃ごとに商標を設定し、それをバラ売りしているメーカーもあります。

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